絶唱
出版社名 | 新潮社 |
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出版年月 | 2015年1月 |
ISBNコード |
978-4-10-332913-8
(4-10-332913-0) |
税込価格 | 1,540円 |
頁数・縦 | 249P 20cm |
書店レビュー
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絶唱
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- ほんのいえ宮脇書店越谷店 (埼玉県越谷市)
阪神淡路大震災で心の傷を負った4人の女性を描いた物語。舞台は南の島のトンガ。「死」という悲しい事実に打ちのめされてきた彼女たちは、南の島のゆったりとした流れに身を寄せ、新たな一歩を踏み出していく。登場人物の背景を明確にイメージさせ、感情移入させる圧倒的な文章力は健在。そして湊かなえが描くトンガの風景やそこに住む人々のおおらかさには心が洗われる。少し前までは「どんでん返し満載のミステリー作家」というイメージが強かった作者だが、本作は一味違ったテイスト。阪神大震災から20年という節目に描かれた本作は「悲しみ」から「希望」への架橋となる一冊。
(2015年2月5日)
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商品内容
要旨 |
心を取り戻すために、約束を果たすために、逃げ出すために。忘れられないあの日のために。別れを受け止めるために。「死」に打ちのめされた彼女たちが秘密を抱えたまま辿りついた場所は、太平洋に浮かぶ島―。喪失と再生。これは、人生の物語。 |
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出版社 商品紹介 |
全部許してくれそうだったから。かれらは「島」へ向かった。真実を知るため。別れを告げるため。人生を取り戻すため。「希望」は謎(ミステリー)。 |
出版社・メーカーコメント
悲しみしかないと、思っていた。でも。死は悲しむべきものじゃない――南の島の、その人は言った。 心を取り戻すために、約束を果たすために、逃げ出すために。忘れられないあの日のために。別れを受け止めるために――。「死」に打ちのめされ、自分を見失いかけていた。そんな彼女たちが秘密を抱えたまま辿りついた場所は、太平洋に浮かぶ島。そこで生まれたそれぞれの「希望」のかたちとは? “喪失”から、物語は生まれる――。