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(有)フジヤ書店のレビュー |
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掲載レビュー全922件 |
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男でも女でもなく、一人の人間として | ||
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題名の“インターセックス”とは、両性具有と呼ばれ、染色体があいまいで男女の一方に分類できない人の事を言う。染色体の違いにより様々な症例があり、広く見れば100人に1人の頻度で生まれてきているのだ。主人公の医師・秋野翔子は、そんな患者達に男・女と決めるのではなく、一人の人間として生きていく方法を優しく話す。殺人事件も絡むストーリーだが、やはり様々な患者達がメインと言えるだろう。多くの事例が紹介されるが、それは生まれてすぐにわかった場合だけでなく、思春期や20歳を過ぎてからわかった例も。繰り返される手術、隠そうとする家族。自分は一体何なのか‥と悩み苦しむ患者達。とにかく中身の濃い、重厚な作品だ。(著者の過去の作品『エンブリオ』は、ここに出て来る殺人事件が語られている。) (2008年09月29日) | ||
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走れ!知床の原野を! | ||
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舞台を、北海道の東部・知床周辺とした、本年度の江戸川乱歩賞受賞作。北見でドクターヘリのパイロットとして働く、元・自衛隊員の槙村が主人公。知床半島近くで事故が発生し、救助に向かった帰り道、ヘリが墜落しているのを偶然みつける。そこに槙村の自衛隊時代の忌わしい事件と、覚醒剤ビジネスに暗躍するロシア・マフィアとがからんでくるのだ。そしてもう1つ、北海道の誇りでもある世界遺産・知床の自然環境問題。著者は、増え続けるエゾシカ問題にも目を向け、道民にリアリティを感じさせる。後半の登場人物達の行動には、多少疑問も残るところだが、スピード感があり、一気に読ませる内容だ。 (2008年09月25日) | ||
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「浅田家」はドラゴンボール。その心は‥? | ||
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「浅田家」であります。父・母・兄・弟の四人家族です。記念写真を撮ります。でも普通の写真じゃありません。全員で正面を見て、アゴを引いて手を軽くにぎっておすまし‥っていう指示もありません。弟であるカメラマン・浅田政志氏のもと、ある時は4人でラーメン屋、ある時は4人で病院勤務、4人で入院、なんていう写真もあります。これはまだ「ありうる」写真。しかし、4人でゴレンジャーショー、4人でコソ泥(!?)、4人で忍者なんて!しかも段々とサマになってくるから面白いのです。学校の朝礼とか、事件現場のレポートなんて、まさに「ありそう」写真で笑えます。(私は、卒業式の写真、大好きです!!)反対側からページをめくると“4人の休日”といったほのぼの写真が並びます。どの写真もあったかく、見ていて幸せな気分にさせてくれます。「あなたの家族の写真、どこでも撮りに行きます」とのおことばに、本気でお願いしたくなる一冊です。 (2008年09月25日) | ||
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林道ではクマにご用心 | ||
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北海道の120河川を、実際に自分の足で歩いて入り、紹介したのが本書です。林道の状況なども確認しているので、情報は確か。多くの川を知り、大切に守ることも釣り人の使命、と著者は語りますが、口コミで人が集まり、資源が根絶やしになった川があった、という事実もまた辛い現実。北海道には、多くの美しく資源豊かな川があります。マナーを守る、川を知り大切にしていく、ということはもちろん心がけなくてはいけない事。自分達で守るのだ、という意識を忘れずにいて欲しい、という著者の願いをくみ取り、渓流釣りを楽しんで下さい。釣りに興味のない方も、川遊びや自然散策で楽しめる川も沢山ありますので、活用してはいかがでしょうか。(くれぐれも、クマにはご用心を‥!) (2008年09月15日) | ||
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あなたらしさを添えて | ||
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ちょっとした贈り物や伝言メモなどにササッと描いて添えられる“ちょこっとメモ”のテキスト本です。イラストレーターによるやさしいアドバイスがいっぱいで、実用的かつユーモアあふれるイラストを描くコツがすぐつかめます。ありがとう・ごめんなさい・お疲れさま・お大事に‥言葉だけでは伝わりきらないニュアンスも、あなたらしいイラストが添えられていれば伝わり度も120%!コツがつかめて慣れてくれば、絵日記をつけてみるとか、友だちとの旅行のしおりを作ってみるとか、いろいろと応用できるのもいいですね。普段の生活がちょこっと楽しくなる魔法のイラスト、あなたも練習してみませんか? (2008年09月12日) | ||
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災いを祓う祈り、げん担ぎ | ||
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スタジオジブリの百瀬氏が描く、美しい日本の行事。四季折々暮らしを彩る、昭和40年代の様々な行事。潮干狩りが、ひな祭りと結びついた信仰行事だと知っていましたか?凧揚げは男の子の成長を祈願し、羽根つきは羽根の黒い玉が「無患子(むくろじ)」という木で(この文字から)子供が病気にならないと言われていたそうです。行事に込められた、昔の人の祈りや願い。「自国の文化を知ることは、他の国の文化を受け入れる心の土壌を育てる」と監修の柳原氏は語ります。やわらかな色あいで描かれた行事とそのいわれ。お子さんと一緒に読むのも楽しいですね。 (2008年09月11日) | ||
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幸せへのヒント | ||
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この本には、出会い、恋愛、仕事、金銭、いいこと、5つのことが書いています。では、出会いについて紹介します。出会いには、偶然に出くわすもの、すれ違うもの、意味を感じるものなど様々あるそうです。人は、魂レベルで通じるものや、環境との出会いが必要だそうです。自分の使命を見せてくれるような人や環境との出会いが、最高の出会いといえるそうです。この本は、本当に自分にいい事が起こりそうな本です。自分が不幸だと思っている人、もっと幸せになりたい人は、是非この本を読んでみたらいかがでしょうか。(職場体験研修 網走市立第四中学校 村 君恵) (2008年09月09日) | ||
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大人気シリーズの第1弾 | ||
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ヤンキー高校生に絡まれた知り合いを助けて、公園のトイレに飲み込まれてしまった主人公の渋谷有利の物語です。飲み込まれ、辿り着いた先は日本の風景とはかけ離れた異世界だったという予想外の展開で、とても胸を弾ませて読むことができる冒頭でした。物語が進むに連れて現れる登場人物も、皆個性的で魅力のあるキャラクターばかりです。一人称だからこそのツッコミも読んでいて楽しめました。印象に残った部分は、有利が覚醒し魔術を使ったところです。少女を傷つけられたことがその理由だったのが、彼がとても正義感のある人物なんだということを実感させてくれました。読後は何だかすっきりした感じでした。シリーズ作品ということで、とても続きが気になる内容です。(職場体験研修 網走市立第四中学校 成ヶ澤まり乃) (2008年09月09日) | ||
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果てしない旅へ | ||
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フジテレビで映画化された、宮部みゆき原作ブレイブストーリー、文庫版です。主人公・三谷亘は転校生の芦川美鶴に出会い運命が変わった。自分の運命を変えるために亘は美鶴と初めてであった幽霊ビルの扉から、幻界(ヴィジョン)に来てしまう。果たして運命は変わるのか?この本の見所は亘と美鶴の友情の場面と、亘が仲間と一緒に旅をすることで自分の本当の気持ちに気付いていく所です。とても感動する作品なので、是非上中下巻全て読んでみてください!(職場体験研修・網走市立第四中学校・高橋杏奈) (2008年09月09日) | ||
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いつもカムイと共に | ||
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浦川治造さん、70歳。アイヌのエカシ(長老)である。アイヌとしての暮らしの基本を学び、現在は千葉県でアイヌの儀式ができる場所「カムイミンタラ」を建設中だ。そんな浦川さんが教える、アイヌの道具作りや料理の数々。ヤナギの枝で作るイナウ(神への贈りもの)や、サパンペ(頭に被るもの)の美しさ。自然を見つめて暮らしてきたからこそわかる、料理の知恵。自らが自然の懐にいること、いつもカムイと共にいることを感じるのだ。食べる分だけ採っていた時代から、残ったら捨ててもいいから採り続ける時代へと進んできた私たち。そして今、枯渇の時代へと変わってきている。未来のためにも、欲望の歴史に歯止めをかける時期にきている、と語る著者。これから私たちが進むべき道をやさしく教えてくれる、そう感じることができる一冊だ。 (2008年09月08日) | ||
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トイレでは、ツタンカーメン像がお出迎え | ||
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B級モノをこよなく愛する著者が、目ざすは中国。そこにあるのは、アミューズメントパーク的な公衆トイレ。(便器、何と500個!)外観が3人の福神様のホテル。(神様の持った桃の実がスウィートルーム!)ニュータウンの建設ラッシュの中、ついた名前がパリ型、イギリス型、スペイン型‥。かと思うと、日本語のついた数々の商品が。「とうもろこし」が「とうもろてし」というのはよく聞きますが、こちらはすごい!「和風ラーメン」というパッケージなのに、中身はさきいか!ピスタチオ入りの袋には「あらびきウインナー6本入り」の文字が!もちろん、パチもん(!?)のキャラクターも勢揃い。著者は、かなりの辺鄙な所にも取材に行っていますが、現地の方々の協力なしではとても探せなかったりするようです。実物を見に行くことは難しいですが、是非このカラフルな写真で、愛すべきB級たちを楽しみましょう。 (2008年09月04日) | ||
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神様って‥!! | ||
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大人気イラストレーター・五月女ケイ子氏が描くは、何とあの古典「古事記」!!いろいろな解釈をされている古事記ですが、そこは五月女先生、現代人にわかりやすいようにと、楽しく明るく紹介します。古事記について、大筋で内容を理解している方はどんどん読み進んで下さい。余り知らない方は、下の欄で説明してくれるオロチ先生に疑問を解いてもらって下さい。「いなばの白ウサギ」が実は神だったとか、ヤマタノオロチは大洪水を表しているといった、マメ知識もあり。ラストには、五月女先生自らが古事記に登場する場所を紹介。「黄泉の国の入り口」や、「神様の投げた岩」など興味深い写真が並びます。古典の入り口にして奥深き古事記、ぜひ多くの方に足を踏み入れていただきたい一冊です。 (2008年09月01日) | ||
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闘いの天才にして未来の英雄 | ||
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第二次エルメロー沖会戦にて、自軍の優勢を見ながら不吉な予言を放った男・ジュラとその兄・ラシード。記憶をなくした少女・ノウラを、隣の州ルクスワイデ決水州にある施設に送るために、ジュラと護衛のカスパールとイーフェン、ロイスダールがついていった。ルクスワイデにつくと、決水公の息子・レオナルトがジュラたちを襲い、ジュラたちは逃げた。そのころラシードは、紅玉騎士団と戦うところだった。ラシードはジュラが帰ってくると信じてまっていたが‥!? 次の展開が見逃せない戦記ファンタジー一作目。(勤労体験学習研修生 網走市立第三中学校西内麻衣) (2008年08月29日) | ||
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第8回スニーカー大賞・大賞受賞作 | ||
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「ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上!」入学早々の自己紹介で、クラス全員をア然とさせたハルヒ。だが、ハルヒは心の底から本気だった!謎の集団・SOS団を結成したハルヒの暴走に巻き込まれるキョン(あだ名)という青年の視点から書かれた、ビミョーに非日常系学園ストーリー!ハルヒの行動一つ一つが予想外でどんどん読みたくなっていきます。皆さんも、ぜひ一度読んでみてはいかがでしょうか?(勤労体験学習研修生 網走市立第三中学校伊藤舞) (2008年08月29日) | ||
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オチビサンは豆粒町の住人です | ||
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朝日新聞に週1回連載されている、安野モヨコ氏のほのぼの漫画が単行本になりました。“オチビサン”と犬の“ナゼニ”が仲良く同居、ナゼニの友犬・パンくい君も参加して、季節感豊かなストーリーが展開します。柏もちを作ったり、アサガオの観察をしたり、ドングリを拾ったりという四季の様子や、電車を見ると追っかけたくなったり、恐いものを見たくないのについ見ちゃうという、オチビサンの習性を紹介したり。淡い色使いが版画のようで、やさしく温かい気持ちにさせてくれます。赤と白のボーダーシャツと帽子、可愛いオチビサンにあなたもとりこになるはずです。 (2008年08月28日) | ||
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腹が減っては戦はできぬ | ||
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災害時、生きていく活力を得るためにも重要なポイントとなる食事。避難先でホッと一息つくためにも、非常食となるものはこだわりを持って選びたいところです。ここでは、今や種類が豊富となっている非常食の、実際に使うとなった場合の段取りを写真付きでわかりやすく紹介しています。基本の缶詰から定番の白ごはん、そしてこんなものまで?というようなカレーや丼ものなど。中には水や道具を使わずとも温かい食事が食べられるというのもあり、驚きです。他にも火のおこし方や空き缶で米を炊く方法、俳優・岡本信人さんによる道端に生える野草の解説など、いざという時に役立つ情報が満載です。 (2008年08月28日) | ||
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ウィリアムズ姉妹に挑戦! | ||
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北京オリンピックの女子テニスダブルスで、金メダルに輝いたウィリアムズ姉妹。この姉妹を育てたことで、一躍有名となったコーチ、ラインバーグ氏が著したのが本書。前半は技術面、後半は体力や戦術・メンタル面と、総合的に能力を養成する方法が詳しく説明されている。間に、ウィリアムズ姉妹の練習と成長の過程も書かれ、また「コーチのノート」として、年代別練習法も書かれている。テニスを楽しむ全ての人に読んで欲しい一冊だ。 (2008年08月26日) | ||
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あなたの知識が根底から揺らぐ‥かも!? | ||
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1970年代から現代までの地理・歴史の教科書を比較して、記述が変わった事柄に着目し、解説しているのが本書。「踏絵」が「絵踏」と変更されるなど、どうして記述が変わったのか、地理・歴史の“歴史”を知ることができ、昔学生だった私たちは、新たな発見をすることができる。「お父さんの頃はこう習ったけど、今の教科書はどうなってる?」という親子の会話も生まれそう。いうなれば、世代を越えて楽しめる一冊である。 (2008年08月26日) | ||
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パンダ博士になろう! | ||
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本書は1種類の動物をテーマに、写真・図鑑・データという3点に重点を置いた、画期的なつくりをしています。今回は第1弾としてパンダが主役です。動物園の飼育員さんによる、ここだけでしか聞けない話が満載。黒白もようの理由や、走る速さはどのくらいかなど、素朴な疑問にもわかりやすく答えてくれています。カンカン・ランランに始まる日本におけるパンダの歴史年表や、ページの角には思わずニンマリしてしまうおまけ付き。様々な知識を頭に入れて実際に動物を観察すると、これまでのイメージも変わってくるかもしれません。新たな発見をする手助けとなる1冊です。 (2008年08月07日) | ||
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あんなものにも、こんなものにも‥855体! | ||
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“コスチュームキューピー”第1弾から早1年半、続々と仲間が増え、完全カタログも第2弾の登場となりました。今回は先日まで行われていた洞爺湖サミットの“サミットキューピー”8体も、すでに仲間として紹介されています。最近は各地の名産品に扮したものだけでなく、ファッション雑誌とのコラボだったり、有名人や企業の人気商品に扮したものもあるようです。おもしろいのは、お堅いイメージの自衛隊や警察限定のキューピー。ピシッとした制服を着ていても、キューピーのかわいさにはかなわないのですが、そういうギャップも人気の理由かもしれません。今も種類を増やし続けているということなので、各地へお越しの際には、目を光らせて探してみて下さい。 (2008年07月26日) | ||
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