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ロベルト・ムージル

出版社名 岩波書店
出版年月 2008年2月
ISBNコード 978-4-00-002592-8
4-00-002592-9
税込価格 3,520円
頁数・縦 236P 20cm

商品内容

要旨

現代の精神がたたずむ場所、異様にして不可解な、その名づけえぬトポスを、精密に記述する、精神による実験と文体の創造。ムージル作品の秘密が、古井文学の方法的な核心を語る。世紀末ウィーンの作家ムージルと20世紀精神の命運。

目次

1 可能性感覚(「結びつき」における新しい体験
出来事と非現実化―ムージルの『トンカ』について)
2 観念のエロス(精神による実験
エッセイズム―『特性のない男』)
3 不可能なことの現実化(「かのように」の試み
循環の緊張)

出版社
商品紹介

20世紀精神の命運を予言した小説群との対話。ムージル作品の本質が、古井文学の秘法を照らす。

著者紹介

古井 由吉 (フルイ ヨシキチ)  
1937年生まれ。東京大学大学院独文学専攻修士課程修了後、金沢大学で講師を、立教大学で助教授を勤める。70年、『杳子』で芥川賞受賞。以降、作家活動に専心する。80年、『栖』により日本文学大賞を、83年、『槿』で谷崎潤一郎賞を、87年、「中山坂」で川端康成文学賞を、90年、『仮往生伝試文』によって読売文学賞を、97年、『白髪の唄』で毎日芸術賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)