書店レビュー
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松本清張への入門書的な1冊!
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- 朗月堂本店 (山梨県甲府市)
「共犯者」を読んだのはかなり前のことであったが、ストーリーは鮮明に覚えている。己の猜疑心ゆえに、相手を信用することができず破滅してしまうという、松本清張らしい人間の愚かさを描いた作品。その他収録の作品も、人間味をうまく表現しており、ノンフィクション党の方にもおススメ。昔の作品によくある難解な描写も少なく、短編集なので、大変テンポよく読める。松本清張初心者いう方もぜひ!!
(2009年6月30日)
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商品内容
要旨 |
銀行を襲い、仲間と山わけにした金で商売をはじめた内堀彦介は、事業に成功した今、真相露顕の恐怖から5年前に別れた共犯者の監視を開始するが…。疑心暗鬼から自滅していく男を描く『共犯者』。妻の病気、借金、愛人とのもめごと、仕事の失敗―たび重なる欲求不満と緊張の連続が生み出す衝撃的な殺意を捉えた『発作』。ほかに、『恐喝者』『愛と空白の共謀』など全10編を収める。 |
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おすすめコメント
あいつを消さねば――。完全犯罪をもくろんだ男のつまずきとは。スリリングな短篇10篇。銀行を襲い、仲間と山わけにした金で商売をはじめた内堀彦介は、事業に成功した今、真相露顕の恐怖から5年前に別れた共犯者の監視を開始するが……。疑心暗鬼から自滅していく男を描く「共犯者」。妻の病気、借金、愛人とのもめごと、仕事の失敗――たび重なる欲求不満と緊張の連続が生み出す衝動的な殺意を捉えた「発作」。ほかに、「恐喝者」「愛と空白の共謀」など全10編を収める。