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面識経済 資本主義社会で人生を愉しむためのコミュニティ論

出版社名 光文社
出版年月 2025年2月
ISBNコード 978-4-334-10556-3
4-334-10556-4
税込価格 3,465円
頁数・縦 423P 21cm

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要旨

少子高齢化や人口減少といった社会課題を背景に、地域コミュニティの衰退が指摘される。コミュニティを活性化し、地域の生活を豊かで愉しいものにしていくためにはどうしたらいいのだろうか。チェーン店の誘致などのありきたりな策に頼らない、「面識経済」と呼ばれる経済活動にヒントがありそうだ。本書では、コミュニティデザイナーである著者が、アダム・スミスら過去の偉人の経済思想をたどりつつ、現在のコミュニティに求められる経済活動の在り方を探っている。「面識経済」とは、面識関係にある人の間で行われる経済活動を指す。取り引きする相手が見えない「グローバル経済」とは異なり、「顔が見える」ことによって、感謝を伝えたり、商品についての感想を共有するといった、貨幣や数値以外の価値のやりとりが生まれるほか、地域で使われるお金を増やすことにもつながるようだ。著者はstudio-L代表。関西学院大学建築学部教授。コミュニティデザイナー。社会福祉士。建築・ランドスケープ設計事務所を経て、2005年にstudio-Lを設立。まちづくりのワークショップ、住民参加型の総合計画づくり、市民参加型のパークマネジメントなどのプロジェクトに携わる。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2025年4月23日]

商品内容

要旨

「お金を稼ぎ続けなければ生きていけない」、「生きていくためには会社を辞めるわけにはいかない」、「生きるためには仕事の質なんて言っていられない」などが「常識」とされる現代社会で、労働や余暇、そして「顔が見える」ことの価値を再考する新しいコミュニティ論。

目次

第1章 コミュニティデザインと経済
第2章 スミス、マルクス、ケインズ
第3章 ラスキン、トインビー、モリス
第4章 超越主義と民藝運動
第5章 1970年代の思想
第6章 地域の経済循環
第7章 コミュニティ概念の変遷
第8章 面識経済へ

出版社・メーカーコメント

生きていくには、より多くのお金を稼ぐために、仕事の質を問わず、たくさん働かなければならない−−。現代社会で「常識」とされるこのような経済観はどこから来たのか?このような消費的な人生に対して、「愉しさ」を追求する活動的な人生を歩むことはできないのか?コミュニティデザインでの経験を起点に、数々の経済思想書を紐解き、「面識=顔の見える関係」の地域経済の可能性に迫る。安田洋祐氏、山口周氏、推薦!

著者紹介

山崎 亮 (ヤマザキ リョウ)  
studio‐L代表。関西学院大学建築学部教授。コミュニティデザイナー。社会福祉士。1973年愛知県生まれ。大阪府立大学大学院および東京大学大学院修了。博士(工学)。建築・ランドスケープ設計事務所を経て、2005年にstudio‐Lを設立。地域の課題を地域に住む人たちが解決するためのコミュニティデザインに携わる。まちづくりのワークショップ、住民参加型の総合計画づくり、市民参加型のパークマネジメントなどに関するプロジェクトが多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)