「食べること」の進化史 培養肉・昆虫食・3Dフードプリンタ
光文社新書 1004
出版社名 | 光文社 |
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出版年月 | 2019年5月 |
ISBNコード |
978-4-334-04411-4
(4-334-04411-5) |
税込価格 | 990円 |
頁数・縦 | 290,16P 18cm |
書籍ダイジェスト配信サービス SERENDIP 厳選書籍 要旨 世界的な食糧不足、食物の生産・輸送に伴う環境問題、乱獲などによる種の絶滅、そして肥満あるいは栄養不足といった健康問題まで、現代の「食」をめぐる課題は山積している。また「食べること」は、生きるために必須であると同時に、文化や宗教にも深く関わる。はたしてその未来の姿はどうなるのか。本書では、太古の昔からの人類と「食」の密接な関わりをさまざまな角度から掘り下げながら、SFの世界の現実化にも近づく「未来の食」の可能性を探っている。それは、食品の栄養や生体調節機能だけでなく「おいしさ」も含む分子レベルでの解析や、食べる側の人間の「心」や文化、遺伝情報などの情報を扱うテクノロジーなどが融合した「3Dフードプリンタ」の技術であったり、新たな食材の可能性を提示し、人々の意識変革を迫る「昆虫食」「人工培養肉」であったりする。著者は、分子調理学を専門とする宮城大学食産業学群教授。関心は、食の「アート×サイエンス×デザイン×テクノロジー」。ダイジェストでは、「3Dフードプリンタ」「録食」等の、食をめぐる未来予測を取り上げた。 |
商品内容
要旨 |
私たちがふだん何気なく食べているごはんには、壮大な物語が眠っている。食材を生産、入手するための技術、社会が引き継いできた加工や調理の方法、文化や宗教などによる影響…。人間は太古の昔から長期間にわたって、「食べること」の試行錯誤を重ねてきた。その食の世界が今、激変してきている。分子調理、人工培養肉、完全食のソイレント、食のビッグデータ、インスタ映えする食事…。こうした技術や社会の影響を受けて、私たちと世界はどう変わっていくのだろうか。気鋭の分子調理学者が、アウストラロピテクス属の誕生からSFが現実化する未来までを見据え、人間と食の密接なかかわりあいを描きだす。 |
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目次 |
序章 食から未来を考えるわけ(なぜ「食の未来」を考えるのか |
おすすめコメント
私たちが食べている「ごはん」にはさまざまな制限がある。物質的な制限、技術的な制限、社会的な制限……いわば、「食」は、人間が太古の昔から長期間にわたって制限がある中で試行錯誤を施してきた「結果」だ。その「食」に激変が起きている。分子調理、昆虫食、人工培養肉、完全食ソイレント、3Dフードプリンタ、食のビッグデータ、インスタ映えする食事の消費……etc、こうした「未来的」な食にまつわる最新の情報を交えながら、それを消費する人間の身体的・精神的・環境的な変化を予測し、「未来の食」が生み出す結果としての、この先の私たちを予測する。