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復興の大義 被災者の尊厳を踏みにじる新自由主義的復興論批判

農文協ブックレット 3

出版社名 農山漁村文化協会
出版年月 2011年10月
ISBNコード 978-4-540-11128-0
4-540-11128-0
税込価格 990円
頁数・縦 178P 21cm

商品内容

目次

巻頭言 陽光の真下に立つ
1 座談会 徹底解剖 政府・財界の「災害資本主義」路線批判(「復旧」をないがしろにした「創造的復興」論の欺瞞と不道徳)
2 歴史と主体を抜きにした復興はない(文学的なグランドデザインを―復興の思想とは何か
一人一人の生存権・主体性を等閑視した復興論は「新自由主義的全体主義」である―農水産業の「創造的復興」論批判
千年の価値を見据えた漁業・漁村の復興とは―属地性の担保で資源の持続可能性と漁村存続を両立させる ほか)
3 誤った復興論は誤った未来を拡大再生産する(復興を遅らせる政策哲学の貧困―誤った「土建国家」論、TPP推進論などによる「政策災害」を批判する
復興に増税は必要ない―不公正・欠陥税制を放置した「復興増税」の謀略を糾弾
埋蔵金の全額支出と大胆な建設国債発行で国難克服を!―デフレ下の所得増税と国債増発杞憂論を排す ほか)

出版社・メーカーコメント

"""単なる復旧にとどまらない創造的復興""は今や流行り言葉のひとつになった観があるが、がれきの処理や仮設住宅の防寒対策すら迅速に支援できない政府やその陰の支配人が何をかいわんやである。被災した人びとは多くを望んでいるのではない。元の仕事、元の暮らしに戻れることがまず第一だ。そのようなささやかな願い、復旧に、「単なる」という形容詞を付けることによって被災者の揶揄し、もってTPP推進とセットの創造的復興論を対置する。そのような、災害をビジネスチャンスと捉える不道徳を許してはならない。"