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自生化主義 自由な社会はいかにして可能か

出版社名 勁草書房
出版年月 2025年2月
ISBNコード 978-4-326-10348-5
4-326-10348-5
税込価格 4,730円
頁数・縦 310,20P 22cm

商品内容

要旨

鵺的な存在として人間は、どう社会を築くのか。「未知なる欲望」にチャンスを与える自生化主義。その内実を哲学的に基礎づけ、規範理論と実践哲学をあわせ描きながら、「自ずから生まれるもの」を生成させるための思考術を展開する。

目次

第一部 自生化という思考(自生的秩序論の解体
共有された暗黙知
自生化主義 野性的な繁殖可能性を秘めた自然の活用)
第二部 自由の哲学(自由論 全的自由の立場
問題論 ドゥルーズとの対質
他者論 レヴィナスとの対質
選択論 サルトルとの対質
精神論 道元との対質)
第三部 成長論的自由主義の思想(自己所有の臨界 リバタリアニズム論
平等という苗床 マルクス主義論(1)
世界変革の方法 マルクス主義論(2)
自己解釈の動態 コミュニタリアニズム論
未知の自由のために 卓越主義論)
第四部 自生化主義の実践哲学(公共性の本質
公共空間のデザイン
立法の理論 闘争の諸段階
立法過程のデザイン
言霊としての「むすび」)

出版社・メーカーコメント

自由な社会は「自生的なもの」が多産される社会である。その「自ずから生まれるもの」を生成させるための、思考術を展開。私たち人間は善でも悪でもない、いわば鵺的な存在である。では鵺として理想の社会をいかに築くのか。それは未知なる欲望にチャンスを与えることによってである。社会も自己も生成の過程にあり、自生化主義は生成に力を与える。その内実を哲学的に基礎づけ、規範理論と実践哲学をあわせ描きながら、自由主義の新たな思想構築を企てる。

著者紹介

橋本 努 (ハシモト ツトム)  
1967年東京都生まれ。現在、北海道大学大学院経済学研究院、教授。シノドス国際社会動向研究所、所長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)