• 本

ゼロの焦点

改版

新潮文庫 ま−1−16

出版社名 新潮社
出版年月 2008年12月
ISBNコード 978-4-10-110916-9
4-10-110916-8
税込価格 935円
頁数・縦 481P 16cm
シリーズ名 ゼロの焦点

書店レビュー 総合おすすめ度: 全2件

  • 映画化される前にぜひ!!

    読みだしからいきなりすい込まれていく。
    リアリティの世界へ。
    著者の風景の描写、人の心、感情描写、情況のの描写に
    まるで一体化する様にどんどん清張のミステリーの世界にすい込まれていく。
    対照的な2人の女性が登場するが、現在を生きる女性に いや 男性にも
    ぜひ 読んでいただきたい。いっきに読んでしまう小説です。

    (2009年6月27日)

  • 点と線と並ぶ、代表作として「ゼロの焦点」もお勧めです。
    板根禎子は鵜原憲一と結婚した。禎子は26歳、鵜原は36歳、少し遅い結婚であるが、いささか過去を疑いつつも、年齢と多少の経験が、彼女を寛大さに導くのですが、夫は新婚一週間で失踪してしまう。
    次々と人と出会っていくと、仕事の経歴、名前を偽っているのが浮かび出される
    北陸を舞台に自殺説も浮かんでいくが、時代背景が松本清張の社会派推理作家としての本領を発揮していく逸品である。

    (2009年6月27日)

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商品内容

要旨

前任地での仕事の引継ぎに行って来るといったまま新婚一週間で失踪した夫、鵜原憲一のゆくえを求めて北陸の灰色の空の下を尋ね歩く禎子。ようやく手がかりを掴んだ時、“自殺”として処理されていた夫の姓は曾根であった!夫の陰の生活がわかるにつれ関係者がつぎつぎに殺されてゆく。戦争直後の混乱が尾を引いて生じた悲劇を描いて、名作『点と線』と並び称される著者の代表作。

おすすめコメント

夫には、妻も知らない、もう一つの名があった──。戦争の傷がまだ塞がっていない頃の物語。清張ミステリーの最高傑作!前任地での仕事の引継ぎに行って来るといったまま新婚一週間で失踪した夫、鵜原憲一のゆくえを求めて北陸の灰色の空の下を尋ね歩く禎子。ようやく手がかりを掴んだ時、“自殺”として処理されていた夫の姓は曾根であった!夫の陰の生活がわかるにつれ関係者がつぎつぎに殺されてゆく。戦争直後の混乱が尾を引いて生じた悲劇を描いて、名作『点と線』と並び称される著者の代表作。

著者紹介

松本 清張 (マツモト セイチョウ)  
1909‐1992。小倉市(現・北九州市小倉北区)生れ。給仕、印刷工など種々の職を経て朝日新聞西部本社に入社。41歳で懸賞小説に応募、入選した『西郷札』が直木賞候補となり、1953(昭和28)年、『或る「小倉日記」伝』で芥川賞受賞。’58年の『点と線』は推理小説界に“社会派”の新風を生む。生涯を通じて旺盛な創作活動を展開し、その守備範囲は古代から現代まで多岐に亘った(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)