責任と判断
ちくま学芸文庫 ア7−4
出版社名 | 筑摩書房 |
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出版年月 | 2016年8月 |
ISBNコード |
978-4-480-09745-3
(4-480-09745-7) |
税込価格 | 1,870円 |
頁数・縦 | 558P 15cm |
商品内容
要旨 |
「歯車理論」や「小物理論」の虚偽を突き、第三帝国下の殺戮における個人の責任を問う「独裁体制のもとでの個人の責任」、アウシュヴィッツ後の倫理を検討し、その道徳論を詳らかにする講義録「道徳のいくつかの問題」など、ハンナ・アレント後期の未刊行論文集。ユダヤ人である自らの体験を通して全体主義を分析し、20世紀の道徳思想の伝統がいかに破壊されたかをたどる。一方、人間の責任の意味と判断の能力について考察し、考える能力の喪失により生まれる“凡庸な悪”を明らかにする。判断の基準が失われた現代こそ、アレントを読むときだ。 |
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目次 |
プロローグ(ソニング賞受賞スピーチ) 一九七五年 |
おすすめコメント
アレント生前に発表された講義や論説を「責任」と「判断」の下に編む。ナチス統治下で道徳が崩壊した経緯を問い、善悪の判断を促すものを考察する。