• 本

男性中心企業の終焉

文春新書 1383

出版社名 文藝春秋
出版年月 2022年10月
ISBNコード 978-4-16-661383-0
4-16-661383-9
税込価格 1,078円
頁数・縦 279P 18cm

商品内容

要旨

ジェンダーギャップが日本に根強く残るのはなぜか。グローバル企業を目指して、業界での生き残りをかけて、リモートワークに追い風を受けて―働き方、価値観、組織を本気で変えようとする日本型企業の奮闘を、自身の体験を交え、豊富な取材で描き出す。

目次

第1章 男子校的テクノロジー業界でD&Iに舵を切ったメルカリ
第2章 日本の「ジェンダー失われた30年」と加速する世界の動き
第3章 リモートワークが変えた意識。阻んでいた「出社マスト」
第4章 数値目標は逆差別か。「女性優遇」という反発への挑戦
第5章 経営戦略として本気でダイバーシティを進める経営者たち
第6章 ロールモデル不在と女性たちの世代間ギャップ
第7章 最後の壁は家庭と夫の家事育児進出

出版社・メーカーコメント

政府は2003年から、政治家や企業の経営層・管理職など指導的立場における女性の比率を30%にする「202030(にーまるにーまるさんまる)」という目標を掲げていたが、2020年になってもその目標は一向に達成されず、あっさりと達成時期は「2020年代のできるだけ早い時期に」と延期された。ジェンダーギャップが解消するどころか、日本企業に根強く残るのはなぜか?なぜ他国と比較して日本の女性登用はこれほどに進まないのか。しかし、グローバル企業を目指す中で、業界の中での生き残りをかけて、そしてコロナ禍でのリモートワーク普及の追い風を受けて、「実力主義」を掲げる前に、危機感から改革を始めた企業も少なくない。女性たちの働き方改革は男性たちの働き方改革につながる。上司の本気度が女性たちを変える。上司世代の変革が社会の変革に通ずる。業界を超えて大きなインパクトを与えているメルカリをはじめ、NTTコミュニケーション、富士通、丸紅、IBM、キリン、城崎温泉の岡崎市まで。「ジェンダーの失われた30年」の先に「男性中心企業」を終わらせようと奮闘する本気の取り組みと、日本の閉塞感突破の展望を、豊富な取材と自身の経験を交えて描き出す渾身の一冊。

著者紹介

浜田 敬子 (ハマダ ケイコ)  
ジャーナリスト/前Business Insider Japan統括編集長/元AERA編集長。1989年に朝日新聞社に入社。前橋、仙台支局、週刊朝日編集部を経て、99年からAERA編集部。副編集長などを経て、2014年からAERA編集長。17年3月末で朝日新聞社を退社し、アメリカの経済オンラインメディアBusiness Insiderの日本版を統括編集長として立ち上げる。20年末に退任し、フリーランスのジャーナリストに。22年8月に一般社団法人デジタル・ジャーナリスト育成機構を設立。「羽鳥慎一モーニングショー」「サンデーモーニング」のコメンテーターを務めるほか、ダイバーシティや働き方などについての講演多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)