• 本

アドボカシー・マーケティング 顧客主導の時代に信頼される企業

ウォートン経営戦略シリーズ

出版社名 英治出版
出版年月 2006年11月
ISBNコード 978-4-901234-95-5
4-901234-95-1
税込価格 2,090円
頁数・縦 270P 22cm

商品内容

要旨

企業と顧客の力関係は、インターネットの登場によって完全に逆転した―それが今日のビジネス環境変化の本質だ。誇大広告、キャンペーン、ポイント・プログラム、…こうした従来のマーケティングは、もはや破綻している。それどころか、逆効果を生みさえしている。現代の消費者は気まぐれだ。一度は目を向けても、他に良いものがあればすぐに去っていく。押し付けがましいプロモーションには嫌悪や反感を抱く。企業の評判も悪評も即座に広めて、企業の命運に強い影響を与える。そこで提唱され始めた新たなコンセプトが「アドボカシー(支援)」である。たとえ一時的には自社の利益に反することでも、顧客にとっての最善を徹底的に追求することで、長期的な信頼を得ようとする考え方だ。一見、常識に反するような試みを、事実、幾つもの企業が導入し始めた。まさにマーケティングのパラダイムが大きく変化しつつあるのだ。「信頼」を基礎とする「アドボカシー・マーケティング」。そのコンセプトは、日本の企業文化に取り入れ、競争優位の構築につなげていけるものに違いない。マーケティング関係者や経営者はもちろん、企業活動に関わるすべての人にとって必読の一冊。

目次

1 すべてを知り尽くされる時代
2 第三のマーケティング戦略
3 業界を革新するカスタマー・パワー
第4章 A理論―新しいパラダイム
5 信頼の8要素
6 導入の条件
7 理想のCRM
8 本当に有効か?
9 成功への青写真
10 すべては顧客のために

著者紹介

アーバン,グレン (アーバン,グレン)   Urban,Glen
マサチューセッツ工科大学スローン経営大学院マーケティング教授、エクスペリオン・システムズ共同創設者兼会長。ノースウェスタン大学でマーケティングの博士号を取得。スローンスクール学部長を歴任。マーケティング研究への多大な貢献に対して与えられるポール・D・コンバース賞やオーデル賞、マーケティング・ジャーナル賞など、いくつかの権威ある賞を受賞している
山岡 隆志 (ヤマオカ タカシ)  
大阪大学工学部卒業後、大手航空会社に入社。マサチューセッツ工科大学スローン経営大学院修士課程修了。グレン・アーバン教授のもと、日米企業にヒアリングを行い「アドボカシー・マーケティング」に関する研究に従事、同テーマで修士論文を執筆。e‐businessの新製品企画および事業化を経験、米国での駐在勤務を経て、現在、本社企画部にてマーケティング戦略、商品企画、プロモーション、マーケティングリサーチなど、マーケティング全般を担当。また、ビジネスパーソン向けのマーケティング講師、アドボカシー・マーケティングに関するセミナー講師を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)