天上の火焔
出版社名 | 集英社 |
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出版年月 | 2025年9月 |
ISBNコード |
978-4-08-770019-0
(4-08-770019-4) |
税込価格 | 1,980円 |
頁数・縦 | 349P 19cm |
商品内容
要旨 |
大らかな性格で孫に優しい偉大な人間国宝の祖父・路傍。氷のように冷たく息子に無関心な轆轤の名手である父・天河。物心つく前に母親を亡くした城は、陽と陰のような二人の間で育ち、悩み苦しんでいた。父に認められたいのに自己韜晦に走る城。出口が見つからないまま、宿痾のように精神は蝕まれていき…。父子三世代の心の闇に斬り込み、愛と憎しみの狭間でもがく人間たちを描いた、焔の家族史。 |
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出版社・メーカーコメント
大らかな性格で孫に優しい偉大な人間国宝の祖父。氷のように冷たく息子に無関心な轆轤の名手の父。物心つく前に母親を亡くした少年・城は、陽と陰のような二者の間で育ち、悩み、苦しんでいた。父に認められたいがゆえに歪んでいく心。それは宿痾のように精神を蝕んでいき……。備前市伊部を舞台に、備前焼窯元父子三世代の心の闇に斬り込み、愛と憎しみの狭間でもがく人間たちを描いた家族史。【著者略歴】遠田潤子(とおだ・じゅんこ)1966年大阪府生まれ。大阪府在住。関西大学文学部卒。2009年、第21回日本ファンタジーノベル大賞を受賞した『月桃夜』でデビュー。『雪の鉄樹』が「本の雑誌が選ぶ2016年度文庫ベスト10」で第1位、『オブリヴィオン』が「本の雑誌が選ぶ2017年度ベスト10」で第1位、『冬雷』が第1回未来屋小説大賞を受賞、『銀花の蔵』が第一六三回直木賞候補に。他の著書に『アンチェルの蝶』『ドライブインまほろば』『廃墟の白墨』『紅蓮の雪』『人でなしの櫻』『邂逅の滝』『ミナミの春』ほか。