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BOOKINN金進堂長者原店のレビュー

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掲載レビュー全7件
 
福岡の戦争遺跡を歩く
川口勝彦/著 首藤卓茂/著
海鳥社
税込価格  1,100円
 
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たしかにこの国は戦争をしていたのだ
おすすめ度:
桜の季節に訪れるあの公園にはレーダー探知の部隊がいて、近所の中学校は捕虜収容所だった。場所と言葉が合わさると、途端に体験したことが無い事も現実味を帯びてくる。ほんの六十数年前のことだが、これからあの戦争の体験者はいなくなっていく。そうであればこそ、このような形で戦争の記憶が遺されて行くのは意義あることだと思う (2010年11月29日)
自分のなかに歴史をよむ
ちくま文庫 あ4−3
阿部謹也/著
筑摩書房
税込価格  748円
 
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歴史を学ぶとはこういうことなのだ
おすすめ度:
「それをやらなけらば生きてゆけないテーマ」をさがし「解るということはいったいどういうことか」について考えつづけたという著者の学問的来歴をたどることによって提示される歴史学入門。学生時代に出会っておきたかった一冊。そして、自分にまだ学びたいという気持ちがあることを気づかせてくれた一冊です。 (2010年11月03日)
民俗学の旅
講談社学術文庫 1104
宮本常一/〔著〕
講談社
税込価格  1,100円
 
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旅に生きた民俗学者の人生とは
おすすめ度:
印象に残ったのは宮本常一が周防大島を出るときに父から云われ、書きとめた10のこと。10か条すべてがすばらしいのだが、10項目の「人の見のこしたものを見るようにせよ。その中にいつも大事なものがあるはずだ。あせることはない。自分のえらんだ道をしっかり歩いていくことだ」が特に心に残る。宮本常一の著作は地方が疲弊しているといわれる今こそもう一度よまれるべきだと思う (2010年10月29日)
花273 秋山庄太郎写真集
秋山庄太郎/著
日本カメラ社
税込価格  2,563円
 
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素敵なプレゼントになると思います。
おすすめ度:
入院されている方へのプレゼントの定番として買っていかれるお客様がいらっしゃいます。「この本があればいつでもきれいな花が楽しめるでしょ」とのことでした。
たしかに、切花ではすぐ枯れてしまうし根つきは持っていけないしで、なるほどと思いました。 (2010年09月09日)
朽ちていった命 被曝治療83日間の記録
新潮文庫 え−16−1
NHK「東海村臨界事故」取材班/著
新潮社
税込価格  649円
 
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眠れぬ夜をすごしたあの日に
おすすめ度:
1999年9月30日僕は東海村の臨界事故のニュースをみて眠れぬ夜をすごした。
小学六年生のとき修学旅行で長崎を訪れ、翌年チェルノブイリのニュースをきき、
「東京に原発を!」と「風が吹くとき」を読んだ者にとっては、ついにあの悪夢が現実になるのか?と感じられたのだった。
事故は翌日収束をむかえたのだが、被曝した作業員大内さんとその家族、医療スタッフ
にとってはそれからが始まりであり、この本はその83日間にわたる闘いの記録である。
見えない放射線というものが人間に与えるものはなにか。
悲しみや悔しさが読後に残るけれども、ぜひとも読んで欲しい一冊です。 (2010年08月14日)
ドラゴンボール 巻1
孫悟空と仲間たち
ジャンプ・コミックス
鳥山明/著
集英社
税込価格  484円
 
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全国のおとうさん再読を!
おすすめ度:
ひさしぶりに全巻再読。学生の時以来だ。その間僕は就職し結婚し二人の男の子に恵まれた。読後のこの感動はなんだろう。あきらかに学生のころの感動とは別のものが胸を打つのだ。そして、ドラゴンボールはひとりの男の子が、お父さんになっていくことがテーマなんだと気づかされる。親になって、親目線で読むとドラゴンボールって泣ける話なんです。ぜひとも世のおとうさん(とくに男の子の)は再読を。こどものころに読んだドラゴンボールとは同じ話なのに違う世界が待っています。 (2010年04月13日)
悪人 上
朝日文庫 よ16−1
吉田修一/著
朝日新聞出版
税込価格  594円
 
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このリアル感がたまらんと!
おすすめ度:
東公園、三瀬峠、佐賀大和…。
福岡に住み、登場人物同様にこのドライブコースを利用している人は多いはず。ならばぜひとも読んで欲しい脳に映像が直接飛び込んでくることまちがいなしです。そして、登場人物たちの方言のつかいわけ!これが同じ九州弁としか読めない人たちは少しかわいそうかも。さらに九州各地出身者たちの福岡に対する思いも「うーん、こんな奴おったなぁ」と。とにかく九州に住んだことがある人は一読を!120%の臨場感が作品のテーマとともに心を揺さぶります。もちろん、そうでない人も読んで欲しい作品です。
読後に芥川の藪の中をもう一度読み返したくなった。 (2010年04月03日)

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