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(有)フジヤ書店のレビュー |
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掲載レビュー全922件 |
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世界は脳で見る | ||
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赤ちゃんのもつ何より高い能力は、短い間に環境に合わせて変化していく、その”発達能力”である。時に、脳の発達に伴って変化する視覚の世界は、劇的に完成が早い。日々赤ちゃんに囲まれて実験している著者は、”世界を見る”ことは、複雑な脳のなせる業であると語る。その説明のため、脳に損傷を負った患者についての話が出てくる。形の認識ができない「視覚失認」、顔が顔として認識できなくなる「相貌失認」などだ。赤ちゃんの見る世界をさぐっていくと、そこに脳の発達の謎とメカニズムが見えてくる。”見え”の世界は人それぞれ。そのことを忘れず、普段当たり前のように過ごしている社会について、ちょっと考えてみるのは必要なこと。様々な世界の違いに、知的関心を持って欲しいと著者は願っている。 (2006年06月24日) | ||
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テツ版、おひとりさま | ||
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著者は雑誌の連載をかかえる、女性としてはめずらしい「鉄道のフォトライター」。北は北海道、南は沖縄まで日本列島をくまなく回り、各地の名物路線を女性目線で紹介しています。北海道のJR日高本線。ここは馬産地、沿線にはサラブレッドがのんびり草を食む、のどかな風景が目前に広がります。千葉の銚子電鉄は、名物の醤油を使ったぬれ煎餅が有名で、駅員さんも焼くのを手伝ったりして売上に貢献しています。他にも40近くの路線を、本人の文章と写真で紹介しているのですが、中でも印象的なのは、鉄道員や乗客(特に高校生)の写真がとても多いこと。そして笑顔がいっぱいなのもいい!行く先々でこんな取材ができるのも「おんなひとり」の身軽さが強みなのかもしれませんね。 (2006年06月22日) | ||
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このラーメンは甘いのだ | ||
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NHK「トップランナー」の司会の時、ゲストの為に製作したお菓子に、新たなオリジナルを追加して完成したのが、はなさん特製のカワイイおかし本です。お笑い芸人”ラーメンズ”のための『ラーメンおかし』や、作家・京極夏彦氏希望の『お菓子小僧』など、見てビックリのユニークなものから、カラフルなバレンタイン・ケーキ、淡い色合いがやさしいバースディ・ケーキなど、見ているだけで嬉しくなるようなお菓子がいっぱいです。贈る相手がいるだけで、お菓子作りがとっても楽しくなる。そのために、アイディアを練って、レシピを作り、試作を重ねる。大切に思う人たちにお菓子を贈るはなさんにとって、相手が見せる喜びの笑顔が、一番の贈り物なのでしょうね。 (2006年06月21日) | ||
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お櫃のご飯は、何故おいしい? | ||
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すり鉢・土鍋・七輪・卸し金…耳にやさしく響く和道具のことばたち。レトロなちゃぶ台は若者も大注目だし、下駄・ぞうりにすだれは夏の人気商品。風呂敷は、エコロジーの面からも見直されています。ここで紹介されるのは、懐古趣味ではなく、今またその良さを再認識されている和道具。いい道具が一つあると、何だか暮らしも生き生きしてきませんか?職人さんの手で丹念に作り上げられた道具たち。それは、作っただけでは完成しないもの。使う人間がいて、初めて命を吹き込まれるのです。使えば使う程、生活に豊かさをもたらす和道具。日本人の情緒感と、職人仕事の奥深さに触れて、暮らしを楽しんでもらいたい…そんな著者の願いがこもっています。味わい深いイラストと共に、ご堪能あれ。 (2006年06月20日) | ||
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国に捧げる2年間 | ||
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韓国、未だ徴兵制度の生きている国。北朝鮮と休戦状態にあるこの国では、成人男性は2年間軍隊に入ることを義務づけられています。主人公・ジンも20歳となり、ある日「入営通知書」なるものが届いたところから、この物語が始まります。たった2年とはいえ、訓練中は社会とは遮断された厳しい生活が待っており、入隊当日は甘えん坊の息子も反抗期の息子も、家族と涙、涙の別れをするのです。しかし今となってはこうした苦労も虚しく、世間では軍人に対して「軍バリ」という蔑称で呼ぶ風潮があり、ジンのように複雑な思いで訓練を受ける若者も少なくないということです。今の我々には理解しがたい制度ではありますが、世界情勢からみた未来の日本のことを考えると、とても他人事には思えないのです。いざとなったら国のために自分を、愛する人を、あなたは差し出せますか? (2006年06月19日) | ||
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今日の日本料理が完成をみた時代 | ||
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握り寿司・そば・天ぷら…今、当たり前に食べているものは、江戸時代に誕生したものが多い。260年にわたる平和と繁栄の中から、食文化は大きく発展したのだ。この時代は、一部の特権階級のみならず庶民層までが、充分料理や食を楽しむ風潮が浸透していた。また、江戸は男性(単身者)の多い街で、外食も多く、食文化発達の要因になったとも思われる。当時の、自然と共存した食材の活用法、物売りや屋台の賑わい、様々な調味料などを、興味深く味わえる一冊だ。歌麿・国芳・広重らの浮世絵による食文化の図版などは、眺めているだけで楽しくなる。気付けば、絵巻物の中の街並みを歩く、江戸庶民の気持ちになっているから不思議だ。 (2006年06月19日) | ||
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のんびり湯治のはずが、トラブル続出! | ||
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『しゃばけ』シリーズ第5弾。今回は今までと違い、長編ものです。若旦那は、いつものように店の奥で寝込んでばかりと思いきや、さにあらず。ついに店を出て旅に出ることに!とは言っても、お目付役の手代2人と兄が一緒。やれ風邪をひくだの、薬を飲めだのと、口うるさく小言を降らせる3人ですが、めげずに若旦那、ふりかかる災難を何とかかわしながら進みます。今回登場するのは、強い妖に守られて、自分の力のなさに悩む姫神。立場の似ている若旦那は、我が事以上に、彼女の助けになろうとします。ラストに向かうにつれ、思うは「おそろしきは、妖より人の心」です。 (2006年06月17日) | ||
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お産に続いて”贅沢な”卒園 | ||
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先日ドラマ化された『贅沢なお産』。この時、感動的な誕生を果たした長男りゅっちくんも、すくすく育っていよいよ今回は幼稚園を卒園します。この間にも”習い事させるべき?”とか”お受験どうするの?”などといろんな問題が持ちあがり、あたふたする大人たち。しかし、そんな大人たちだけの事情おかまいなしに、子供たちは成長するのを止めません。園長先生をはじめ、いろんな方々の助言からしても、子供の数だけ成長のプロセスがあるんだなぁって思います。横並びの教育を押しつけるより、案外子供たち自身が答えを持っているのかもしれません。そのことを身をもって証明してくれる、そんな作品です。 (2006年06月14日) | ||
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ホクロじゃないよ、タコ焼きだよー! | ||
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年に一度の楽しいおまつり。友だちと3人で神社へ出かけたヒロシは、転がり落としたタコ焼きを追いかけて…。気が付けば、フシギな世界へ迷い込んでいました。まるで「おむすびころりん」のような始まり方のお話ですが、入り込んだのは何とおばけの世界!ことばあそびを楽しみながら、次々と愛嬌あるおばけが登場します。長谷川義史さんの描く味のあるおばけが、ページいっぱいにあふれ、笑いを誘います。また各ページごとに出てくるメインおばけの他に、あそび心いっぱいの様々なかくし絵的なものも入っていて、楽しさいっぱい!最初に読んだ時は気付かなかった”あるもの”が各ページに…とか、おばけ界のTVでも大活躍の、有名キャスター登場とか。大人も子どもも笑って読んじゃう絵本、さあ隅々まで楽しんで! (2006年06月14日) | ||
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小さなHAPPY、毎日届いてます | ||
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新聞を広げて目に飛び込んでくる大きな見出しには、悲しい事件や事故の文字。一枚めくればしかめっ面の政治経済。だけど新聞には、とても小さいけどこんなにもほほえましい、心があったかくなるような一面もあるのです。『HAPPY NEWS』という名の通り、本書はHAPPYをテーマに新聞記事を集めたもの。このたくさんの記事の中では、誰かが誰かに助けられたり、誰かが誰かを元気づけたり。だけどこのHAPPYな作用は、記事の中の当事者だけに起こったことではないように思えます。記事にした人、記事を読んだ人、本にしようとした人、その本を読んだ私…。たくさんの人々に等しく作用しているはずですから。 (2006年06月12日) | ||
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祝、笑点メンバー!春風亭昇太殿 | ||
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今まさに脂の乗った、落語家六人衆で綴るフォト・インタビュー集。春風亭小朝が、将来の落語界を支えていくだけの資質あり、と見込んだ五人に声をかけ、落語界の活性化につながれば…という想いで集まった「六人の会」。落語のためにしたいことが頭の中に次々と浮かび、行動に移していく小朝。故志ん朝師匠に背中を押され、人生の指針を見つけたこぶ平(現・正蔵)。自分の語りをどう表現したいか…と考え、新作落語に意欲を燃やす昇太。落語を聞きに来たお客さんに「時間を返せ」と言われぬよう常に考える志の輔。恵まれている僕だから、落語のために一生を送ろう、と思う花緑。そして、大阪に落語の定席を作りたいと願う鶴瓶。写真撮影は、舞台の袖から噺家の表情を見事にとらえるカメラマン・橘蓮二氏。六人の熱い想いが、写真から文から、ひしひしと伝わってきます。 (2006年06月12日) | ||
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あの地図が、すべての始まり | ||
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かつて子どもだったあなたと、少年少女のための「ミステリーランド」。このシリーズに乙一氏が登場しました。ヨーロッパの雰囲気漂う国で繰り広げられる、一人の少年が主人公の冒険活劇。登場人物達は、名前にチョコレートを連想させるものが多く、”甘さたっぷり”の少年成長物語かと思いきや、”ほろ苦さ”もしっかりつまっています。怪盗ゴディバと名探偵ロイズの謎解き合戦に、巻き込まれていく少年リンツ。ワクワクしてロイズの手伝いをしようとしたリンツは、大人達の思惑や、二転三転する事態に大混乱。謎の鍵をにぎる地図を片手に、悩みながらも走り続けます。何が正しいの?何をしたらいいの?怪盗ゴディバの正体は?さあ、リンツの運命はいかに!次回作につながりそうな伏線もあり、少年少女を過ぎた方にも、充分楽しめます。 (2006年06月12日) | ||
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自由奔放な男、その名は健一 | ||
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同じ職場で働く娘を皆の前で”金食い虫”呼ばわり、謙遜しているのかと思えば結構マジ。娘の初任給でケーキをねだっといて、自分は仕事帰りにケーキを食べて帰ってくる。こんなデリカシーのない父親、ホントにいるんでしょうか?いえいえ、全編ほぼ実話、作者の実在の父親なんだそうです。こんな破天荒な父親に振り回されながらも、わずかな望みを父にかけ、次の瞬間裏切られる姉弟。幼い頃のトラウマを見せつけられても、全編大笑いで読んでしまえるのは、きっと彼のことを”人の親”だからと思うからかもしれません。すみません、アキコ選手っっ。 (2006年06月10日) | ||
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鼻ほじりは、人類史上最高の快楽! | ||
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鼻ほじりの世界的権威であるローランド・フリケット氏による、世にも奇妙な学術書(?)であります。鼻ほじりの歴史・テクニック・豆知識から、鼻ほじりへの質問・悩み相談まで、丸ごと一冊ハナホジリ。基本技術は、@ほじる A丸める B弾くであるとか、一生の楽しみである鼻ほじりを続けるためにも、用心深さと一般常識で、無理のないほじり方をするべきだとか、自分の名前が思い出せない程鼻の奥に指をつっ込むのは、やりすぎだとか。「ほじっていて注意された時、どんな言い訳をすべきか?」という質問に対しての回答が「勇者よ、おそれるな!」という力の入りよう。フリケット教授のアドバイスを受けて、さあ!あなたもレッツ・ハナホジリ!(いや、それはムリですよ…) (2006年06月08日) | ||
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総宿泊日数600日のプロが伝授 | ||
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最近は様々な目的から、車内で寝泊まりしながら旅行する人が多くなってきているようです。道の駅やサービスエリアの駐車場の、週末の夜の駐車風景は、昼間のそれとはさほど変わらないように思えます。車の中で寝るなんて疲れない?防犯は大丈夫?トイレやお風呂はどうしてるの?車中泊に抵抗のある方には???の連続でしょうが、いくつかのルールを守れば、安全に且つ快適に過ごせるとプロは語っています。夜のうちに目的地に着き、ゆっくり寝たあと朝早くから行動できる。交通量の少ないうちに移動して、渋滞を避けられる。急な予定変更にも柔軟に対応できる。など意外に利点の多い車中泊。一つの空間で過ごすうち、家族団欒も楽しめ、絆も深まることでしょう。 (2006年06月07日) | ||
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風変わりだけど大事な職業です | ||
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制汗剤のCMで一躍有名となった「におい鑑定人」も、よく考えてみれば一風変わった職業。ここでは「こんな仕事あったんだ!」というちょっとおもしろい職業にスポットライトを当てて、実際にその職に就いている人々の働きぶりを取材しています。池ポチャボールを拾うダイバー、一日中ハタキでパタパタ恐竜掃除人、四万本のシャンパンを回転させ続けるリドラーなど。決して表舞台には出ませんが、どれも重要な職業です。こうやってみると、世の中には無数に選択肢があるなぁって思います。「将来、何になろうかな」って思ってるチビッコたちにも、このちょっとおもしろい職業案内、オススメいたします。 (2006年06月07日) | ||
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「離さんで…おめぇを。永劫に。」 | ||
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男女のおどろおどろしい物語を書かせたら、右に出るものなし、の岩井志麻子氏が贈る、ぢごく絵図。美女と醜女が交互に生まれる女系家族を、百年に渡って描き上げる。明治初期、一人の少女シヲが、村の富豪の養女となり、104歳で往生するまでの、女達の愛と憎しみの物語だ。大正・昭和・平成と続く、この呪われた旧家の跡取り娘達は、血筋を絶やすことを許されない。そこにまとわりつくのは、亡霊たちの影。男はあくまで添えもの、女達の恐ろしいまでの生き様が続くこの小説は、見たくないコワイものをそれでも物陰からそっと覗いてみているような、心持ちにさせる。ページをめくる指先もじんわり湿ってくるはず…。 (2006年06月07日) | ||
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モノに対するこだわり、語ります! | ||
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「ワッ、これ好き!」「キャー!欲しい、絶対欲しいー!」ショッピング中に、つい叫びたくなった経験、ありませんか?他人から見れば「えーっそれがいいの?」「うわー、物好き」なんて思えるものでも、自分にとっては、愛すべきモノたち。そんないとしいモノに囲まれての暮らしを、画文家セイコさんがステキな絵と共にお届けします。気に入って買ってはみたものの、部屋に合わなかったり、使い勝手が悪くておクラ入りしてしまったり―。そんな失敗を重ねても、やっぱりモノとの出会いって楽しいです。選ぶ基準は頭で考えるのではなく、相性!さあアナタもあなただけのモノ語りをスタートさせましょう!! (2006年06月07日) | ||
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正さないで!愛すべき言いまつがい | ||
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人の言い間違いや思い込みって実におもしろいですね。情況が深刻であったり、相手が一生懸命な時ほどそうであると思います。「あちらでござる」「お待たせいたした」あちらこちらで出没するにわか侍。学校では先生に「お母さん」会社では上司に「先生」言いまつがいもTPOで使いわけているようです。子供の頃、友達ともめたことありませんか?「ルパン3世」の歌い出しの歌詞。ここではなんと怒涛の七連発!あなたの思っていた言いまつがいも、きっとあると思います。懸命な姿に怒りもクレームも引っ込むというこんなにも笑える言いまつがい、その無限のパワーは世界中の争いを無くせるかもしれませんね。 (2006年06月05日) | ||
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不思議だったアノ疑問、ズバッと解決 | ||
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人に聞くほどでもないようなささいな疑問、誰にでも1つや2つじゃきかない位、たくさんあると思います。ビルの入り口にある「定礎」って何?トランプの絵札・キングやクイーンにモデルはいるの?再生紙って何回位再生されるの?その他に知られざる事実も掲載されていて、疑問の数以上に知識を得られます。ラジオ体操には実は「第3」があった!玄関の「猛犬注意」のシールは実は逆効果!こんな風に一度気になり出したらもう止まらない、身の回りに転がっている謎が、この1冊でイッキに110個も解決するのだから、読まない手はありませんよ。 (2006年06月05日) | ||
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