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ブックス・キューブリックのレビュー |
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掲載レビュー全384件 |
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料理研究家の長尾智子さんと書籍商・文筆家の松浦弥太郎さんと往復書簡集。 タイトルが“独白”なだけあり、それぞれがそれぞれの過ごした時間を筆の進むにまかせて書き連ねているので、往復書簡だということを忘れてしまいそうになります。手紙を書くってなんとなく構えてしまいがちですが、こんなふうに日常を切り取ったような内容だと相手の思いや暮らしぶりがより身近に感じられるのかもしれませんね。目的もなくジャムを煮るように、思い立った場所で本を読むように、手紙を書きたくなりました。 (2014年03月31日) | ||
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「サルビア」のデザイナーとして服づくりや雑貨づくりなどを手がけるセキユリヲさんが、デンマーク、スウェーデン、フィンランドを訪れた日々を、ものづくりに焦点をあてて綴っている本書。ヤコブセン、リンドベリ、アアルトといったお馴染みの巨匠の作品群を訪ねたりするほか、マリメッコ、アラビア陶器などの工場やアーティストのアトリエを訪問したりする模様などが紹介されています。2年という時間をじっくりかけてつくったというだけあって、ものづくりに携わる人達の想いとそれに囲まれる人々の日常が丁寧に描かれています。本書を旅のお供に連れて行って欲しいという著者の気持ちが、読者が日記を書けるようになっている最後の数ページからうかがえます。 (2014年03月31日) | ||
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女優でもあり、作家でもある岸恵子。本書は彼女のフォトエッセイ集であると同時に観光案内書としても楽しめる贅沢な一冊です。1957年に渡仏して以来、出会った人達との思い出や今も続く友人達との交流を中心に、パリ、ブルターニュ地方、モン・サン・ミッシェルなどの16の場所(章)に分けて綴っています。カラー写真に時折まざる白黒の写真からも彼女の持つ凛とした美しさが伝わってきます。編集部が担当したという建物の歴史や飲食店への連絡先、パリ中心部の地図も詳しく、岸恵子ファンならずともこれからフランスへの旅行を考えている方にもぜひ手に取っていただきたい格好のガイドです。 (2014年03月31日) | ||
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オウム真理教を題材にしたドキュメンタリー映画「A」や、「放送禁止歌」などの作品で知られる映像作家の森達也氏。最近では、「世界が完全に思考停止する前に」、「世界はもっと豊かだし、人はもっと優しい」、「下山事件〈シモヤマ・ケース〉」などの著書でじわじわとファンを獲得しています。そんな彼の最新刊は、田原総一朗・姜尚中・吉見俊哉・宮崎学・斉藤貴男といったいずれ劣らぬ個性的な面々31人との対談集。本の帯には、「硬直化し混迷する現在に、思考停止しない、考える個であるために」というメッセージが記されています。なんにも考えてなくても生きていける日本という国ですが、「知らなかった」ことの責任は後々重くのしかかってくるかもしれません。 (2014年03月31日) | ||
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ピアニスト、フジ子・へミングの魂の言葉シリーズの第二集。第一集『あなたに届けば』は男女の恋や愛について書かれていましたが、本作では人の幸福や不幸といった人生訓が書かれています。人生訓といっても堅苦しいものではなく、使われている言葉はとてもわかりやすく、あたかも著者がすぐ側にいて話しかけてくれているような気持ちになります。長い不遇の時代にあっても夢や希望を持ち続けていた著者だけに、含蓄のある言葉が深く心に響きます。 彼女の味のある絵を組み合わせたメッセージブックになっているので、贈り物としてお求めになるお客様も多数いらっしゃる一冊です。 (2014年03月31日) | ||
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写真家ベルンハルト・M・シュミッドの「道のむこう」、「道のつづき」に続く、道シリーズ第三作目。地図を片手に、時には偶然と直感を頼りに旅をする中で彼が出会った道たちは様々な表情をみせてくれます。好きという思いから彼の撮る道の大半は田舎道。そこに寄り添う自然たちの表情も実に豊かです。この写真集により、「望めばそこにはいつも新たなスタートがある」という前向きな考えを共有したいという彼の思いが伝わってくるからでしょうか。道の先には何があるのかを知りたくなる写真集。プレゼントにも最適な一冊です。 (2014年03月31日) | ||
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大人の学びたい欲求を充たすべく生まれた「あたらしい教科書」シリーズ2弾は、永江朗氏の監修で本にまつわるあれこれを分かりやすく教えてくれます。書く人、撮る人、編集する人、印刷する人、運ぶ人・・・たくさんの行程でたくさんの人達の思い入れを受けてやってくる本たちを、一番よい状態でお客さんの手に渡すのが書店の仕事。書店員にとっても勉強になる、まさに教科書のような本です。その他にも、出版社のシンボルマークの由来や編集者の原稿待ちの苦悩を綴ったコラムなど、楽しみどころもいっぱい詰まってます。この「あたらしい教科書」シリーズでは「学び」、「雑貨」の2点がすでに発売になっており、この後も10点近くラインナップが予定されているとのこと。現代のニュースタンダードを確立しようという意欲的な試みに注目です。 (2014年03月31日) | ||
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一年中観光客の絶えることのない都市、京都。あまたある宿の中で女性専用の宿が多いのは、女性に愛される都市の証でしょうか。そんな京都を愛する「乙女」の方のために新しい案内本ができました。1999年に雑貨ブランド『Loule(ロル)』をたちあげた甲斐みのりさん。京都を離れてもなお京都に恋する彼女の好きなものたちが本書にはあふれています。第一章は著者自らの二泊三日の京都旅行記。第二章はお土産選びの時などに参考にしたい京都の雑貨や食べ物のカタログ。そして最後の第三章は彼女の京都で暮らしていた時からの友人たちが京都の「乙女探し」をした紀が添えられています。春は京都が最も華やぐ季節。本書を持ってぜひお出かけください。 (2014年03月31日) | ||
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本書は、赤木明登、小泉誠、中村好文、三谷龍二といった肩書きも個性も違った9人の人気クリエーターが、高松の地場メーカーや職人と共同で新たな視点からのモノづくりを試みた記録です。各ジャンルで活躍するクリエーターたちが、自分が本当に「欲しかったモノ」を自由につくってみたこのプロジェクトは、彼ら作り手側にとっても原点を見つめるいい機会だったようです。アプローチは様々なものの各メンバーに共通しているのが、自分の生活の中から発想するモノづくりを行っていること。このプロジェクトで制作された100点以上の作品は、「欲しかったモノできた」展として高松を皮切りに全国を巡回中です。 (2014年03月31日) | ||
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日本が世界に誇れる憲法9条。 すごくまっとうなものなのに今なぜか変えようとする動きが起きています。変わることで得をするのは誰?犠牲になるのは?小難しい議論が苦手なら、態度で示しましょう。この本が身近に転がっている「9の種」の育て方を教えてくれます。ヴァンダナ・シヴァが9を食べ、鶴見俊輔が9の窓をのぞき、辻信一と坂本龍一が世界を9−ルダウン。放棄して永久に後悔する前に。 (2014年03月31日) | ||
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人気エッセイストの玉村豊男さんがブドウやハーブ、西洋野菜などを栽培する農園ヴィラデストを信州東部の標高850メートルの里山に開いたのが、90年代前半のこと。2003年にはワイナリーを設立し翌年にはこの本で紹介されているヴィラデスト・カフェもオープンしています。自分たちで育てた野菜やハーブで料理をつくり、併設のワイナリーで生産されたワインを飲む。この本は、玉村さんが作ったそんな理想のレストランのオフィシャルブックです。日本全国から年間3万人が訪れるという人気カフェレストランのメニューを鮮やかな写真で紹介しながら、ヴィラデストにおける四季の生活が綴られています。田舎暮らしに憧れるある種の人々にとっての理想を次々に実現する氏の生き方に、共感しつつも嫉妬してしまうという方も多いのではなどとつい思ってしまいます。 (2014年03月31日) | ||
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雑誌「クウネル」の本第3弾は、スタイリスト高橋みどりさんがレストランのシェフや料理上手な友人たちから口伝えに教わった72のレシピ集。簡単に手に入る材料でささっと作れるものばかりなので、料理が苦手な人や初心者にもおすすめです。次第に原型をなくしていく伝言ゲームのように、ひと手間加えることで自分のオリジナルになりそうで想像力も掻き立てられます。おいしく出来たら誰かに教えてあげましょう。 (2014年03月31日) | ||
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手づくりマッチをフリーマーケットでの販売からスタートして、いまや年商1,000万円(!?)を達成した「こけしマッチ製作所」の3人組。それぞれが担当する、制作・営業・HP作成の経験をもとに一歩一歩丁寧にプロのワザとコツを教えてくれます。ただの手先が器用な人で終わりたくない人、必読です。 (2014年03月31日) | ||
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紙の本ならではの魅力に溢れた一冊 | ||
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店内に数多く並ぶ本の中で、なぜか目を惹かれる、気になるという本がたまに現れます。私にとっての最近のその一冊が本書でした。潔く真っ白なカバーに金色の「家族」の文字がアクセントになった本書を手に取ってページを開くと、いわゆるわら半紙というのでしょうか、くすんだグレーの紙に文字が並んでいて、時にはその文字がカラフルだったり、ページの間に写真が挟まっていたり、文字の途中に犬なのか猫なのか、得体のしれないかわいい生き物のイラストが描き込まれていたりします。お姉さんが文章を、妹さんがイラストを担当して綴られたこのエッセイ、描かれているのは彼女たちの家族の姿。面白さと、身内ならではのウェットさと、家族という存在の愛おしさがただただシンプルに伝わってきます。電子書籍の台頭も著しい昨今、新しい媒体の魅力ももちろんあるのですが、紙の本ならではの魅力を遺憾なく発揮した、紙の本にしかできない表現の形を感じさせてくれる、そんな一冊に出会えました。 (2014年03月31日) | ||
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やっぱり本は良いです! | ||
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世界最高学府の授業なのに、いや、だからこそ、難なく理解できるのかもしれない。人間関係から人生の目標をいかに達成していくか、子育て、悲しい時、つらい時の対処方法など、全52項目にわたって、具体的かつ簡潔に書かれている。たとえば、読んだそばから実行できるように52項目全てに「ACTION(行動の仕方)」が示されている。52項目は誰もに毎日起きている日常なので、ぱっとページをめくったところを読むだけでも、人生をポジティブに生きる知恵を拝借できる。本というのは少しのお金でこんなにも色んな知恵や生き方を教えてくれるんだ!と改めて感動した1冊だ。 (2014年03月31日) | ||
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静かでかつ激しく、そして哀しい究極のラブストーリー | ||
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この赤と緑の表紙を目にしたことがない方はいないのではないでしょうか。「ノルウェイの森」は1987年刊行以来、全世界で愛読され、累計1,000万部を超える歴史的ベストセラー小説です。私が初めてこの作品を読んだのはもう20年近く前。読み終わった時、なんともいえない気持ちになったのを今でも覚えています。でもまた読みたくなってしまう...読むにつれ、自分の中でどんどんイメージが湧いてくる作品です。待望の映画公開により、ますますたくさんの方が手に取ることと思います。私も映画を観ましたが、原作の世界をそのまま映像化した感じです!もう映画をご覧になった方も、まだご覧になっていない方も、ぜひこの「森」を訪れてみてください。 (2014年03月31日) | ||
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ポートレートって何? | ||
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デジカメから写メまで、身のまわりには写真がいっぱい。でも、いいポートレート撮れてますか?そもそもいいポートレートって何?ポートレートにいい悪いがあるの?笑ってなければいけないの?人が写ってないとポートレートじゃないの?そんな疑問を写真家のホンマタカシさんが「ポートレイト写真」についてさらには「もっともっとたのしい写真」について、一緒に考えてくれてます。古今東西、いろんな年代の有名写真家のポートレート写真も掲載。 (2014年03月31日) | ||
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手間と元手をかけた"趣味的"な本 | ||
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村上春樹作品では、ここぞというときに印象的なフレーズや音楽が登場します。それらは彼の作品になくてはならない要素であり、各作品の深層部ともいえるかもしれません。そんな村上氏の音楽に対する"趣味的"、という名の知識と愛情が詰まった本書。自身のコレクションの中から29曲を厳選し、翻訳歌詞と解説付で紹介するというなんとも贅沢な内容です。装幀・挿絵は和田誠氏。村上春樹ファンのみならず、音楽好きにも読んでほしい1冊。"趣味"を媒介とした作者と読者の交流をお楽しみください。 (2014年03月31日) | ||
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"この世におさらばすることになりました。" | ||
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戦後を代表する女性詩人、茨木のり子氏。本書には、彼女が死を迎えるその瞬間まで住み続けた自宅の写真が多数掲載されています。「倚りかからずの椅子」や、自筆原稿、家族写真など、詩人茨木のり子の生涯を垣間みることができる内容です。もちろん写真に添えて詩も何篇か収録されており、特に巻末にある、生前書かれた自筆の遺書が読者の心を打ちます。「茨木のり子の家」は彼女の意思で残され、今も時を刻み続けています。家主がいなくなってひっそりとしたその家の写真を見ていると、自分もこの人のような生き方がしたいなぁとただただ憧れてしまうばかりです。 (2014年03月31日) | ||
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東大の講義は面白い! | ||
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本の帯にあった「この一冊で<世界文学>のすべてがわかる!」に惹かれて、この本を手に取りました。もし自分が学生時代に、時間もお金のことも一切考えずに浪人して勉強することができたとしても、私では受かるはずもない大学の講義を本にしたとのことで、どうせ面白くないでしょ!?っと遠慮がちに読み始めたのですが、これが面白かったです。「ドン・キホーテ」、「ボヴァリー夫人」や「白痴」などの大小説の誕生から、その構造や手法を分かりやすく解説してあって、引き込まれて読みました。また、巻末に人名・作品名索引もあって、読んだあとに気になる作者や小説の箇所を読み直せるのも良かったです。東大の講義にふれて、ちょっと頭が良くなった気分にもなれる良い本でした! (2014年03月31日) | ||
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