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ナチスドイツ文献ガイド 一次史料から最新研究、サブカルチャー受容まで

星海社新書 356

出版社名 星海社
出版年月 2025年9月
ISBNコード 978-4-06-541026-4
4-06-541026-6
税込価格 1,485円
頁数・縦 268P 18cm

商品内容

要旨

膨大なナチスドイツ文献から今読むべき名著を精選!20世紀最大の問題のひとつ、ナチスドイツをめぐっては過去数千冊以上の本が出版されてきた。その中から読むべき古典、歴史を作ったベストセラー、知られざる名著をドイツ文化史の研究者が厳選し、その核心部分をレビューしたのが本書である。最新動向にもとづく現代ならではの一次史料読解、正史だけではわからない文化史や思想史などのナチス裏面史、ナチスの思想的源流となった先行する諸動向、日本や世界のサブカルチャーに与えた多大な影響、真偽定かではないナチス・オカルト伝説まで多彩なトピックを総覧した、ナチスドイツ研究史・文化史の精髄を1冊に凝縮した珠玉のブックガイド。

目次

第1章 ナチスをめぐる重要人物たち(『関心領域』マーティン・エイミス(北田絵里子 訳)日常から壁1枚の隣にある強制収容所
『アンネの日記 増補新訂版』アンネ・フランク(深町眞理子 訳)隠れ家生活を送るアンネのミドルティーン女子らしい一面を知る ほか)
第2章 ナチスをめぐる文化史(『制服の帝国 ナチスSSの組織と軍装』山下英一郎 膨大な写真に見るナチスの組織構造と日常生活
『ユダヤ人カリカチュア 風刺画に描かれた「ユダヤ人」』エードゥアルト・フックス(羽田功 訳)ナチス以前のユダヤ人差別史が風刺からわかる ほか)
第3章 ナチス思想の源泉(『定本 シオンの議定書』四王天延孝(原訳)、天童竺丸(補訳・解説)ユダヤ陰謀論の「原典」は世紀の偽書か?
『ナチズムと祝祭 国家社会主義のイデオロギー的祭儀と政治的宗教』K・フォンドゥング(池田昭 訳)「宗教」化するナチズムを祭儀から暴く ほか)
第4章 オカルティズム(『ヒトラーとオカルト伝説』ケン・アンダーソン(澤田憲秀 訳、井村宏次 解説)ヒトラーのオカルト伝説の虚実を学術的に検証した労作
『20世紀最後の真実 いまも戦いつづけるナチスの残党』落合信彦 ナチス残党伝説を広めた日本の代表的なナチス都市伝説本 ほか)

出版社・メーカーコメント

博覧強記の独文学者が今こそ読むべきナチス・ドイツ関連文献を一挙紹介。有名古典の秘められた読みどころ、知る人ぞ知る名著や未訳文献のエッセンスから最新のナチス・ドイツ像が見えてくる!

著者紹介

森 貴史 (モリ タカシ)  
ドイツ文学者。1970年、大阪府生まれ。Dr.phil.(ベルリン・フンボルト大学)。現在、関西大学文学部(文化共生学専修)教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)