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(有)フジヤ書店のレビュー |
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掲載レビュー全922件 |
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在来生物を脅かすもの | ||
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“外来生物”最近この言葉を聞く機会が多いように感じませんか。アライグマの被害はニュースにも取り上げられていますし、ミドリガメは大きくなり面倒みきれずに捨てられて、各地の池で繁殖中。小笠原諸島のグリーンアトルは、島の昆虫が大打撃を受けています。食料用に輸入したが、使われず放置されたもの、輸入品に混入して運ばれたものの他に、最近はペットの遺棄も大きな原因の1つになっています。あるものは日本固有の生物を駆逐し、あるものは田畑を荒らす。本書は、この外来生物の分布・特徴はもとより、影響と対策もきちんと示してくれます。温暖化もあいまって、どんどん侵入してくる外来生物。もう、ひとごとでは済まされない状況なのです。 (2008年07月16日) | ||
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自然の中で物を作る楽しさを、子どもたちと! | ||
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カタツムリ・バッタ・ヘビ‥草で作られた可愛いいきものたちが、丁寧な作り方のもと、姿を現します。全国各地で伝承されてきた、草玩具。山梨県の村で見つけた珍しいホタルカゴ、石垣島の指ハブ、西表島やハワイ・オアフ島の熱帯魚などが、その土地の草を使って作られています。もちろん、その土地の草で作ると味わい深いのでしょうが、なくても大丈夫。「基本は稲わらですが、シュロの葉でもよい」など、作りやすい別の材料を勧めてくれます。道端に生えている草。抜いて振り回すだけじゃなく、いろいろ作ってみたくなる。自分でも挑戦したくなる一冊です。 (2008年07月16日) | ||
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永遠の「芸能界アマチュア」です。 | ||
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キラめきと、うさん臭さが背中合わせの芸能界。今でこそ飛ぶ鳥落とす勢いの松尾スズキ氏が、26歳にして芸能界に足を踏み入れた当時を語ります。いきなりのテレビ出演、大人計画の旗揚げに「笑っていいとも!」出演‥。どんどんステージを上げていく松尾氏。CM出演歴や、「物書き」としての話、ナレーター業も増えて恐いものなしのようですが、しかし、彼は常に“部外者”としての目で、芸能界を覗き続けます。2004年に出版されたものの文庫化ですが、文庫化記念の特別企画として、TBSプロデューサーの磯山氏、そして阿部サダヲ氏との爆笑対談もあります。「僕はこれから、ダメになっていく」とか、「この台詞の覚えられなさ」など、マイナス思考で対談する松尾氏、大好きです! (2008年07月07日) | ||
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嘘、嘘、嘘。 | ||
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薬物の過剰服用により、緊急治療室に運び込まれたフレッチャー。鑑定官との面接で、強制入院させるかどうかの診断が下される。しかし、鋭い人間観察力を持つ彼は、自分は“自然にふるまう”ようにふるまいながら、鑑定官の年齢・外見・言葉遣いやしぐさなどから相手の心情を見抜く。そして、なぜこの質問をしてきたか、どう答えればOKなのか、瞬時に判断しながら、サラリと答える。こちらの意図した通りに相手を誘導し、自分の希望する結果を出すのだ。この駆け引きが、とても興味深く面白い。彼のこれまでの人生、人目を引く左手、襲ってくる激しい頭痛と、それから逃れるために飲む鎮痛剤。辛く厳しい現実の中、それでも彼は明るい。愛する女性・キアラへの熱い想いを胸に、彼は立ち止まらず歩き続ける。 (2008年07月07日) | ||
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ぎうぎうな日々‥再び!? | ||
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早くも『くるねこ』第2弾が登場です。覚えているでしょうか?今回は、前作最後にうっすら出てきていた、子猫3匹が主役です。まだ目も開かないうちに捨てられていたのを妹さん経由で引き取り、怒涛の授乳リレーや突然の入院騒ぎ、1人+7匹の大家族でのお引っ越しなど、子猫たち中心の生活をユーモラスに描いています。1口サイズのにくまんのようにぷっくりした子猫たちのなんて愛らしいこと!目が開いたり、個性が出てきたりと少しずつ成長していく3匹に、くるねこさんならずとも思わず目を細めてしまいます。「とむらい」と題した昔の飼い猫との別れ話など、ほろっとさせられるエピソードも秀逸。さあ、泣いたり笑ったり大忙しのくるねこワールドをお楽しみください。 (2008年06月26日) | ||
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祈祷先の事情を調べよ | ||
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父を亡くし、急きょ跡継ぎとなった陰陽師・熊太夫。急ごしらえの為、祈祷に失敗して信用を失う。もうやめようかと悩んでいた時に現れたのが、公家・山科家の家来である大沢掃部助。「わしと組まへんか。悪いようにはせえへんで。」この言葉を信じ、掃部助の主・山科言継の助言も借りて、陰陽師の仕事に励む熊太夫。果たしてこの祈祷はうまくゆくのか‥。室町末期、5人の男達が、今自分のおかれている立場に悩み苦しむ。そこに顔を出す山科家の2人。彼らの助言や言動で、男達の悩みは取り除かれるが、その先にはまた別の悩みが待っている。面白半分に首を突っ込んだような掃部助に、振り回される男達の悲哀を、ユーモラスに描く。おかしくも切ない思いにさせる時代小説だ。 (2008年06月26日) | ||
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日本で約700種! | ||
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虫の苦手な方は、手に取ることもためらわれるでしょう。表紙の題字から、アブラムシいっぱい!中ももちろん、アブラムシ230種が見事なカラー写真で登場です。著者は教員生活をしながら、研究者としての仕事も続けてきました。アブラムシと言えば、草花や畑で害をなす虫として見られていますが、害虫はごく一部。ほとんどのアブラムシは人に害を与えず、食物連鎖の下位を担っているのです。アブラムシを研究し、そのために植物をよく知り、アブラムシの暮らしから植物を見直す。小さな小さな命ですが、自然の中では、大きな役割をしめているのです。 (2008年06月26日) | ||
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あれもこれも気になる! | ||
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大田垣晴子責任編集『O(オー)』で連載の「箱庭」全12回が、本になりました。その内容は、普段の生活の中でハマっているものを紹介している「自分ブーム」、ほのぼの4コマ漫画「オレンジちゃん」、気になる言葉について考えてみる「コト・ノ・ハ」、画文家らしくプロのお仕事「モチーフ図鑑」、主に人間観察の「しらべもの」で構成されています。ラストには実際に「箱庭療法」を受けてみる、というオマケつき。さぁ、何をどこに置こうか悩むセイコさんの心の中身はいかに!?元々、空っぽだった箱に1つ1つ詰め込むように、セイコさんの好奇心がギッシリ詰まった『箱庭』どうぞご覧ください。 (2008年06月17日) | ||
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しまい込んでちゃもったいない | ||
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もはやブームなどではなく、生活スタイルの一部となりつつあるエコ活動。その活動の中でも気軽に参加できるのが、買い物袋を持参するということだと思います。そんな時、活躍するのが「エコバッグ」。本書は世界中から集めたエコバッグを、スーパーやカフェ、ドラッグストアなど入手場所で分けて一挙に紹介しています。おしゃれに店のロゴが入っていたり、観光名所のイラストが入っていたり、環境へのメッセージが入っていたり、思わず集めたくなるようなものばかりです。あなたはお気に入りをくたくたになるまで使う派?それとも気分に合わせて使い分ける派?これから手に入れようという方にも役立つ、目にも楽しい一冊です。 (2008年06月17日) | ||
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アタシたちは懐かしい存在じゃない | ||
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近年再びブームとなり、TVやラジオでも熱く語られることの多い、フォークソング。本書はフォークシンガー達15人が、当時の思い出と今を語ります。売れすぎたことで、グループ名だけが一人歩きしてしまい、複雑な思いを抱く南こうせつ。事務所の意向で虚像を作り上げられ、どん底に落とされた山崎ハコ。“真のフォーク”を語るのは、なぎら健壱。まだ現役で歌い続けている彼らには、「懐かしい」という言葉は失礼なのかもしれません。しかし、昔の青春時代を思い出させてくれるあの曲・この曲が、今また若い人達に受け入れてもらえたなら、フォーク・ファンとしては嬉しい限りなのです。 (2008年06月12日) | ||
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どんな天才も、時代背景なしには生まれない | ||
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幅広い分野で活躍され、様々な物事にうんちくが深い山田五郎氏。山田氏が面白いと思ったポイント、楽しい絵画の観方(みかた)を、難しい専門用語を使わず、わかりやすく説明してくれたのが本書。絵画と共に説明されるのは、画家のプロフィール(履歴書風!)、画家のことばやその時代風景、そして山田氏ならではの分析や、画家の人物に関する感想。ミケランジェロは「直球すぎて敵を作りやすい」ゴーギャンは「ロマンティストなダメ男」クリムトは「“親方”そのもの」この本がきっかけとなり、西洋絵画に興味を持ったら、次は専門書へ━。山田氏も勧めてくれていますので、是非お気に入りの画家をみつけて下さい。 (2008年06月12日) | ||
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やっぱりかごが好き? | ||
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インパクトのある表紙に、思わず手に取ってしまう━その正体は、ブログで大人気のかごが大好きなネコ、しろちゃんの不思議な魅力が詰まった写真集です。写真は毎日のように撮っていると思われるだけあって、実にアングルがすばらしく、しろちゃんの魅力が存分にひき出されています。ハンモックに揺られているかのように、かごに入ってくつろいでいるしろちゃん。もの思いにふけっているような、ホニャ〜とした表情に癒されます。ヒト様の知らぬところで、ネコはネコなりにいろいろあるのかもしれませんが、大自然の中でのんびり暮らしているしろちゃん、うらやましい限りです。 (2008年06月09日) | ||
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報徳の精神を現代に | ||
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校庭でたたずむ二宮金次郎。実は彼は、農村復興を行い、その活動の中から報徳思想という哲学を生み出している。「節約とは貧乏の勧めではなく、豊かになる為に必要な事」という言葉には頷ける。「自分の収入相当に生活せよ」は、当たり前ながら忘れがちになる耳の痛い言葉。混沌とした現代だからこそ、大切にしたい道徳の心。金次郎の言葉は、今我々に最も必要なものかもしれない。 (2008年06月04日) | ||
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話し上手なあの人の秘密も‥ | ||
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この文庫は、日本語教育学を専門としている斎藤孝氏のベストセラー本です。ここでは聞く側に我慢を強いる10分の壁にどう挑戦すべきか、その方法を伝授しています。概ね「知・情・意・体」をバランスよく鍛えることが「10分間話す力」をつけるポイントだと説いています。「渾身」と文字の入ったTシャツを着て、演壇に立つ斎藤氏は、きっと渾身の力を込めて話をするのだろう。思わず夢中になり、読み込んでしまう一冊です。 (2008年06月04日) | ||
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いつから人が住み、どんな文化を持っていたのか | ||
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「北海道の歴史」と言えば、屯田兵など「開拓の歴史」と思いがちだが、本書は違う。3万年前の旧石器時代から現在に至るまで、6つのパートに分けて読みやすく説明してくれるのだ。歴史の教科書に詳しく載っていないからといって、孤立していたわけではない。古くから周辺地域との交易がちゃんとあったのだ。縄文時代の遺跡、アイヌ文化、松前藩の成立と開拓使の設置。どこから読んでも、興味深い内容がわかりやすく書かれている。これを読んで、一段と北海道を身近に、そして誇らしく感じていただきたい。 (2008年06月06日) | ||
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手は一番の働き者 | ||
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季刊誌「銀花」の連載「“手”をめぐる四百字」がタイトルそのままに単行本となりました。テーマが「手」なだけあって、著名人五十名の文章はすべて手書き。しかも文章の手直し跡や書き損じなどはご愛敬、完全なる肉筆原稿を掲載しています。理路整然とした内容、且つ几帳面な文字を書く人。「読めない」といわれ、手書き文字と縁を切ろうかと悩む人。文章をかき分け、大胆にも原稿用紙の真ん中に手のイラストをもってくる人。どれも個性的な四百字詰原稿用紙は、そのままその人の人柄を表すかのようです。つい、自分の手書き文章を見つめたくなる一冊です。 (2008年06月04日) | ||
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体は老人、心は中学生 | ||
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2006年1月から2007年12月まで2年間、松尾スズキ氏が綴ったブログ「松尾スズキのズルズル日記ドブロクの唄」を1冊にまとめたのが本書。松尾氏、とにかく疲れております、痛んでおります、病んでおります。次から次へと困難に見舞われ、人に心配されるようなことばかり書き連ねる松尾氏。「責任なんか、とりたくねえよ!」と叫び、疲れきっているのに眠れず、しかし何とか乗り切れ!と自分に喝。人生をこじらせたり、がんばりきれなかったり、そしてついにダウンしたり‥。「いろいろあるなぁ、生きてると。」いや松尾さんの場合、いろいろありすぎ、多すぎですって。 (2008年06月04日) | ||
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ウソ読みしないと始まらない | ||
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ウソ読み━つまり、あてずっぽうの読み方をされることが多い、難読地名の正しい読み方を調べることができる、一風変わった辞典です。日本の難読地名はもちろん、旧国名や当て字の外国地名など“辞典”と紹介しているだけあって収録数は約2,000語。たっぷり調べることができます。「放出」「英彦山」「花畔」‥あてずっぽうでも、まず読んでみよう!調べものをする場合に使うツールが増えたとはいえ、まだまだ読み方が正しくないと調べられないことが多いので、そういった意味でも画期的な発想だと思います。「ホントはこう読むんだ!」とウソ読みしていたことで、より一層楽しめる一冊となっています。 (2008年05月29日) | ||
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何がそうさせるのか!? | ||
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ギャンブルエッセイ第6弾!週刊大衆で連載しております、伊集院センセイと西原画伯のタッグ、血みどろ絵日記でございます。競輪・競馬に麻雀と、賭け事に忙しい伊集院センセイ。そして、センセイの文章を全く無視して描かれた西原画伯の絵。賭け事のみならず、その時どきの時事問題を取り上げてのコメントもあるので、「競輪の話はちょっと‥」という方も充分楽しめます。センセイVS画伯VSゲスト・武豊氏というオタノシミ座談会も、前・後編と用意されておりますし、画伯の書き下ろし漫画もあります。センセイが注目するヤンキース・松井選手と、プロゴルファー・宮里藍選手。この2人に対する“愛”もしみじみと優しいです。宮里選手にパターを教え、松井選手にバッティングを教えるセンセイの姿、目に浮かべてください。 (2008年05月29日) | ||
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アイヌの昔話を古布絵に | ||
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アイヌのおばあさんがうたう歌。それは、これから起こる天災の予告だった━。アイヌ刺繍の紋様と繕い物の手作業から生まれた、古布絵(こふえ)という手法により、美しい絵本が出来上がりました。60歳を過ぎてから絵の制作を始めた著者は、自然を崇めるアイヌの豊かな文化を、若い世代に伝えたい‥と、心をこめて作ります。独特のアイヌの紋様が、ある時は歌声の表現になり、ある時はおばあさん自身を表したりするのです。その美しく、力強い表現を充分に堪能して下さい。 (2008年05月27日) | ||
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