• 本

青春の逆説・可能性の文学

角川文庫 お57−3

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2025年6月
ISBNコード 978-4-04-116127-2
4-04-116127-4
税込価格 814円
頁数・縦 347P 15cm

商品内容

要旨

気取り屋だが内気の豹一は学業も恋愛も自尊心が邪魔をしてうまくいかない。高等学校落第後は新聞記者になり、恋愛事件で映画界を追放された「問題」の女優の記事を書くように命じられる。恋愛や失恋を通して、一人の青年の成長を描く痛快青春小説(「青春の逆説」)ほか、天衣無縫の棋風で知られる将棋指し、坂田三吉の定跡を嫌った「青春の手」の話から小説の新たな可能性について熱く綴られた晩年の評論「可能性の文学」を収録。

出版社・メーカーコメント

自意識過剰だがオクテの豹一は学業も恋愛も自尊心が邪魔をしてうまく行かない。高校中退後は新聞記者になり、スキャンダルで映画界を追放された「問題」の女優の記事を書くように命じられるのだが−−。(「青春の逆説」)。「文豪ストレイドッグス」の「黒の時代」の名シーンのモデルともなった、バールパンでの坂口安吾、太宰治との交流なども描かれた晩年の名エッセイ「可能性の文学」も収録。

著者紹介

織田 作之助 (オダ サクノスケ)  
1913年、大阪市生まれ。38年、「雨」を発表。翌年発表した「俗臭」が芥川賞候補、さらに「夫婦善哉」が改造社の第1回文芸推薦作品となり、これを機に本格的な作家生活に入る。戦時中は『青春の逆説』が発禁処分を受けるが、新戯作派(無頼派)の一人として活躍し、「オダサク」の愛称で親しまれた。47年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)