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京都・イケズの正体

幻冬舎新書 い−29−1

出版社名 幻冬舎
出版年月 2017年11月
ISBNコード 978-4-344-98474-5
4-344-98474-9
税込価格 902円
頁数・縦 236P 18cm

商品内容

要旨

イケズ―京都人は排他的で底意地が悪く、何を考えてるかわからないという。腹の底で何を考えているかわからないのは誰でも同じなのに、なぜ京都人だけがそう揶揄されるのか。京都は盆地に作られた閉鎖的な町だ。そこで発生し、時間の淘汰と外圧に耐えた独自の文化を、京都の人々は確かな目利きで守り継いできた。その温かくも厳しい目こそ、今なお京文化を育む力であり、よそ者に憧れと劣等感をも抱かせるイケズの根源なのだ。千二百年の伝統「イケズ」の正体を解き明かすと、均一化して活力を失った現代日本再生の鍵までもが見えてきた!

目次

第1章 「はんなり」だの「みやび」だのが京都ではない(徹夜明けの灰皿の匂いのする茶
ぶぶづけは何で作る? ほか)
第2章 なぜ京都の味は淡いのか?(手に汗を握る「駅弁」
「おたま」を持つ手を動かしてはいけない ほか)
第3章 老舗の力は生まれ変わる力(なぜ彼らは山椒を「偏愛」するのか
京都は何でできているか ほか)
第4章 抹茶と番茶(祇園祭の山鉾をペルシャ絨毯で飾る
日本には茶が二度伝来した ほか)
第5章 そうだ「京都」を見倣おう!(酔ってくだを巻けない酒場
上七軒ビアガーデンの愉悦 ほか)

おすすめコメント

イケズ――京都人は排他的で底意地が悪く、何を考えてるかわからないという。腹の底で何を考えているのかわからないのは誰でも同じなのに、なぜ京都人だけがそう揶揄されるのか。京都は盆地に作られた閉鎖的な町だ。そこで発生し、時間の淘汰と外圧に耐えた独自の文化を、京都の人々は確かな目利きで守り継いできた。その温かくも厳しい目こそが、今なお京文化を育む力であり、よそ者に憧れと劣等感をも抱かせるイケズの根源なのだ。丹念な取材と考察を重ねて千二百年の伝統「イケズ」の正体を解き明かすと、均一化して活力を失った現代日本再生の鍵までもが見えてきた!

著者紹介

石川 拓治 (イシカワ タクジ)  
1961年茨城県生まれ。早稲田大学法学部卒業。フリーランスライター。2008年刊行のノンフィクション『奇跡のリンゴ「絶対不可能」を覆した農家 木村秋則の記録』(幻冬舎文庫)が映画化され累計45万部のベストセラーに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)