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うまくてダメな写真とヘタだけどいい写真

出版社名 ポプラ社
出版年月 2023年11月
ISBNコード 978-4-591-17930-7
4-591-17930-3
税込価格 1,650円
頁数・縦 271P 19cm

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要旨

スマートフォンで手軽に高画質の写真が撮れる時代になった一方で、本格的な一眼レフデジカメでの撮影を楽しむ人も少なくない。だが、いい写真を撮ろうとして、ネット動画で撮影術を学んだり、高級な機材を揃えたりしてもうまくいかないケースがある。どうすればいいのか。そもそも「いい写真」とは――。
本書は、現役写真家による、自身が教える大人気ワークショップの内容をベースにした、写真にまつわるエッセイ集。「うまい写真」ではなく「いい写真」を撮るために必要な心構えなどを、独自の視点からアドバイスしている。著者の考える「いい写真」とは、技術的に優れたものよりも「伝わる写真」。
そのために写真に、キャプションなどの言葉を添えるなど撮影以外の方法も大切になるのだという。また、生成AIの発展と普及で写真は「新しい道を歩む」とするなど、他分野にも応用できるヒントが満載だ。
著者は1983年生まれの写真家。2010年から広告写真家に師事し、2011年に独立。2017年、多発性骨髄腫を発病し、現在に至る。近年では、ワークショップ「いい写真は誰でも撮れる」、ラジオ「写真家のひとりごと」(stand.fm)など、写真のハードルを下げるための活動も精力的に実施している。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2024年1月5日]

商品内容

要旨

できれば触れたくなかった写真の話。写真の撮り方、写真の誤解、勉強法、カメラの設定、RAW現像。大人気ワークショップをベースに渾身の書き下ろし!

目次

第1章 うまい写真といい写真
第2章 写真を撮る理由
第3章 写真の勉強
第4章 光と距離
第5章 写真の誤解
第6章 カメラの設定
第7章 現像

出版社・メーカーコメント

<内容紹介>ほとんどの人に写真の才能がある。でも、ほとんどの人が写真を誤解している−−即完売の大人気ワークショップをベースに、幡野広志ができれば触れたくなかった「写真の話」。「いい写真」と「うまい写真」はちがう。「だめな写真」と「へたな写真」も同じ意味じゃない。うまくてだめな写真もあるし、ヘタだけどいい写真もある。「いい写真」を知り、「いい写真」を撮ろう。初心者〜中・上級者まで、写真の価値観が変わる必読の1冊。<目次抜粋>【第1章 うまい写真といい写真】 いい写真とは/いい写真はうまい写真じゃない【第2章 ひかりと距離】 適切な距離感/撮影者の気持ちと被写体の気持ち【第3章 写真の勉強】 写真の本は間違いが多い/写真以外から学ぶ【第4章 写真の誤解】 ほとんどのプロがやってるのに、ほとんどの人がやってないこと【第5章 写真を撮る理由】 どうして写真を撮るのか/子どもと写真【第6章 向いてる人と向いてない人】 3%の偶然【第7章 カメラの設定】 カメラの選択/レンズの選択/設定をコロコロ変えない【第8章 現像】 RAW現像/パソコンとデータ保存<本文より抜粋>いい写真というのはむずかしい。なぜならうまい写真のように正解のある理科的なことではなく、芸術や哲学ように答えがそれぞれにあるものだからだ。いい写真はなんだろう? って考える時間になる。(中略)いい写真の答えは教えてもらってもピンとこない。自分で答えを出さないといけない。これまでぼくもいい写真についてたくさん考えてきたけど、答えを押し付けるつもりはない。だけど答えを見つけるヒントになればいいなと思う。(「いい写真とは」より)どうして人は写真を撮るんですかね。食事や睡眠のようにとらないと死ぬわけじゃないのに。いい写真は伝わる写真だと書きましたけど、これは哲学みたいなものなのでいろんな答えがあると思います。(中略)写真はいつか宝物になります。自分の宝物にも誰かの宝物にも。人類の生活には写真は必須だと思います。絵を描くよりも圧倒的に簡単でシャッター押したら一瞬で精密にうつって、歌をうたうよりもダンスを踊るよりも恥ずかしくないから。みなさんも写真を撮る理由を考えてみてください。(「どうして写真を撮るのか?」より)

著者紹介

幡野 広志 (ハタノ ヒロシ)  
1983年、東京生まれ。写真家。2004年、日本写真芸術専門学校をあっさり中退。2010年から広告写真家に師事。2017年、多発性骨髄腫を発病し、現在に至る。近年では、ワークショップ「いい写真は誰でも撮れる」、ラジオ「写真家のひとりごと」(stand.fm)など、写真についての誤解を解き、写真のハードルを下げるための活動も精力的に実施している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)