家族は知らない真夜中の老人ホーム やりきれなさの現場から
出版社名 | 祥伝社 |
---|---|
出版年月 | 2025年4月 |
ISBNコード |
978-4-396-61834-6
(4-396-61834-4) |
税込価格 | 1,650円 |
頁数・縦 | 217P 19cm |
商品内容
要旨 |
刑務所帰りの女性もいた。「死にたい」とつぶやく女性も、元歯科医も、元社長もいた。イレズミ男の上村さんは言った。「ここは刑務所よりひどい」。明日は我が身か、我が親か?!10年間で8施設の夜勤を経験した介護職員、その就労記。 |
---|---|
目次 |
第1章 元歯科医の井上秀夫さん |
出版社・メーカーコメント
10年間働いてきた介護の現場をそのまま書いた記録――明日は我が身か、我が親か?刑務所帰りの女性もいた。「死にたい」とつぶやく女性も、元歯科医も、元社長もいた。イレズミ男の上村さんは言った。「ここは刑務所よりひどい」老人ホーム、そこは人生最後の物語の場である。この本でわたしは夜勤者として見た介護の現場を書いた。みんなが寝静まった真夜中にどんな物語があっただろうか。●「まえがき」より 仮眠をしている耳にゴトゴトと音がした。イラッとする。Aさんのトイレである。これで20回目のトイレ。夜明けまでにはあと10回は行かれる。しかもおちんちんをちょろっと出しておられるので歩きながら廊下を濡らされる。ときには洗面台の流しに放尿される。夜勤者はたまったものではない。ひと晩に30回仮眠から起こされ、30回廊下の拭き掃除をさせられるのである。注意すると杖を振り回され殴られかねない。認知症のお年寄りの介護の現場である。