老害の人
講談社文庫 う26−23
| 出版社名 | 講談社 |
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| 出版年月 | 2025年4月 |
| ISBNコード |
978-4-06-539087-0
(4-06-539087-7) |
| 税込価格 | 990円 |
| 頁数・縦 | 493P 15cm |
商品内容
| 要旨 |
戸山福太郎は85歳。とっくに隠居の身の上だが、誰彼かまわず捕まえては現役時代の手柄話を繰り返す。素人丸だしの俳句集を配る吉田夫妻や、「私はもう死ぬ」と言い続ける春子など“老害五重奏”は絶好調。福太郎の娘・明代がある日たまりかね、「やめて。迷惑なの!」と諌めるが、そこから老害の人の逆襲が始まる。 |
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出版社・メーカーコメント
迷惑なの! と言われても。昔話に説教、趣味の講釈、病気自慢に孫自慢。そうかと思えば、無気力、そしてクレーマー。双六やカルタの製作販売会社・雀躍堂の前社長・戸山福太郎は、娘婿に社長を譲ってからも現役に固執して出勤し、誰彼かまわず捕まえては同じ手柄話をくり返す。彼の仲間も老害の人ばかり。素人俳句に下手な絵をそえた句集を配る吉田夫妻に、「死にたい死にたい」と言い続ける春子など、老害五重奏(クインテット)は絶好調。「もうやめてよッ」福太郎の娘・明代はある日、たまりかねて腹の中をぶちまけた。『終わった人』『すぐ死ぬんだから』『今度生まれたら』に続く著者「高齢者小説」第4弾!定年、終活、人生のあとしまつ……。自分のこと、親のこと、いずれは誰もが直面する「老後」。「最近の若い人は……」というぼやきが今や「これだから『老害』は」となってしまった時代。内館節でさらなる深部に切り込む!