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処女神 少女が神になるとき

出版社名 集英社
出版年月 2014年7月
ISBNコード 978-4-08-771564-4
4-08-771564-7
税込価格 2,200円
頁数・縦 316P 図版32P 20cm

商品内容

要旨

慈愛と破壊、母性と処女性…相反する属性を宿す生き神。少女の姿をした神は、国王をも跪かせる霊力を持つ―。ダライ・ラマのように輪廻転生する、ネパールのクマリ。神となる少女から、観音菩薩、マリアなど女神信仰の系譜を読み解く。長期フィールドワークにもとづく渾身作。

目次

処女神クマリとの出会い
インドラの祭り(インドラジャトラ)
百年の孤独
女神の源流を求めて
仏教とは何か
美人の条件
ロリータ
祭りの全体像
美の化身アプロディテ
ロイヤル・クマリ〔ほか〕

出版社
商品紹介

少女がダライ・ラマのように転生するという、ネパールに実在する生き神・クマリ。この処女神を中心に、日本の観音信仰にもつながる女神信仰の謎と系譜を、長年の調査研究に基づいて解き明かす。

出版社・メーカーコメント

慈愛と破壊、母性と処女性……相反する属性を宿す生き神クマリ。 人々を救い、国王をも跪かせる霊力を持つという処女神の全貌とは? 少女がダライ・ラマのように転生するという、ネパールに実在する生き神・クマ リ。今なお人々に崇敬されるこの処女神の実態に迫り、その源流をたどりつつ、日 本の観音菩薩にも繋がる大女神信仰の系譜を解き明かす。謎の探究と旅の記憶が交 錯する、知的興奮の書。 〈もちろん、「人間が同時に神である」とは不条理な言説である。しかしなが ら、彼女ら一人ひとりの力によって、いかに多くの人々が救われてきたかをも考慮 しなければならないだろう。いまこそ逆に、それを持たないわれわれの社会の不幸 についても議論すべき時期なのではなかろうか??〉[本文より]

著者紹介

植島 啓司 (ウエシマ ケイジ)  
1947年東京生まれ。宗教人類学者。東京大学卒業。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了後、シカゴ大学大学院に留学、ミルチャ・エリアーデらのもとで研究する。NYのニュースクール・フォー・ソーシャルリサーチ客員教授、関西大学教授、人間総合科学大学教授などを歴任。70年代から国内外で宗教人類学調査を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)