• 本

共犯者

改版

新潮文庫 ま−1−40

出版社名 新潮社
出版年月 2008年11月
ISBNコード 978-4-10-110946-6
4-10-110946-X
税込価格 825円
頁数・縦 393P 16cm
シリーズ名 共犯者

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 松本清張への入門書的な1冊!

    「共犯者」を読んだのはかなり前のことであったが、ストーリーは鮮明に覚えている。己の猜疑心ゆえに、相手を信用することができず破滅してしまうという、松本清張らしい人間の愚かさを描いた作品。その他収録の作品も、人間味をうまく表現しており、ノンフィクション党の方にもおススメ。昔の作品によくある難解な描写も少なく、短編集なので、大変テンポよく読める。松本清張初心者いう方もぜひ!!

    (2009年6月30日)

商品内容

要旨

銀行を襲い、仲間と山わけにした金で商売をはじめた内堀彦介は、事業に成功した今、真相露顕の恐怖から5年前に別れた共犯者の監視を開始するが…。疑心暗鬼から自滅していく男を描く『共犯者』。妻の病気、借金、愛人とのもめごと、仕事の失敗―たび重なる欲求不満と緊張の連続が生み出す衝撃的な殺意を捉えた『発作』。ほかに、『恐喝者』『愛と空白の共謀』など全10編を収める。

おすすめコメント

あいつを消さねば――。完全犯罪をもくろんだ男のつまずきとは。スリリングな短篇10篇。銀行を襲い、仲間と山わけにした金で商売をはじめた内堀彦介は、事業に成功した今、真相露顕の恐怖から5年前に別れた共犯者の監視を開始するが……。疑心暗鬼から自滅していく男を描く「共犯者」。妻の病気、借金、愛人とのもめごと、仕事の失敗――たび重なる欲求不満と緊張の連続が生み出す衝動的な殺意を捉えた「発作」。ほかに、「恐喝者」「愛と空白の共謀」など全10編を収める。

著者紹介

松本 清張 (マツモト セイチョウ)  
1909‐1992。小倉市(現・北九州市小倉北区)生れ。給仕、印刷工など種々の職を経て朝日新聞西部本社に入社。41歳で懸賞小説に応募、入選した『西郷札』が直木賞候補となり、1953(昭和28)年、『或る「小倉日記」伝』で芥川賞受賞。’58年の『点と線』は推理小説界に“社会派”の新風を生む。生涯を通じて旺盛な創作活動を展開し、その守備範囲は古代から現代まで多岐に亘った(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)