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昔話はなぜ、お爺さんとお婆さんが主役なのか

草思社文庫 お4−1

出版社名 草思社
出版年月 2016年12月
ISBNコード 978-4-7942-2246-6
4-7942-2246-7
税込価格 814円
頁数・縦 297P 16cm

商品内容

要旨

昔話に登場するお爺さんとお婆さん。彼らは、頼れる子も孫もおらず、食べていくために日々働くしかない。これは前近代の老人たちが置かれた現実そのものだった…。六万話にも及ぶ日本全国の昔話や、昔話と密な関係にある古典文学に描かれた老人像を追い、昔の老人たちの実態に迫る。貧しさと孤独、老いらくの恋、終活など、現代の高齢者にも通じうる先人たちの生きざまが明らかになる、異色の老人論。

目次

昔の老人の人生
昔話の老人は、なぜ働き者なのか
昔話の老人は、なぜ「子がいない」のか
家族の中の老人の孤独
古典文学の中の「婚活じじい」と「零落ばばあ」
昔話に隠された性
古典文学の老いらくの恋と性
古典文学の中の「同性愛」の老人たち
昔話は犯罪だらけ
自殺や自傷行為で「極楽往生」?
老いは醜い
閉塞状況を打開する老人パワー
「社会のお荷物」が力を発揮する時
昔話ではなぜ「良い爺」の隣に「悪い爺」がいるのか
昔話はなぜ語り継がれるのか
昔話と古典文学にみる「アンチエイジング」
実在したイカす老人

おすすめコメント

七十過ぎても“婚活W! 姥捨て山に捨てられても、みごと生還! 極楽往生したくて、井戸にダイブ! ……昔の老人はやばかった!! 『舌切り雀』『浦島太郎』『源氏物語』…などの 昔話や古典文学に描かれた「老人像」を追い、「昔の老人の知られざる生態」に迫るユニークな本! 前著『本当はひどかった昔の日本』が話題をよんだ 古典エッセイストの著者が初挑戦した異色の老人論。「昔話には、なぜ老人が多く登場するのか?」 という素朴な疑問を出発点に、全国に残る六万話もの昔話から、古典文学までを徹底分析。古代から江戸時代までの「老人たち」の 日々の暮らしや子や孫との関係、仕事、色恋、同性愛、犯罪、最晩年…までを 解き明かします!

著者紹介

大塚 ひかり (オオツカ ヒカリ)  
1961年横浜市生まれ。早稲田大学第一文学部日本史学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)