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死にゆく人の心に寄りそう 医療と宗教の間のケア

光文社新書 985

出版社名 光文社
出版年月 2019年1月
ISBNコード 978-4-334-04391-9
4-334-04391-7
税込価格 836円
頁数・縦 208P 18cm

商品内容

要旨

死の間際、人の体と心はどう変わるのか?自宅での看取りに必要なことは?現役看護師の女性僧侶が語る、平穏で幸福な死を迎える方法と、残される家族に必要な心の準備。

目次

第1章 死に向かうとき、体と心はどう変わるのか(死にゆく人の体と心に起こること
大切な人の死に直面した人の心に起こること ほか)
第2章 看護師の私が僧侶になったわけ(「これ以上、治療を続けたくない」と夫に言われたとき
在宅で死ぬことを選んだ夫との2年間 ほか)
第3章 死にゆく人の心に寄り添う(剃髪したら、患者さんが語り出した
僧侶として、死にゆく人と向き合う ほか)
第4章 生きていく人の心に寄り添う(医療だけでも宗教だけでも足りないものがある
一人であることを見つめる)
第5章 医療と宗教が交わる場(古来、僧侶は医療者だった
ホスピス(緩和ケア病院・病棟)とスピリチュアル・ペイン ほか)

おすすめコメント

著者は、夫をがんで亡くす。夫は、がんの再発がわかったとき、一切の延命治療を拒み、自宅で最期を迎えることを選択。医療者であった著者は、打つ手があるのに打たないことに、最初は葛藤する。しかし、死を受け入れて自然に枯れていく人の最期に崇高さを感じ、宗教を学ぶことを決意。真言宗の僧侶となった。死にゆく時、体はどう変化するのか。それに伴って、心はなにを感じ、どう変わるのか。その変化を受け止めるために、本人はどうすればいいのか。周りの人は、親しい人の死にどう向き合えばいいのか。そして、心をどうケアすればいいのか。

著者紹介

玉置 妙憂 (タマオキ ミョウユウ)  
看護師・看護教員・ケアマネジャー・僧侶。東京都中野区生まれ。専修大学法学部卒業。夫の“自然死”という死にざまがあまりに美しかったことから開眼し出家。高野山真言宗にて修行を積み僧侶となる。現在は、現役の看護師として小岩榎本クリニックに勤めるかたわら、院外でのスピリチュアルケア活動を続ける。「一般社団法人介護デザインラボ」の代表として、子どもが“親の介護と看取り”について学ぶ「養老指南塾」や、看護師、ケアマネジャー、介護士、僧侶が学ぶ「スピリチュアルケアサポーター養成講座」を開催。さらに、講演会やシンポジウムなど幅広く活動している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)