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偶然性・アイロニー・連帯 リベラル・ユートピアの可能性

出版社名 岩波書店
出版年月 2000年10月
ISBNコード 978-4-00-000449-7
4-00-000449-2
税込価格 5,280円
頁数・縦 429,9P 20cm

商品内容

要旨

人間の連帯は、真理の哲学的な探求によっては不可能である。他者が被る残酷さに対する私たちの感性を拡張することによって、連帯は達成されるのだ。20世紀後半を代表する哲学者が、ありうべき社会はいかに構想されるかという課題を、永遠に自由を実現してゆく終わりなき過程である「リベラル・ユートピア」として描き直す。世界中に大きなセンセーションを巻き起こした「哲学と自然の鏡」の政治哲学的帰結―衝撃の問題作。

目次

第1部 偶然性(言語の偶然性
自己の偶然性
リベラルな共同体の偶然性)
第2部 アイロニズムと理論(私的なアイロニーとリベラルな希望
自己創造と自己を超えたものへのつながり―プルースト、ニーチェ、ハイデガー
アイロニストの理論から私的な引喩へ―デリダ)
第3部 残酷さと連帯(カスビームの床屋―残酷さを論じるナボコフ
ヨーロッパ最後の知識人―残酷さを論じるオーウェル
連帯)