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高井文研堂イズミ店のレビュー |
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掲載レビュー全87件 |
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謎が楽しい☆ | ||
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晶嶺館高校2年の葉音梢は、放課後は部員2人しかいない合唱部で、部長の宮本さんとまったり時を過ごしていた。ところが、部室ノートに「中村雫」の文字を見つけた頃から、学園内に事件が続発。野球部のピッチャー渡来くんへの淡い恋心も育ち始める。高校2年の1年間で、梢は少しずつ成長し、大人の苦さを味わっていく。一言で言えば「学園ミステリ」。しかし、ただ謎が溢れる世界ではなく、ドキドキやワクワクといったエンタテインメントな部分があり非常に楽しい作品の一面も持っているところが嬉しい☆ (2007年10月01日) | ||
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読むしかない☆ | ||
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この漫画を読むと、「こんな温泉宿がほんとうにあったらいいのに」と思わずにはいられないだろう。カップルに大人気のその宿は、美人3姉妹が切り盛りしている。ある日、宿を取っていたのに直前にフラれたカワイそうな主人公が一人で宿を訪れる。傷心ではあったが、宿の3姉妹のあたたかさと魅力で心が癒されていく。その中の一人にちゃっかり恋をして、住み込みのバイトを始めてからはもう色んなモンモン事件が多発。こんな幸せな状況・…是非体験してみたい!!と思う読者がほとんどだろう。いやぁうらやましい。 (2007年09月27日) | ||
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ここからでもイケル☆ | ||
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山田太郎ものがたりがTVでドラマ化されて、書店での再注文が盛んな昨今、実は読んだことがなかった私はこの「15巻」から入りました。14巻までの物語の「その後」的な一冊だったが、かなり面白かった。「なんでこの人は男なのに山田に惚れてるんだ?」「なんでこの犬は食われそうなんだ?」とか疑問がいっぱいだったが、その疑問は「じゃあそれまでの14巻を読んでみよう。いや読んでみたい」とかなりうまく方向転換をキメて見せた。15巻なのに入り口としても最適。本当に面白いね「山田太郎ものがたり」。作者は岡山出身なんですね。知らずにいて申し訳ない気分になりました・…。 (2007年09月27日) | ||
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心地良く優しいお話☆ | ||
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昔から些細なことで「この人と結婚するかも」と妄想しては、なんらそれを現実化する行動を起こせない主人公が、身近な「賢者たち」の言葉によって少しずつ現実を見る目を開いていく表題作と、著者初の男性一人称小説「ケイタリング・ドライブ」の2編を収録。後者は、男の子ならではの単純思考型妄想の暴走っぷりもスゴイ(笑)芥川賞候補にもなった「漢方小説」から3年、等身大の女性が抱える心と体のシリアスな問題をさりげない優しさとポップなユーモアを織り交ぜつつ掬い取るスタイルは健在。必見の一作☆ (2007年09月27日) | ||
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後悔なんてなかった。あったのは、共感と青春 | ||
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あの緊迫感溢れるエンディングを迎えたチョコ編から数年……。 あの賢三が帰ってきた!感動の自伝的大河青春小説、堂々の完結編! 冴えない日々をおくる高校生、大橋賢三。同級生の山口美甘子に思いを寄せるも彼女は学校を中退し、女優への道を着々と歩み始めていた。少しでも追いつこうと、友人のカワボンらとバンドを結成した。この2人の青春は果たして交錯するのか!?答えは全てこの本にある。どんな結末だろうと嘆かないで欲しい。 原作とは別にアナザーエンドとして漫画版グミ・チョコレート・パイン(最近文庫版も発売された)もあるのでそちらも興味があれば読んで欲しい。最後に一つ。この本は最高だ。 (2007年09月27日) | ||
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五千四百七十八回 | ||
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タイトルの数字はこの本の主人公大橋賢三生まれてから十七年間の間に行なった、ある行為の数である…。あふれる性欲と美甘子への純愛との間で揺れる"愛と青春の旅立ち"。大槻ケンヂが熱く挑む自伝的大河小説。その第一弾がこのグミ編である。自伝的小説ということで著者のエッセイなどで度々触れられているが、まぁ暗い。十台特有の俺は他のやつとは違う、絶対何かデカいことができるばずだと言ったような暴走が伝わってくる。だが、それがいい。それがなくては大槻ケンヂを形成してきたものがただの張りぼてになってしまう。それを我々は近くでみたような疑似体験を楽しむことができる。それはなんてステキなことなのだろうか。これはまだ始まりに過ぎない。これから『チョコ編』そして『パイン編』へと続いていく。 (2007年09月27日) | ||
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涙無しでは語れない程のシンパシー | ||
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大槻ケンヂが贈る自伝的大河小説第二弾!グミ編とは打って変わってバンド・ロック話の割合が増えているがそんなことは関係ない。大河小説なのだから、流れがゆるかったりだれてたりもするってのものだ。人によってはその部分は耐えてもらうしかない。しかし読み進むほどに登場人物達に引き込まれる。彼らを突き動かす衝動はやるせない思春期の悶々とした形容できないものだったとしても、彼らは正しく青春を体現しているのだ。これはまだ第二弾。つまりまだ続きがある。読み終えたのなら今すぐ第三弾であり最終章である『パイン編』を見てみよう。 (2007年09月27日) | ||
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こんな極限状態に置かれたら… | ||
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未来の大戦中、疎開に向かう少年達を乗せた飛行機が墜落し、少年達は南太平洋の無人島に置き去りにされる。この状況設定は『十五少年漂流記』や『珊瑚礁の島』など19世紀以前に流行した「孤島漂着もの」のパロディであるが、本作はこれらの作品とは正反対の悲劇的な展開となっている。 最初法螺貝を中心に規則を作って協力し合っていた少年たちは、次第に内面の獣性が目覚め些細なことで対立を繰り返すようになる。やがて闇に潜む「獣」に脅え、狂気にとらわれた少年たちはついに自分たちの仲間の少年を集団で手にかけてしまうに至る。 日本でも同様の作品が多々あるが、代表的なものは大江健三郎の『芽むしり仔撃ち』むしりだろうか。 人間のドロッとした部分、少年ゆえの残酷さを兼ね備えた作品。 気になったらどうかこの本を手に取って欲しい。 (2007年09月26日) | ||
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大切なものをなくしてしまっていたかな☆ | ||
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雑誌「週刊朝日」の表紙、数々の女優、アイドルたちの写真集。最近では旭山動物園の写真集がかなりヒットしたことで知られるあの藤代冥砂さんが奥様でモデルでもある田辺あゆみさんとの何気ない日々の暮らしを撮りまとめた写真集。レンズの先にいる大切な人との優しい時間がしっかり刻み込まれた写真には、温かく幸せな情景が映し出されている。見ているだけで幸せな気持ちにさせてくれる写真集。 (2007年09月26日) | ||
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これは楽しい冒険だ☆ | ||
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蔵波座敷と呼ばれ、旧家然とした親戚たちもともに暮らす、父の実家に馴染めない奈都。だがある日、級友の姉・さゆりとお屋敷探険に。不思議なものを見つけた翌日、探検中なくしたはずのカーディガンとともにあったのは片耳を切られたうさぎのぬいぐるみだった・…。空間と時間を超えて次々と謎が広がりゆくほのぼの長編ミステリー。お屋敷の見取り図もあるので、さらに楽しめる。 (2007年09月26日) | ||
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ヒモ文学て☆ | ||
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「俺は自分が働かないために、働かないということ以外のことをあきらめて生きている」、「望むものは平穏で、争いやややこしいことのない楽ちんな日々。俺はがむしゃらにそれだけを欲する」・・……。愛とポリシーと思いやりをもって恋人の部屋に居候しているのはヒモの百輔。しかし、悩みなき自由な毎日はそう長くは続かなかった。現在形の青春をリアルに描いた第3回野生時代青春文学大賞受賞作。私も大学時代、こんなこと考えてたなぁ。別に争ったことも命をかけてがむしゃらに生きたこともないくせに、平和な日々が一番なんてわかったようなことを言って。身に覚えがある人は読んでください。 (2007年09月26日) | ||
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生命と再生の物語☆ | ||
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「自分が知られては困る、ということを、全部引きずり出して書いていこうと思った。『命』に書かなかったこともすべて。自分に罰を与えるために」(柳さん談)。柳美里が別の男性のもとへ走ったために、東さんががんセンターでの診察を受けることができなかった朝を「黒」で、末期ガンの症状が進み、モルヒネの副作用で意識が混濁した亡くなるまでの2ヶ月を「白」で、なくなってからの6年間を「緑」で描いた連作小説集。圧倒的な筆力で心が震える。 (2007年09月26日) | ||
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大人向けです☆ | ||
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片桐芸術高等学校には、今は亡き天才画家・赤石沢宗隆の弟子たちから成る「赤石沢教室」と呼ばれる集まりが存在していた。理事長の孫で、2年前に死んだ兄のあとを追って入学した片桐あゆみは、赤石沢教室に在籍する4人の男女が兄を自殺に追い込んだことを知り、激しい怒りと憎しみを感じる。やがて、学園で次々と不穏な事件が…。サイコ・サスペンス、ホラー、本格を越境する意欲作。 (2007年09月26日) | ||
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鉄道ファン・旅ファン必見☆ | ||
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九州の鉄道車両のほとんどすべてをデザインしてきた水戸岡鋭治さんのデザイン画集。色鮮やかでシックでモダンなイラストの数々が、憧れの鉄道の旅の世界へと誘ってくれる。九州の風景も美しくて魅力的だ。観光情報も豊富で、旅好きにはたまらない1冊となっている。カラフルでモダンながら懐かしさを感じさせる水戸岡さんの絵と、砂田さんの想像力を描きたてる文章で。読めばきっとあなたも豊かな旅の世界に引き込まれるだろう。 (2007年09月26日) | ||
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10代のリアル☆ | ||
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「世界は変えられやしないと知ったから、わたしは自分の方を変えることにした」。両親の不仲がきっかけで10歳の頃から世界に失望してきた、主人公の秋子。高校では5人の女友達とつるみ、大学1年生の「岸田君」と付き合いながら、今も居場所は見つからない。秋子の15歳から16歳のまでの痛々しい青春模様を、リリカルな筆致で追いかける作品。10代の女の子でいることの息苦しさ、世知辛さへの懐古が私の心を震わせた。今の10代、元10代の女性必見!! (2007年09月26日) | ||
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純粋な恋の物語☆ | ||
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デビュー作「DZ」以来、医療の世界を舞台に、単なるミステリーの枠に収まらないユニークなエンタテインメント作品を送り出してきた著者。そんな彼の初めての恋愛小説は90年代半ばの精神医療の世界を舞台にした。彼にしか書けない純愛小説になっている。確かな世界観と技巧で描き出される切なくも美しい恋と希望の物語にきっとあなたも泪するだろう。希望というテーマで書かれた本作に著者が託した想いを感じ取れ。 (2007年09月25日) | ||
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予想外の着陸点☆ | ||
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恋愛小説の境地を開いた「ナラタージュ」から2年半。待望の長編小説として書いたのは、著者が以前から書く時期を待ちつづけていた「子どもが主人公の物語。12歳の少女が語る言葉のひとつひとつが胸に突き刺さる。読む人によってまったく捉え方が変わる凄みを帯びた作品。また一つ、島本理生の新たな扉が開いた。小説からエネルギーが流れ出るようなクライマックスを目指した本作はあなたの予想外の場所に着陸するだろう。 (2007年09月25日) | ||
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綾辻行人の軌跡☆ | ||
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綾辻行人は今年でデビュー20周年を迎えた。その節目の年に、これまで発表した小説以外の文章を収めた「アヤツジ・ユキト」の第2弾が刊行された。収録の対象期間は1996年から2006年までの11年間。それを2部に分けて。新本格ムーブメントの旗手として時代を牽引しつづけた作家はその11年の間に何を想い、どのような発言をしてきたのか?日本が誇る作家の11年間を私たちはこの2冊で追体験できる☆ (2007年09月25日) | ||
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綾辻行人の軌跡☆ | ||
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綾辻行人は今年でデビュー20周年を迎えた。その節目の年に、これまで発表した小説以外の文章を収めた「アヤツジ・ユキト」の第2弾が刊行された。収録の対象期間は1996年から2006年までの11年間。それを2部に分けて。新本格ムーブメントの旗手として時代を牽引しつづけた作家はその11年の間に何を想い、どのような発言をしてきたのか?日本が誇る作家の11年間を私たちはこの2冊で追体験できる☆ (2007年09月25日) | ||
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エグゼクティブな人生を送るための13の小さな物語☆ | ||
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エグゼクティブな人生を送るための13の小さな物語☆人生において、生きとし生けるもの悩みは必ずある。日々の悩みは蓄積する。しかも悩みの多くは漠然とした形でしか認識できないもので、「何をどうすればいい?」「誰にどう聞けば良い?」といったケースがほとんど。そんな時はまずこの本を読んで欲しい。数々の格言がこの本には綴られていて、それらはあなたの悩みの核心を突いてくるだろう。 (2007年09月25日) | ||
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掲載レビュー全87件 |
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