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アウトサイダー・ポリティクス ポピュリズム時代の民主主義

出版社名 岩波書店
出版年月 2025年5月
ISBNコード 978-4-00-061698-0
4-00-061698-6
税込価格 3,740円
頁数・縦 361P 20cm

商品内容

要旨

近年、ポピュリズムが席巻するなかで、世界各国では政治的アウトサイダーが表舞台に登場し、政権を獲得する者も続出している。SNSなどを活用して既成政治を批判し、その周縁から躍進するアウトサイダーの政治家たちは、現代政治に何をもたらすのか?日米欧にとどまらず、ラテンアメリカ、東南アジアにも視野を広げ、世界を揺るがすアウトサイダー政治の「見取り図」を、各国政治研究の第一人者たちが描く。

目次

第1部 現代政治をどう見るか(欧州ポピュリスト政党の多様性―概念設定と比較分析
西ヨーロッパにおける自由化・市場化の進展と反移民急進右翼政党の「主流化」―世紀転換期の民衆層急進化の政治史に向けて
「アウトサイダー」時代のメディアと政治―脱正統化される「二〇世紀の主流派連合」)
第2部 転回するヨーロッパ政治―既成政治の融解(英国における左右のポピュリズムの明暗―問われる統治力と応答力
右翼政党「ドイツのための選択肢(AfD)」の「主流化」―若者と旧東ドイツにおける支持とその背景
アウトサイダーのジレンマ―イタリアにおける五つ星運動の政治路線
フランスから見た「ヨーロッパの極右・ポピュリスト政党」
鼎立するベルギーのポピュリズム
福祉の代替か、アートの拠点か、犯罪か―オランダにおける空き家占拠運動の六〇年)
第3部 環太平洋世界はいま―交錯する新旧の政治(トランプ派の「メインストリーム化」と民主党の「過激化」?―二〇二四年アメリカ大統領選挙の分析
なぜラテンアメリカの人びとは「異端者」を選ぶのか?
フィリピン―食いものにされる「変革」への希望
れいわ新選組を阻む壁―日本の左派ポピュリズム政党の限界
ポピュリズムへの防波堤としての参議院―郵政民営化・日本維新の会・希望の党と第二院)

出版社・メーカーコメント

トランプ再選、欧州右翼政党の主流化、「れいわ」躍進……。既成政治を批判し、その周縁から躍進するアウトサイダーの政治家たち。日米欧にとどまらず、ラテンアメリカ、東南アジアにも視野を広げ、世界を揺るがすアウトサイダー政治の「見取り図」を、各国政治研究の第一人者たちが描く、現代政治を理解するための必読書。

著者紹介

水島 治郎 (ミズシマ ジロウ)  
1967年生。千葉大学大学院社会科学研究院教授。ヨーロッパ政治史、比較政治。『反転する福祉国家―オランダモデルの光と影』(岩波書店、2012年、第15回損保ジャパン記念財団賞受賞、岩波現代文庫、2019年)、『ポピュリズムとは何か―民主主義の敵か、改革の希望か』(中公新書、2016年、第38回石橋湛山賞受賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)