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代筆屋

幻冬舎文庫 つ−1−7

出版社名 幻冬舎
出版年月 2008年4月
ISBNコード 978-4-344-41112-8
4-344-41112-9
税込価格 503円
頁数・縦 216P 16cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 手紙は、文化です

    「不倫は文化」という迷言で、評判になった俳優がいますが、一読後、「手紙こそ文化」であると実感しました。振り返るといつの間にか、私たちは私的な文章を、メールで入力し、画面で呼んでいます。文章も比較的短くなりがちです。この本で、手紙の良さを再認識することでしょう。こんど妻に長い手紙を書いてみようかな。読後に、そう思わせる本でした。 (mogi)

    (2010年10月27日)

商品内容

要旨

何かを待つ、というのは大事なことだ。待っているものが来ると信じているあいだは、不思議なほどに力が湧く。手紙を待つ、という行為には生きる希望が潜んでいる。手紙を書くことには力がいるが、手紙によって勇気が生まれる。私はその力を信じてみたかった―。手紙の代筆で人助けをする、売れない作家の日々。人生観を変えるハートフルストーリー。

著者紹介

辻 仁成 (ツジ ヒトナリ)  
1959年東京都生まれ。89年「ピアニシモ」ですばる文学賞を受賞。以後、作家、詩人、音楽家、映画監督と、幅広いジャンルで活躍。97年「海峡の光」で第一一六回芥川賞、99年『白仏』のフランス語翻訳本『ル・ブッダ・ブラン』で仏フェミナ賞・外国小説賞を日本人として初めて受賞。パリ在住。現在は日仏を往復しながら執筆活動に取り組んでいる。小説、詩集、エッセイ集、写真集など、著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)