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シャティーラの四時間

出版社名 インスクリプト
出版年月 2010年6月
ISBNコード 978-4-900997-29-5
4-900997-29-3
税込価格 2,200円
頁数・縦 221P 20cm

商品内容

要旨

1982年9月、西ベイルートの難民キャンプで起きた凄惨なパレスチナ人虐殺。本書は、最初のヨーロッパ人として現場へ足を踏みいれたジャン・ジュネによる事件告発のルポルタージュであると同時に、パレスチナの戦士たちとの交わりを通して幻視された美と愛と死が屹立する豊穣な文学作品でもある。事件をめぐって証言するジュネへのインタヴュー、鵜飼哲の論考、68年パレスチナ国民憲章全訳、他資料併録。

目次

シャティーラの四時間(ジャン・ジュネ)
ジャン・ジュネとの対話(ジャン・ジュネ
リュディガー・ヴィッシェンバルト
ライラ・シャヒード・バラーダ)
“ユートピア”としてのパレスチナ―ジャン・ジュネとアラブ世界の革命(鵜飼哲)
生きているテクスト―表現・論争・出来事(鵜飼哲)

著者紹介

ジュネ,ジャン (ジュネ,ジャン)   Genet,Jean
1910年12月19日、パリに生まれる。父は不詳。翌年、母によって児童養護施設救済院に遺棄される。幼少期から窃盗を繰り返し、29年、収監されていたメトレ矯正訓練所をを出るために18歳で兵役志願、中東、マグリブ方面に駐屯する。39年、軍隊を脱走、その後も微罪をくり返しながら、獄中で『死刑囚』『花のノートルダム』『薔薇の奇蹟』を書く。48年、終身禁固刑となるところを、コクトー、サルトルらの請願によって大統領特赦を得る。40年代は小説と詩、50年代後半から60年代にかけては主に戯曲と芸術論を発表。60年代終わりから逝去するまでは政治問題への関わりを深め、アメリカのブラックパンサーを支援し、パレスチナ・ゲリラと交わる。86年4月15日にパリで死去
鵜飼 哲 (ウカイ サトシ)  
1955年‐。フランス文学・思想
梅木 達郎 (ウメキ タツロウ)  
1957‐2005年。フランス現代文学・現代思想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)