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(有)フジヤ書店のレビュー |
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掲載レビュー全922件 |
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これぞまさしく“写”経 | ||
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「ゆるキャラ」や「いやげもの」などの言葉を生み出し、サブカルチャーの分野で大活躍している、みうらじゅんさんのアイデアあふれる作品です。もともと幼少の頃から仏教への関心が深かったというみうらさんですが、始まりは駐車場の看板にあった「空アリ」の文字からだったそうです。どうして「ないことがある」のかという疑問に突き当たり、知り合いに進められ仏教の講義を受け、般若心経へ傾倒していったということです。しかし、それでは終わらないのがみうらさん。きっかけが看板からだったこともあり、般若心経の全文を街で見つけようと一念発起したのがこの『アウトドア般若心経』なのです。一見、楽しそう企画だと思ってしまいますが、おおよそ5年、遠くは長崎県まで1文字撮ってはトンボ返りするなど、文字を求めて歩き回るその姿はまさしく修行僧のようです。折りしも人生の先がまったく読めないという悩みを持っていたみうらさん。このことに対して彼がどういう結論を導き出したのか、本書でしかと確かめて下さい。 (2007年12月27日) | ||
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膨大な数の「創作の跡」 | ||
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『星新一 一〇〇一話をつくった人』で、講談社ノンフィクション賞を受賞した、最相葉月氏の監修による、星ワールドへの招待です。写真を多用し、より身近に星新一を感じられる内容になっています。幼き日の新一、作家を志す転機、そしてお気に入りの人形たちまで。そして、一番目を引くのは大量の紙片・メモ‥。心に浮かんだ事を、片端からメモしていくため、本人にしかわからない単語がギッシリと並びます。この中から数々の名作が生まれたのかと思うと、ワクワクして見入ってしまいます。真鍋・和田両氏の装画も懐かしく、まさに星ワールド・ここにあり、であります。さあ、星新一が見た風景を、一緒にたどりましょう。 (2007年12月24日) | ||
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この夢は歪められた思い込み | ||
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愛に飢えた女性が起こす、様々な事件。彼女たちが見る夢は、願望なのか未来なのか。破滅へ向かわざるを得ない人生しか選べない、不器用な生き方。それでも幸せを求めて、もがき苦しむ。行き着く先は、まっ暗な闇。夢を持ってはいけないのか、夢を見ることさえ許されないのか。岩井志麻子氏が贈る短編集は、哀しすぎる女性たちの物語だ。 (2007年12月21日) | ||
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<物語ること>で、人は救われる | ||
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主人公は10歳の少女・シルバー。母と二人で住んでいたが、唯一の肉親である母が亡くなり、天涯孤独となる。そんな彼女を引き取ったのは、盲目の灯台守・ピュー。夜8時になるとお話をしてくれるピュー。登場人物は、100年前にこの地に生きていた牧師・ダーク。彼の数奇な人生の物語を夜ごと聞くうち、シルバーは愛について学んでいく。「お話して、ピュー。」と、くり返しながら。物語ることで救われる心。だからシルバーは言う。「わたしは、わたしが上手にできる、たった一つのことをする。あなたにお話をしてあげること。」そう。お話して、シルバー。 (2007年12月17日) | ||
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森を愛する異能の人 | ||
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博物学者・生物学者・民俗学者として知られる南方熊楠。本書は、熊楠の遺した膨大な資料を、本人の写真と共に紹介する。ノート・日記・標本・アルコール漬けの瓶など、熊楠の活動の跡がしっかりと残され、この世のあらゆるものに興味を示していたことがよくわかる。12、3歳の頃に書き写した博物学書など、見事としかいいようがない。表紙写真の熊楠は、冬の山中、腰巻一枚でカメラをにらむ。神社合祀反対運動において、一歩も引かぬ、その決意の表れのような表情。独自の視点を切り開いていった熊楠。我々を惹きつける魅力の一端を、垣間見ることができる一冊だ。 (2007年12月17日) | ||
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笑わせてナンボやもん | ||
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VOWシリーズ最新刊、今回は大阪が舞台です。大阪といえば商売の街。看板一つ取ってもサービス精神旺盛の街。VOWネタ満載、期待を裏切りません。“準備中”ならぬ“ひっしこいて仕込み中”“命懸けで営業中”。こんなに一生懸命で閉店時間までもつのか?と思いきや一方では“気分がいいので営業してまーす”とのほほんとした店も。タコ焼き屋なのかどうかも不明な店名“タコヤキ星人”“たこやき水族館”。“もうあかんやめます!”と閉店セールを20年以上も続けているもはや有名な靴屋。全ページ、ドぎついカラーでまるで豹柄着たオバちゃんのよう。あなたをアホアホワールドへ案内してくれることでしょう。 (2007年12月17日) | ||
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ダジャレも健在ですが… | ||
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「水曜どうでしょう」でおなじみ、ミスター・鈴井貴之氏による渾身の書き下ろしです。以前北海道で放送されていたドラマと、タイトル・中心人物の名前・「白石区を守る」という設定こそ同じですが、ドラマのノベライズではない完全なるオリジナル作品です。中心人物は甲斐性のないスナック店員、小さな電器店の跡取り、塾講師をクビになったニート…。およそヒーローには程遠い男たちが不測の事態を前に、唯一の特技・雅楽で対抗できるとわかり立ち向かおうとしますが、変身もできない人造人間でもない生身の人間である彼らには、想像を絶する目を覆いたくなる展開が待っているのです。「世界を守る」なんて大それたことはできなくても、せめて愛する人だけでも守りたい。ヒーローにはなれなくても誰もが思うささやかな願い。鈴井氏が伝えようとしていることが、ここに詰まっています。 (2007年12月10日) | ||
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「シャケバイ」知ってますか? | ||
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「シャケバイ」とは、秋の期間限定で道東の太平洋側などで鮭(あきあじ)の加工をするアルバイトです。高校受験に失敗した少女・亜樹が目標を失いかけていた時、祖父のたくらみで東京から北海道へ一人旅をすることに。そこで「シャケバイ」に出会います。このアルバイトを通して、亜樹が体験する挫折感・連帯感・達成感。知らない土地で、心も体もひとまわり大きく成長する亜樹と、それを見守る大人達。読後感の爽やかな1冊です。 (2007年11月29日) | ||
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肌で感じる北海道 | ||
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『なまら北海道だべさ!!』の著者・千石涼太郎氏の待望の新刊です。今回も、出身地・北海道をテーマに、様々な観点から徹底分析しています。有名な観光地めぐりもいいけれど、なんでもない風景にこそ北海道ならではの良さがある。一面に昆布干しをした海岸や、広大な名もなき畑…生活に密着した、人の営みの中の風景こそ絶景なのだと伝えます。それと同様に、現地に赴いて是非味わってほしいご当地グルメのススメ、覚えると会話が楽しくなる北海道弁講座など、北海道を実感することができるテーマが盛りだくさんです。恥を忍んでの「三大ガッカリ」も、北海道の今を知ってもらうための重要な真実。著者の北海道を「よくしていきたい」という思いがヒシヒシと伝わってくるようです。 (2007年11月26日) | ||
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あらゆるものを超越した建造物 | ||
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朝日新聞に掲載された「奇想」な不思議遺産を、集約し紹介したものがこちらです。見る者を圧倒させる建造物が、美しい写真で次々と現れます。樹木に巻きつかれた寺院の姿が、木が遺産を壊すのか木が支えているのか、考えさせられるカンボジアのタ・プローム。マリにあるこの世のものとは思えない泥のモスク。フランスの“シュバルの理想宮”は、一人の郵便配達夫がコツコツと石を積み上げて33年かけて作りあげたもの。個人の住宅であるシュレーダー邸は、世界一小さな世界遺産。このようにプロの手によるものから、素人が自力建築したものまで。有名な名所を越えた、自分だけの「とっておき」を発見した喜びにあふれる本書を、是非あなたもお楽しみ下さい。 (2007年11月22日) | ||
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見ているだけでもあったまるよ | ||
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インターネットの動画で大人気となった「ねこ鍋」。今回はより多くの方に楽しんでもらおうと写真集になりました。好奇心旺盛な子ネコたちが、1匹、2匹、3匹、次々と土鍋の中へ…。その様子は大盛りなんてもんじゃない!特盛り、激盛りと未知の世界へ。土鍋の丸い形に、これまた丸くなっ入る子ネコたちがほんとにピッタリ。スヤスヤ眠るその表情に、誰もがトリコになってしまうのです。ウチのネコでも是非!という方は本書内の「ねこ鍋の作り方」を参考にしてください。大事なことは強制しないこと、ネコたちが自然と土鍋に入るのを待つことだそうです。ねこ鍋は一日にしてならず――気長に待つことがねこ鍋をおいしく味わう秘訣なのでしょう。 (2007年11月19日) | ||
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絶望の先に見える光 | ||
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『夜市』『雷の季節の終わりに』と、読者を惹きつけて止まない恒川光太郎氏の第3作です。秋のある一日を、何度も繰り返し体験する女子大生・藍。同じように11月7日に閉じ込められた仲間に出会うが、果たして“この日”から脱出することはできるのだろうか…。恒川ワールドが広がる表題作「秋の牢獄」。迷い込んだ道の先にあった、一軒のわらぶき屋根の家。そこに住む男から譲られたものとは?おどろおどろしいながらも魅惑の「神家没落」。そして、霊狐の力を持つ祖母と住むリオが、自らの力に目覚めていく過程が哀しい「幻は夜に成長する」。恒川氏の描く、独特の異界の魅力に、どっぷり漬かって下さい。 (2007年11月19日) | ||
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脳の中のぞいちゃおう! | ||
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クチコミで広がり、今や大人気サイトとなっている「脳内メーカー」のオフィシャル・ハンドブックができました。「名前は聞いたことあるけど、正体がよく分からない」または「楽しみ方がよく分からない」という、そんなあなたの強い味方です。「もうさんざん遊んだよー」というヘビーユーザーの方には、より一層楽しんでいただけるよう“マル秘裏ワザ”もどっさり掲載されています。他にも、気になる相手との相性を調べてみたり、有名人の脳内をのぞいてみたり、発想次第で遊び方が無限にあるのも魅力です。本書を片手に、大勢でワイワイ楽しむのもよし、一人でひっそり楽しむのもよし、どんな結果が出ても笑えることウケアイです。 (2007年11月17日) | ||
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「はなちょんぺ たらしだ」って何? | ||
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毎度お馴染みサイバラ先生『サイバラ茸』の第7弾でございます。今回は、山崎一夫氏とペアの“たぬきランド”が多く、お金がらみの話がいっぱい。また、どくされ出版社(失礼な!)と、罵られる竹書房との攻防も面白い!西原理恵子展に祝儀花が送られていない、とケンカを売ったり、担当クンをイジメぬいたり。清水義範氏との「飛びすぎる教室」では、タイトルがどんどんかけ離れてゆき、このカットで果たしてどんな内容だったのか…と思う程。このような独立したカット(本文とは関係ない?)を描いても許されるのは、サイバラ先生の人徳なのでしょう。そして、サイバラ茸を読み続けるファンはこのキノコ(毒!?)の中毒患者なのかもしれません。 (2007年11月15日) | ||
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黒い瞳のラブリーフェイス | ||
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サロベツ原野に住んでいるエゾモモンガ。日没後に活動を始めるので、なかなか会えない彼らの姿を、著者の富士元氏が紹介します。その可愛らしい写真から、目が離せない!巣穴は500円玉サイズ、という小ささ。大きくてクリッとした目で「?」と見つめる表情。木の穴からのぞく顔の愛らしさったら!片手に乗るようなエゾモモンガ。この写真を見て思わず「飼いたい!」と叫びたくなる方もいらっしゃるでしょう。でも、林の中をその飛膜で飛行することこそ、彼らの幸せ。ぜひ北海道のサロベツに会いに来て下さい。大きな瞳でお出迎えします。 (2007年11月14日) | ||
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人は何のために戦うのか | ||
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ハリー・ポッター第五巻につづく第六巻の物語です。 主人公は、ハリー・ポッター、額に稲妻形の傷をもつ、黒髪で緑の目の 「生き残った男の子」。 この物語では「選ばれし者」と呼ばれる。 ヴォルデモートの復活のせいで、夏だというのに国中に冷たい霧が、立ち込めていた。 そんな中を、ダーズリーの家にダンブルドアがやって来るという。 そして、ダンブルドアの右手に異変が・・・ 。17年前の予言は、ハリーとヴォルデモートとの対決を避けられないものにした。過酷な運命に立ち向かう16歳のハリーに、ダンブルドアの個人教授が始まる。 今、悲しみを乗り越えて、「選ばれし者」が立ちあがる。ハリーの戦いに世界中の目が釘付けになるはず。 (職場体験学習研修生 網走第一中学校 河村卓磨) (2007年11月14日) | ||
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謎と恐怖のサスペンス&ホラー小説 | ||
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昭和五十八年、都会からかけはなれて平和な村、雛見沢村に引っ越してきた主人公・前原圭一。学校の部活仲間、ちょっと変わった女の子竜宮レナ、みんなのリーダー役園崎魅音、とても活発な女の子北条沙都子、優しく不思議な感じの女の子古手梨花と毎日楽しくゆかいな仲間達と時を過ごす圭一。そんな平和な村雛見沢でおきたバラバラ殺人の事を知る圭一。そしてその事件は、「オヤシロさまの祟り」と呼ばれる奇怪連続怪死事件に繋がっていたのだった。そして、それを知った前原圭一の日常が、変わり変わっていく!?次々と起こる謎と恐怖に、あなたも主人公同様引き込まれていくはずです。 (職場体験学習研修生 網走第一中学校 山田純平) (2007年11月14日) | ||
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大切な物は目に見えない | ||
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大切な物は目に見えない。 「星の王子様」の作者で知られる サン=テグジュペリ名言集。星の輝きのように優しく、そっと光を投掛けてくれる 言葉達が寂しいとき、疲れたとき、いつでもそばにいてくれます。何処からでもページをめくってみてください答えはいつもそこにあります。 (職場体験学習研修生 網走第一中学校 島田裕三) (2007年11月14日) | ||
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所変われば法も変わる | ||
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そもそも法律とは、社会生活をよりよく保つためにあるものです。しかし、本書を読むとつくづく世界は広いなぁと実感します。ここでは日本人である我々には考えもつかない法律が、数多く出てきます。「幼いウサギを一羽だけで飼ったらダメ」「墓地でピクニックをしたらダメ」時には、どうやって判断するのか理解に苦しむものも。「スタイルの悪い女性はビキニ禁止」「バカは投票したらダメ」制定した側はいたって大マジメなだけにおかしさも倍増です。とはいえ、実際には地域性や宗教などに照らし合わせると納得できる法律も多いのです。どうしてこんな法律ができたんだろう?と、まだまだ知られざる世界各国の文化や歴史、社会環境を考慮するきっかけになるでしょう。 (2007年11月12日) | ||
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色、曲線、角度…深い意味が。 | ||
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企業のロゴマーク、それは対象そのもののイメージを表現する大切な“顔”ともいえます。ここでは様々なロゴマークとともにそれによって表される企業の理念、由来、歴史などを200件以上も掲載。どれも目にしたことあるものばかりで、まさにロゴの博覧会のようです。無駄なものをそぎ落としてシンプルに、ストレートにその志を表したロゴ。はたまたデザインの中にいろんなメッセージを隠し持ったロゴ。親しみやすさをアピールしたり、安心感や信頼性を表現したり、時にはロゴ1つで万人の心を動かすこともできるのです。企業体質のあり方が問われる場面の多い今だからこそ、もう一度そこに込められた想いを感じたいものです。 (2007年11月08日) | ||
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