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口語訳古事記 神代篇

文春文庫 み32−1

出版社名 文藝春秋
出版年月 2006年12月
ISBNコード 978-4-16-772501-3
4-16-772501-0
税込価格 781円
頁数・縦 313P 16cm
シリーズ名 口語訳古事記

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 本書には多くの人にとってなじみ深いイザナキとイザナミ兄妹の国土創成、アマテラスの天の岩戸、オホクニヌシと因幡の白うさぎ、スサノヲのヤマタノオロチ退治、などなどおなじみの神々が登場する。天武天皇の命を受けて編纂が始まったこの書は、それ以前に書かれた「天皇記、国記」らの歴史書を基にしていたが、この天皇に仕えていた稗田阿礼という人物を介することにより、音声をもって伝えられることになったという。本文庫が語りの形をとっているのは、そういった背景があるのである。豊富な注釈がつけられているが、ページを返しながら読むと話の流れを妨げるので、まず、本文を通読し全体の流れをつかんだのち、最初に戻り注釈を読むのがよいと思う。このとき必要に応じて本文に返るのである。この作業の繰り返しで、あなたは壮大な神話の言葉が、今もわれわれ現代人のなかに生き続けていることを知り、感動を覚えるに違いない。(ノリ)

    (2008年4月7日)

商品内容

要旨

記紀ブームの先駆けとなった三浦版古事記が文庫に登場。語り部による親しみやすい口語体の決定版現代語訳で、おおらかな神々の物語をお楽しみ下さい。古事記研究の最前線に立った詳細な注釈や、時代背景を浮き彫りにする解説、神々の系図などを合わせて読めば、古代人の心とじかに向き合えます。古事記がこれほど面白いとは…。

目次

神の代の語りごと(イザナキとイザナミ―兄妹の国土創成
アマテラスとスサノヲ―高天の原の姉と弟
スサノヲとオホナムヂ―文化英雄の登場
ヤチホコと女たち―求婚と嫉妬の物語
国譲りするオホクニヌシ―天つ神と国つ神
地上に降りた天つ神―天孫の日向三代
東へ向かうイハレビコ―征服する英雄)

著者紹介

三浦 佑之 (ミウラ スケユキ)  
昭和21(1946)年、三重県生まれ。成城大学大学院博士課程修了。現在、千葉大学教授。古代文学、伝承文学研究専攻。平成15(2003)年、『口語訳 古事記』で第1回角川財団学芸賞を受賞。現在、ウェブ上で「神話と昔話 三浦佑之宣伝板」を運営(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)