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人間なき復興 原発避難と国民の「不理解」をめぐって

出版社名 明石書店
出版年月 2013年11月
ISBNコード 978-4-7503-3918-4
4-7503-3918-0
税込価格 2,420円
頁数・縦 333P 19cm

商品内容

要旨

あの日からまもなく3年。今も10万人以上が避難生活を続けている。「新しい安全神話」を前提とした帰還政策、人を「数」に還元した復興が進む一方、避難者は国民の「不理解」がもたらす様々な分断に直面し続けている。経済ゲームを超え、「人間のための復興」を見出すために―。社会学者と被災当事者が問いかける、避難者/国民の過去と未来。

目次

第1章 「不理解」のなかの復興(理解の難しい問題
復興とは何か? ほか)
第2章 原発避難とは何か―被害の全貌を考える(二つの避難から帰還政策へ―事故からの2年を振り返る
避難の経緯とその心性―何からどう逃げてきたのか? ほか)
第3章 「原発国家」の虚妄性―新しい安全神話の誕生(原発立地は理解できるか?
「なんで原発のそばに住んでいたの?」 ほか)
第4章 「ふるさと」が変貌する日―リスク回避のために(「ふるさと」を失ったのではない、「ふるさと」になってしまった
津波災害との違い―賠償と放射線リスク ほか)

著者紹介

山下 祐介 (ヤマシタ ユウスケ)  
1969年生まれ。九州大学大学院文学研究科社会学専攻博士課程中退。弘前大学准教授などを経て、首都大学東京准教授。専攻は都市社会学、地域社会学、環境社会学
市村 高志 (イチムラ タカシ)  
1970年生まれ。福島県双葉郡富岡町住民、「NPO法人とみおか子ども未来ネットワーク」理事長
佐藤 彰彦 (サトウ アキヒコ)  
1964年生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程。福島大学うつくしまふくしま未来支援センター、地域復興支援部門特任准教授。専攻は総合社会科学(地域社会学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)