稲盛と永守 京都発カリスマ経営の本質
出版社名 | 日経BP日本経済新聞出版本部 |
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出版年月 | 2021年8月 |
ISBNコード |
978-4-532-32421-6
(4-532-32421-1) |
税込価格 | 1,760円 |
頁数・縦 | 253P 19cm |
書籍ダイジェスト配信サービス SERENDIP 厳選書籍 要旨 京都からは、村田製作所、任天堂、オムロン、島津製作所など日本を代表する企業が多数輩出されている。中でも京セラと日本電産は、稲盛和夫氏と永守重信氏という、世界からも注目される強烈な経営者によって創業され、グローバルに展開し、B2B企業として世界シェアトップの事業を数多く持っている。本書では、稲盛氏と永守氏のリーダーシップスタイルを紐解き、経営哲学や経営手法の本質に迫る。両者には「志(パーパス)」から出発している、長期目標を立てつつ短期的に結果を出すことにこだわる、人の心に火をつける、といった共通点があるとし、その経営モデルを「MORIモデル」と名付けて論じている。ダイジェストで主にとりあげた永守氏の経営については、「3大精神」「3大経営手法」をあげ、考え方や特徴を詳述する。著者は、一橋大学ビジネススクール国際企業戦略専攻客員教授、京都先端科学大学客員教授。三菱商事、マッキンゼー・アンド・カンパニーなどを経て、2010年に一橋大学大学院特任教授に就任。2014年よりCSVフォーラムを主宰。ファーストリテイリング、味の素などの社外取締役を兼任している。『パーパス経営』(東洋経済新報社)など著書多数。 |
商品内容
要旨 |
日本が誇る経営の「世界遺産」。不易を見据えるために必要なことは何か?二人のカリスマ経営者の知られざる共通点を明らかにし、日本企業が学ぶべき経営の本質に迫る。画期的比較経営者論。 |
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目次 |
第1部 二人のリーダー(リーダーの条件 |
出版社・メーカーコメント
京セラ、日本電産、ローム、村田製作所、オムロン、堀場製作所――。なぜこれらの京都企業はユニークな発想で経営を推し進めているのか? 本書は、小企業を世界に冠たる大企業に育てたカリスマ経営者である稲盛和夫、永守重信を比較し、両者の強み、共通点、限界を明らかにするかつてない比較経営者論。 第I部では、リーダーとしての人間的魅力とその背景を取り上げる。第II部では両者のビジネスモデルを解明し、共通点と強みを明らかにする。終章では両者の夢と限界について述べる。 二人とも、グローバルに活躍していること、B2B企業として世界トップシェア事業を数多くもっていること、未来創造に向けて自社にとどまらず幅広く種まきをしてきたことなど、数々の共通点がある。二人とも、独自の経営哲学と経営手法を確立している点でも共通している。稲盛の場合は「フィロソフィ」と「アメーバ経営」。永守の場合は「3大精神」と「3大経営手法」。ただ、それらの中身をよく知れば知るほど、両者の経営モデルの本質がぴたりと重なり合うことに驚かされる。そこで本書では、両者の経営モデルを「盛守経営」と呼ぶことにする。盛守経営には、以下の3つの共通点がある。(1)「志」から出発していること。(2)30年先、50年先といった長期目標を立てるとともに、短期的に結果を出すことにこだわり続けること。(3)人の心に火をつけること。盛守経営は、コロナ後の新たな世界を拓く経営でもある。