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うつのみや上林店のレビュー |
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掲載レビュー全72件 |
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読み進むごとに味わい深まる、ミステリ作家の書いた怪談集 | ||
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ミステリの名手が生まれ育った大阪の、天王寺七坂を舞台に書いた怪談短編集。怪談といっても怖さより悲しみや哀しみが描かれています。語りが重くないので読みやすい。大阪の印象が変わりました。 「真言坂」では二度泣きさせられました。あと「源聖寺坂」「天神坂」に出てきた心霊現象専門の探偵の話はもっと読みたくなりました。 そして装丁が大変美しい!各話のタイトルについてる坂の写真もとても素敵です。 (2016年02月07日) |
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黒女神が取引を通じて見ているものは何かを確かめてください | ||
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2015年秋の第14回このミステリーがすごい!大賞受賞作が早くも単行本化。 株取引の天才が「一番大事なもの」と引き換えに必要な大金を用意するという経済サスペンス。と聞くと中年の男性向け小説という印象が強いですが、むしろ性別を問わず一般向け、若者向けです。骨組みはがっちりしてますが、語り口や人物描写、話の展開は軽やかでとても読みやすい。場面場面が映像的でいつか映像化も期待してしまいます。 イラストレーター・ワカマツカオリさんの表紙も、ヒロインのイメージそのものでステキです! (2016年01月24日) |
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一風変わった東京ガイド本風ショートストーリー集 | ||
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東京23区のそれぞれの区を擬人化して語らせたショートストーリー集。千代田区はお高く、渋谷区はギャルをイメージした喋り方がなかなか絶妙です。歴史上の出来事やゆかりのある人物・建物の紹介など一風変わった東京のガイド本風で面白かったです。いくつか書かれてる場所に実際に行ってみたくなりました。巻末のイラストによる案内も可愛くて◎。 (2015年12月06日) | ||
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金沢推しの不思議系人情譚。シリーズ化希望! | ||
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人と違う能力があって、性格的にも少々難ありの青年とその周囲の人たちとの関わりを描いた物語。石川県・金沢を舞台に地元作家さんが書かれています。小さな通りの描写もリアルで金沢のうんちくもたっぷり。金沢弁も随所にでてきます。 4編の連作短編集で、ほのぼのしたりうるっときたり胸が痛くなったり、さまざまな感情が動かされました。ミステリー風味でずっとダマされてた!?と思うところも。 金沢が好きで、金沢のことをもっと知りたい人にはより楽しめる作品です。 (2015年12月06日) |
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シリーズものですが前作を読んでなくても楽しめます! | ||
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伊坂らしい伏線の多さと最後にまとめて回収するところがとても爽快です。序盤は小物臭しかしない悪役が徐々に卑劣になっていくのも見どころです。起承転結の一巻完結で、前2作を読んでいない方にもおすすめです。 (2015年12月01日) | ||
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夢のある感動作に今回も仕上がっております! | ||
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今回も爽快な読み応えでおっさんが(佃社長)夢を叶えてくれます。TBS系で放送されていますが、翌週よりいよいよ本書「下町ロッケト2」がスタートしますので内容についてはふれません。絶対損しない内容です、TVも良いですが是非原作を読んでください。 (2015年11月10日) | ||
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ほほえましい少年の夏の日の情景が、ある瞬間に豹変する物語 | ||
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少年の夏休みの出来事とその父親の記憶の一コマ、ある年の女学生の恋。 淡々とその情景をほほえましく、あるときはやや痛みを伴って読み進めていましたが、最後の方になってそれが突然豹変する。 ミステリ好きの私が用心していたにもかかわらず、一瞬のうちに殴り倒されたような。そんな衝撃を受けました。本格推理小説好きの方に。 (2015年09月22日) |
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獏鸚(ばくおう)とは? 深まる謎を名探偵が見事に解き明かす! | ||
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1930年代に書かれた本格ミステリ十編入りの短編集。シャーロックホームズをもじった帆村荘六が名探偵として大活躍! 中でも一番好きな話は表題作「獏鸚」ですが、正直粒ぞろいでどの話も大変面白い。レトロな探偵譚、少年探偵団シリーズが好きな人には特におすすめします! (2015年09月22日) |
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不可能を追う探偵と拷問好き美女が織りなす奇蹟をめぐる物語 | ||
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異様な事件の状況が示す真相。考えられる可能性は、現実的には無理でも可能性ならいくらでも言える。それを探偵はすべて否定するという。否定しきったときに残るのは奇蹟だけ。 生涯のすべてを賭けてこの世に”奇蹟”は起こるのだという事を探偵は証明したい、その必要がある。 不可能を追い求める探偵と拷問好き(?)の中国人美女のかけあいのかみ合わなさ具合も楽しい(アンチ)ミステリ。 (2015年09月22日) |
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これも誉田哲也の魅力です、読みだしたら止まらない! | ||
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さえないOL「梢恵」が社命を受け農業女子になるまでのめちゃくちゃだが愛情たっぷりの感動作品。これも誉田哲也の魅力の一つです、ハードな小説も非常に良いのですが箸休め的ではなく作品自体がしっかりしておりハートをわしづかみにされてしまいます。女子にも思いっきりおすすめできる作品です。 (2015年09月13日) |
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鮮やかに時代を切り取る手際に脱帽 爽やかでえぐい青春小説 | ||
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就職活動を行う今現在の大学生の日常的なやり取りをとても上手く切り取っています。 就活を行うかどうか、どうすれば内定をもらえるのか。学生時代の終わりを控えて不安定な気持ちの合間にそれぞれの(これまた今どきの若者っぽい)恋愛模様を交えながら、カッコをつけたり、見栄を張ったり、あざ笑ったり、探ったり。誰もが一度は経験するような痛々しさを作品世界を越えて指摘されたようで、読書中思わず赤面することも。 えぐいようであり、それでいて爽やかな、不思議な読後感がありました。 (2015年08月31日) |
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6年も経ったとは・・・大人になった香織と早苗 | ||
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時がたつのは早いものでもう年ごろを迎えた香織と早苗、相変わらずの剣道バカの香織にも浮いた話が出てきます。二人の掛け合いが実に巧妙で面白く、心の声を書くことでコメディー感も強くなり読んでいて飽きずに誉田先生のあたたかい文書が読める作品です。中高校生にもお勧めできます。 (2015年09月02日) | ||
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菊田が結婚してしまった、これが一番の事件では。 | ||
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本当にテンポよく軽快に読み進められ一気読みしてしまう今回の内容。殺人の描写は今回はグロテスクになり過ぎずそれでも過激さを忘れずに描いてますので女性の皆様にもぜひ誉田哲也の素晴らしさを味わってほしい。出版社の垣根を越えて早く誉田の世界の共作が読みたいです。 (2015年07月07日) | ||
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湯川が犯罪者に・・・ | ||
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今までもギリギリのところで一線を越えずにいた湯川ですが、今回ばかりは・・・ハラハラする内容となっております。シリーズも10作近い作品になってきてますよね、東野先生は決して裏切らない、今回も読みごたえのある長編作品です。ファンでなくても是非ご購入をお勧めします。 (2015年07月05日) | ||
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人類の9割が死に絶えた世界に残るのは、絶望ではないんだ | ||
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死亡率の高い感染症のパンデミック(世界的流行)により人類の9割が死に絶えた世界、というと殺伐とした無法地帯のサバイバルを思い起こしてしまったのですが、この物語は違っていました。 実際に大きな災害が起こったとき、人はどのように行動するのか。ファンタジーのようでいてこの物語はそこがリアルに感じられました。 イギリスのSF部門で名誉あるアーサー・C・クラーク賞2015年受賞や全米図書賞最終候補作となるなど文学的にも評価の高い注目作です。 (2015年06月29日) |
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なるほどこれか「聴き屋」か。 | ||
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本格ミステリ連作短編4編収録。 高い評価のうわさに違わぬ面白さ!「聴き屋」とはなんぞや?と読み始めたかと思ったらぐいぐいっと物語に引き込まれました。 軽い味わいながらしっかりと満足感も得られます。普段、本は読みたいけどなかなか時間が……と思ってる方にピッタリの一冊です! (2015年06月29日) |
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青春時代でした。 | ||
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50歳前後の方はどストライクです、読んで思い当たるような事が必ずあるのではないですか?私もこの世代として共感できましたがただ言えることは悪者は「鈴木辰也」ただ一人です。このことだけは決して間違わないように。それでも好意を持たすような演出には乾先生の描写の素晴らしさがあるからでしょう。 (2015年06月07日) | ||
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ライトな見た目に騙されるな。意外と硬派な経済犯罪小説なり。 | ||
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賭場という危険な世界に飛び込んだ中学生のヨウスケ。成長し、一時は詐欺グループの頭脳になって悪事を働いていたこともある。しかしあることをきっかけに金融庁内部の秘密調査員として働くことになった。 荒唐無稽な設定、ライトな語り口ながら銀行や株、詐欺についての描写は現実味あふれている。見た目よりも硬派な経済クライムストーリー。登場人物たちもとても魅力的で、面白かった。続編希望! (2015年05月21日) |
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お洒落でスリルあふれる、フレンチの香り漂うミステリー | ||
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かつて無謀な強盗を働き、数十年経った今も追手の影におびえる男。もう一人はかつて激しい恋に落ちたがその恋に破れ、苦しみに苦しんだ末に今は別の意味で元恋人に苦しめられる男。一見別々の物語が交互に綴られていくが、あるとき思いがけない一点で交差する。 フレンチミステリ独特のおしゃれな雰囲気と緊張感が漂う物語。読み終えて"悪意"とは無邪気なものと思わざるを得ません。そしてとても身近にあって、自分自身を省みたりしました。 (2015年05月21日) |
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数年に一度、隕石が落下する奇跡の島。誰かが誰かに殺される。 | ||
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数年に一度、隕石が落ちる奇跡の島。招待客が滞在中に落下すれば、誰か一人だけがそれを手に入れることができる。そんな謎めいた、ロマンをかきたてるシチュエーションで殺人事件が発生する。 孤島ものといわれるジャンルの本格ミステリ。限られた人間の中の誰が犯人なのかを読者に問うフーダニット(犯人当て)でもある。ぜひ挑戦していただきたい物語です。ちなみに私は名探偵にはなれませんでした! (2015年05月18日) |
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