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寄り添って老後

中公文庫 さ61−2

出版社名 中央公論新社
出版年月 2022年5月
ISBNコード 978-4-12-207207-7
4-12-207207-7
税込価格 814円
頁数・縦 244P 16cm

商品内容

要旨

女優業の店じまいを決めた。八十一歳。多少の残りを大切に、自分自身に恥ずかしいことのないように、明るく楽しく暮らしたい―。四十年余り住んだ東京の家から海の見える住まいに引越した最晩年の日々。「老い」を冷静に見つめ、気取らず構えずユーモア溢れる筆致で綴る。永六輔との対談「お葬式を考える」を増補。

目次

老いるということ
遊ぶって、なに?
身体の躾
忘れる
いたわりあい
棄てられる
間に合わない
引っ越しさわぎ
葬送の自由を
髪を慈しむ
聴こえることの大切さ
独りの会話
ぼけない心意気
”張り合い”ということ
家風
人づきあいそれぞれ
「もったいなさ」とケチくささ
言葉のトゲ
惜別譜
看護婦さんへの期待と感謝を―

内裏雛からの回想
陽気な夫婦
亡母の憶い出
生きのびて今…

出版社・メーカーコメント

去年女優業の店じまいを決めた。八十一歳。多少の残りを大切に、自分自身に恥ずかしいことのないように、明るく楽しく暮らしたい――。四十年余り住んだ東京の家から海辺に引越した最晩年の日々。誰しも不安を抱く「老い」を冷静に見つめ、ユーモア溢れる筆致で綴る。永六輔との対談「お葬式を考える」を増補。〈巻末エッセイ〉北村暁子

著者紹介

沢村 貞子 (サワムラ サダコ)  
1908年(明治41年)東京・浅草生まれ。女優。本名大橋貞子。日本女子大学在学中に築地劇団に参加。前衛演劇運動に加わって投獄を経験する。34年に映画女優としてデビュー。幅広い役柄をこなす存在感のある女優として評価が高く、舞台、テレビも含め名脇役として活躍。文筆にも長け77年『私の浅草』で日本エッセイスト・クラブ賞を受賞。96年(平成8年)没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)