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高井文研堂イズミ店のレビュー |
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掲載レビュー全87件 |
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森鴎外と樋口一葉の「不倫」を軸に、漱石、啄木、桃水、タカハシゲンイチロウら明治と現代の小説家たちが時空を越え入り乱れ、お互いの文学や愛を語り交わう抱腹絶倒なパラドックス小説。 これを読んだ人は、きっと一度抱いてしまったイメージがちゃぶ台のように覆されることでしょう。 (2013年09月21日) |
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定年後、団塊世代の悪夢??☆ | ||
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母が家庭を守り、父は不在気味、子供らがテレビと茶の間の電話の使用権を争うという、昭和的な懐かしさの風景を、年だけは食ったニートの次男が語り、時空が歪んでいく小説の構えが不気味で面白い。家庭なるものの異様さを淡々と見せ、あるいは「東京タワー」的な泣ける母恋いものへ、一発手榴弾を投げ込む。表紙の可愛いらしさに騙されてはいけないキケンな一冊である☆でも読んでね☆ (2007年10月08日) | ||
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中村版・「罪と罰」☆ | ||
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罪を犯してしまった時、あるいは犯すかもしれない予感に怯える時、「それでも生きる価値があるのか?」と、読みながら何度も自問してしまう。過去ともつれる、主人公馴染みのデリヘル嬢が死体で彼のベッドに横たわっていたことの真相。圧倒的な暴力、歪んだ性、死への憧憬など、負の欲望に絡め取られた人間を描きながら、この著者は本作でもまた、その哀しさを背負っても人は生き続けていいし、生き直せると一筋の希望を残す。 (2007年10月08日) | ||
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度胸は無いよ、でも強がるのさ、それが私の生きる道☆ | ||
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ユーモア・ハードボイルドの傑作小説として人気を集めた「ハードボイルド・エッグ」から約8年ぶりとなる続編探偵物語。相変わらず強くは無いのに「優しくなければ生きる資格がない」と自分に言い聞かせる俊平が、いい味出しまくり。この強がりっぷりには、女心をくすぐられる人も多いのでは??派手さはないけど、クスクス笑えてじんわり心があたたまる、幸福な読書タイムを保証いたします☆ (2007年10月08日) | ||
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快感っ!!☆ | ||
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有名な精神科医・ヴィクトルの12歳の娘・ヨーズィが忽然と姿を消す。次の瞬間、ヴィクトルは拘束具で精神病院のベッドにくくりつけられている自分に気付く。そんな唐突なスタートから、話はアンナの出現で一気に流れ出す。アンナは失踪した娘について何かを知っている。報道も伏せていたのに。アンナを警戒しろという島の村長、その他、島のあらゆる出来事が混乱を引き起こして行く。止まらない止まれない疾走感タップリの失踪がらみのミステリー☆快感☆ダジャレはこの際、関係ない。。。 (2007年10月08日) | ||
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真の暗黒☆ | ||
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推理小説は結末で、一人の犯人を指摘し、そいつの異常性を暴いて終わる。その手順にどの作品も大して差異はない。しかしこの本の著者はそれとは違うスタイルを模索しつづけていた。個人の異常性にも社会の矛盾にも還元されない世界の暗黒、あるいは、人間が集団で生きていること自体から生じる闇とでもいうべきものを描き出すために。この作品「収穫祭」は、そうした模索の集大成と見るべき巨編である!! (2007年10月08日) | ||
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持ってても別にモテナイ、でも持ってたい本☆ | ||
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1997年に刊行された評論集の増補改訂版。バーズ、LAを舞台にしたスワンプ、バーバンクサウンドからビーチボーイズ、南部と東部をつなげるウッドストック、時代が押したジャクソン・ブラウンの登場・…。資料や解説に徹することなく、著者自身の耳と言葉でルーツロックを語る。懐かしさばかりではなく、改めて音楽を好きにさせてくれる音楽評論の名著だ。大声で主張しない著者の音楽への愛情が今にも溢れ出しそうな一冊☆ (2007年10月08日) | ||
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ゆっくりと絶望を知る少女の夏☆ | ||
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主人公の菜津緒は高校2年生。司法試験を控えた兄の勉強の邪魔にならないようにと、夏休み中、四国の田舎に追いやられることに。そこで彼女を待っていたのは、杉一槍と名乗る陽気な老人だっタ。一槍と過ごす内に、菜津緒は生と死、そして恋にも似た欲望を肌で感じていく。兄からのどこかいびつな愛情、セックスをするといつも相手に抱いてしまう嫌悪感。読み進めるうちに菜津緒が抱える悩みからは「思春期だから」の一言では済まされない切実な暗さが浮かびあがってくる。繋がりあえない孤独。それは一過性のものではなく、人間の根源的な闇に根ざした種類のものなのかもしれない。 (2007年10月08日) | ||
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正統派青春物語☆ | ||
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沢尻エリカがぶっきらぼうな態度で話題を集めた舞台挨拶から数日後、今度はきちんと謝ったそうだ。21歳にして日本のトップ女優(本人曰く、『女優と思ったことはない』だそう…)にまで上り詰めた彼女は心を本当の意味で休められる環境などないのかもしれない。さて、そんな沢尻が主演のクローズド・ノートの原作本。内容は、教育大学に通う香恵(沢尻)が一人暮らしを始めたアパートで一冊のノートを見つけたことから始まる。具体的には他のレビューを参考にして欲しい。言いたいのは、この物語は、一つ一つの出会いが、人生を前へ前へと進めていく正統派青春映画だということ。あと沢尻、力抜いていけ、ということ。 (2007年10月08日) | ||
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巨大建造物のたしなみ方☆ | ||
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「ふたつと同じモノがない」ダムの魅力に取りつかれ、ダムめぐりを続ける萩原雅紀氏による、史上初のダム写真集。巨大なダムの佇まいと豪快な放流シーンで魅せてくれる。山あいに突如出現する人工物の「非日常感」をテーマに萩原氏が厳選したダムを、愛情溢れる解説付きで紹介している。ダムも工場もジャンクションも、元々私たちの生活を支えてきたもの。しかし当たり前すぎたために見落とされてきた魅力も存在する。それを再発見するきっかけがこの写真集にはある!! (2007年10月08日) | ||
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史上最高の童貞スポーツ漫画☆ | ||
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累計1億部を記録する最高傑作バスケ漫画。主人公・桜木花道は元・不良にしてイケメン(?)天才アスリート。童貞のイメージとは程遠いが、中学時代に告白した50人にすべて振られたという伝説(実話)を持つ。普段は自信過剰だが、こと女性に関しては弱気になってしまうあたりは童貞マインドのあらわれか?こんな超・名作マンガに今更レビューを付けることなど意味がないかもしれない。だが、こういった切り口でスラムダンクを見つめなおすと青春の甘酸っぱさが余計に骨身にしみて思い出されるのだ。 (2007年10月08日) | ||
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いつの日か☆ | ||
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修学旅行に旅立った15人の学生が客船から投げ出されて漂流。行き着いた先はどこともわからぬ無人島だった。一人残らず童貞、そして包茎。憧れの女教師・ユッコ先生をネタに日々妄想に明け暮れる15人は、女っ気ゼロの孤島でいかに生き抜くのか?童貞ネタだけでギャグを展開するという前代未聞のハレンチ4コママンガ。言うまでもなく名作「15少年漂流記」のパロディ作品。童貞パワーでサバイバル生活を送る彼らの生き様に注目!! (2007年10月08日) | ||
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共感してしまうやるせなさ | ||
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この本に共感をしてしまいました。 登場人物たちの特別じゃないただ普通の日常に引き込まれました。 このもどかしさは何だろうと考えた時、一つ浮かんだことがありました。あぁ、きっとこれはモラトリアムの中にいる人たちに響くマンガなんだ、と。だったら共感しない訳がない!ただこれだけで終わらない。自分はコレを読んだらやたらギターが弾きたくなりました。そんな衝動も動かしたのです。本当、いいマンガだなって思いました。ありがとうと言いたい。 (2007年10月07日) | ||
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哀愁☆ | ||
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文化放送「レコメン!」の人気コーナー「童貞竹山学校」で募集された童貞たちによる「童貞川柳」の集大成☆カンニング竹山校長と悩める童貞リスナーが卒業目指して川柳バトルを繰り広げる.思わず目頭が熱くなる名作もあり、脱力系の笑いもあり…そして、いつもそこには確かに愛がある!どうしようもなくエロ、しかし果てしなく純粋で健全な世界.それが童貞ワールド☆現役童貞と、かつて童貞だったすべての男子に贈る妄想時代の魂の叫びがここにある!! (2007年10月07日) | ||
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いくつにも分かれ、また繋がってく | ||
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これは作者初の長編連載作品である。自分はこれ以前に出した浅野いにお作品とは全く違うという印象を受けた。明らかに異質な感じ。それを感じてしまった。「虹ヶ原」という土地を舞台に登場人物たちの過去と今、また小さなカケラが絡み合って、この物語は在る。面白くないわけではない。いや、むしろ面白いと言える。読み手に決して優しくない漫画、だけどこれは確かに浅野いにおの作品なのだ。ハマれる人はとことんハマれる。それが浅野いにおの漫画である。 (2007年10月04日) | ||
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柴犬マニア必読! | ||
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雑誌「Shi-Ba」で連載の影山直美さんの柴川柳と漫画のページが本になりました。ここにもいた!柴犬マニア!と思わず叫びたくなる一冊です。影山家の柴犬・ゴンとテツ、近所の柴犬さんなどが起こす小さな出来事や、柴犬さんの謎の行動など、犬好きにはたまらない内容。チワワやミニチュアダックスのような、ちまたで可愛がられるワンちゃんもいいけど、地味で真面目(?)な日本の犬、柴犬に癒され笑顔ももらいましょう! (2007年10月04日) | ||
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サックスプレーヤー織田浩司のすべてが明かされる! | ||
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ホーンセクショングループ「BIG HORNS BEE」でサックスプレーヤーとして、また昨年復活した米米CLUBでもオリタノボッタの名でカッコよくサックスを演奏する織田浩司さんの著書。実は彼、大のブラスバンド好き。ブラバン部のある高校などでは、かなり名の知られた人物らしいのです。そんな彼の音楽にかける情熱やブラバン部との交流、米米CLUBでの活動、趣味…彼を知らない人でも楽しめる一冊です。これを読めば復活した米米CLUBでの織田さんから目が離せない! (2007年10月02日) | ||
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恋の痛み・戸惑い☆ | ||
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「からだじゅうで信じていた」恋人を他の女の子に奪われたアキヨ、「出来事」が欲しくて見知らぬ男性に声をかけるユキ、暴力をふるう彼氏から離れられないマコ。それぞれ違う痛みや悩みを抱える女の子たちの恋を描いた連作短編集。ものすごくリアルなのは、作者が培った恋愛観・恋愛体験によるものなのか。嫉妬や涙やささいな幸せは恋愛の妙薬だが、全ての女性が感じたことのある「痛み」があるのだろう。とても切ない物語。 (2007年10月01日) | ||
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こりゃ青春だ☆ | ||
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「生身の人間が投球する”リアルバッティングセンター”があるらしい・…」。都市伝説のサイトで見つけた怪しげな書き込みを頼りに大学生のオレとオーシマは旅に出る。北陸の小さな町、いわくつきの山、廃虚化した遊園地を右往左往。失笑つづきの脱力青春ロードノベル。21世紀の「スタンド・バイ・ミー」の呼び名も高い作品。ページをめくるにつれ、上がっていくテンションは読み手の時間感覚を奪っていく。 (2007年10月01日) | ||
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やさしい本☆ | ||
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優子は高校1年生。新しい学校に通い始め、新しい友達、ちょっと気になる男の子・富田くん、継母・ミドリさん、家庭教師の美和ちゃん、いろんな人たちとの出会いのなかで、少しずつ世界を広げながら楽しい毎日を送っている。そんなある日、死んだはずの実の母親・聡子が優子の前に現れる。本の装丁も素晴らしい。ストーリーも素晴らしい。著者の描き出す「やさしさ」に触れてみたら今まで見逃していた大切な何かに気づけるような気がする。 (2007年10月01日) | ||
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