
ドラクロワ《ダンテの小舟》 理想主義と近代性
作品とコンテクスト
出版社名 | 三元社 |
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出版年月 | 2004年8月 |
ISBNコード |
978-4-88303-144-3
(4-88303-144-6) |
税込価格 | 2,420円 |
頁数・縦 | 129P 19cm |
商品内容
要旨 |
フランス大革命の余韻もなまなましい1798年に生まれ1863年に没したドラクロワが生きた時代は、第一共和政、ナポレオンの第一帝政、王政復古、7月王政、第二共和政、第二帝政、というめまぐるしい革命の時代であった。美術も政治的宣伝媒体として利用され、作品は作者の真意にかかわらず思想的な意思表明と見なされた。1822年のサロン(官展)で華々しくデビューすることを目論んだ若きドラクロワは、亡者が流れ漂う冥途の川を舟で渡るダンテとウェルギリウスという『神曲』中の場面を選び、大歴史画といえるサイズで描く。保守反動(新古典主義)と革新(ロマン主義)の結合を試みたこの戦略が結果したものとは。 |
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目次 |
第1章 伝統と限界の克服 |