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孟子

講談社学術文庫 1676

出版社名 講談社
出版年月 2004年9月
ISBNコード 978-4-06-159676-4
4-06-159676-4
税込価格 1,155円
頁数・縦 311P 15cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 「孔孟」と、孔子と並び称される中国の賢者孟子。名前は知っていても、その人物像まで理解している人は少ないだろう。本書は、『孟子』をダイジェストし、孟子の人間性や思想を明らかにすることを目的としている。詳細は本文をあたって欲しいが、孟子自身、かなり人間的に欠点の多い人だったようである。本書の訳文と解説を担当したのが、歴史学者の貝塚茂樹であるだけに、そのへんの文章はひじょうに読んでいて面白い。『論語』を一通り読んだ方は、この『孟子』を引き比べて読んでみて欲しい。 (のり)

    (2008年3月12日)

商品内容

要旨

聖人の孔子と並ぶ賢者として孔孟と呼ばれ、その著述は『論語』と同様に四書のひとつとされる孟子。魏、燕、斉などの七強国が覇を争った戦国時代に、小国鄒に生まれ、諸国をめぐって説いた仁政とは何か。人材登用の要諦などあるべき君子像の提言や井田制など理想国家の構想から、人間の本性を考察したうえの修身の心得まで、賢者の教えを碩学が解説する。

目次

1 孟子思想の時代背景―孟子の生きた戦国時代(渾沌とした時代
新しい文化の息吹き
孔子の歴史的位置と諸子百家)
2 孟子の人と思想(孟母三遷
孟子の生涯
孟子の性善説)
3 『孟子』という著作(梁恵王章句
公孫丑章句
滕文公章句
離婁章句
万章章句
告子章句
尽心章句)

おすすめコメント

聖人の孔子と並ぶ賢者の生涯と思想の真髄。理想国家の構想や、あるべき君子像の提言を碩学が平易に解説。

出版社・メーカーコメント

孟母三遷で名高い孟子の生涯と思想の真髄。戦国七雄が対立した前四世紀、小国鄒(すう)に生まれ諸国を巡って仁政を説いた孟子。井田制など理想国家の構想や、あるべき君子像の提言を碩学が平易に解説する

著者紹介

貝塚 茂樹 (カイズカ シゲキ)  
1904年東京生まれ。京都大学文学部史学科卒業。東洋史専攻。京都大学人文科学研究所教授(所長)、東方学会会長などを歴任。1987年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)