慈悲のポリティクス モーツァルトのオペラにおいて、誰が誰を赦すのか
クリティーク社会学
| 出版社名 | 岩波書店 |
|---|---|
| 出版年月 | 2022年1月 |
| ISBNコード |
978-4-00-027178-3
(4-00-027178-4) |
| 税込価格 | 2,420円 |
| 頁数・縦 | 203P 19cm |
商品内容
| 要旨 |
仇敵の息子を一方的に赦し解放する太守セリム(『後宮からの逃走』)、自分を裏切った夫に慈悲を与える伯爵夫人ロジーナ(『フィガロの結婚』)、愛と赦しを説くザラストロ(『魔笛』)…モーツァルトのオペラに表現された「慈悲」や「赦し」を精緻に解釈することで、そこに内在する無差別な愛や慈悲の不可能性やジレンマ、そしてそれを乗り越える世界のありようを導き出す。社会学者によるモーツァルト読解を通じた、愛と慈悲をめぐる画期的な共同体論。 |
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| 目次 |
第1章 慈悲の問題系―モーツァルトのオペラにおける「赦し」(慈悲とその困難 |



出版社・メーカーコメント
どんな相手も無条件に愛し赦す、そうした純粋で絶対的な慈悲の世界が存在するとしたら??。だがそれは、現実には存在し得ないものであり、仮に実現したとしても生と社会への不都合に帰結してしまう。本書では、モーツァルトの赦しを題材とする後期のオペラ作品から、この二重の困難をめぐるアポリアを追求する。