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オルタネート

出版社名 新潮社
出版年月 2020年11月
ISBNコード 978-4-10-353731-1
4-10-353731-0
税込価格 1,815円
頁数・縦 380P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • オルタネート

    作家加藤シゲアキの実力は本物である。そう十分に感じさせてくれる読ませる作品だ。高校を舞台にした独創性に富んだイマを描く青春小説である。ストレートなテンポ感と読みやすさが、後半に向けた盛り上がりにつながっている。後々まで印象に残る物語りである。作者は表現力のあるエンターテイナーなのですね。表紙の仕掛けにもぜひ気づいてください。

    (2021年1月21日)

商品内容

文学賞情報

2021年 第8回 高校生直木賞受賞
2021年 第42回 吉川英治文学新人賞受賞

要旨

高校生限定のマッチングアプリ「オルタネート」が必須となった現代。東京のとある高校を舞台に、若者たちの運命が、鮮やかに加速していく。全国配信の料理コンテストで巻き起こった“悲劇”の後遺症に思い悩む蓉。母との軋轢により、“絶対真実の愛”を求め続ける「オルタネート」信奉者の凪津。高校を中退し、“亡霊の街”から逃れるように、音楽家の集うシェアハウスへと潜り込んだ尚志。恋とは、友情とは、家族とは。そして、人と“繋がる”とは何か。デジタルな世界と未分化な感情が織りなす物語の果てに、三人を待ち受ける未来とは一体―。“あの頃”の煌めき、そして新たな旅立ちを端正かつエモーショナルな筆致で紡ぐ、新時代の青春小説。

出版社・メーカーコメント

高校生限定のマッチングアプリ「オルタネート」が必須のウェブサービスとなった現代。東京にある円明学園高校で、3人の若者の運命が、交錯する。調理部部長で品行方正、しかし、あるトラウマから人付き合いにコンプレックスを抱える蓉(いるる)。母との軋轢を機に、絶対真実の愛を求め続けるオルタネート信奉者の凪津(なづ)。高校を中退し、かつてのバンド仲間の存在を求めて大阪から単身上京した尚志(なおし)。出会いと別れ、葛藤と挫折、そして苦悩の末、やがて訪れる「運命」の日。3人の未来が、人生が、加速する――。悩み、傷つきながら、〈私たち〉が「世界との距離をつかむまで」を端正かつエモーショナルに描く。圧倒的な筆致で紡がれた、運命と選択の物語。

著者紹介

加藤 シゲアキ (カトウ シゲアキ)  
1987年生まれ、大阪府出身。青山学院大学法学部卒。NEWSのメンバーとして活動しながら、2012年1月に『ピンクとグレー』で作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)