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「までいの村」に帰ろう 飯舘村長、苦悩と決断と感謝の7年

ワニブックス|PLUS|新書 225

出版社名 ワニ・プラス
出版年月 2018年4月
ISBNコード 978-4-8470-6127-1
4-8470-6127-6
税込価格 913円
頁数・縦 222P 18cm

商品内容

要旨

までいの村―「までい」とは「丁寧に、心を込めて、大切に」という意味のこの地方の方言。村長は「までいライフ」を村の暮らしのモットーに掲げてきた。そんな小さな美しい村は、2011年3月に起きた東日本大震災に伴う、福島原発事故による放射能汚染で住民の全村避難を余儀なくされた。その日から始まった村の再生への取り組み。「それはゼロからのスタートではなく、大きなマイナスからのスタート」と著者は語る。あの日からの7年の軌跡と奇跡を、未来への希望とともに綴る。

目次

第1章 避難指示解除という“始まりの始まり”
第2章 村民を守り、村を活かす―村を“村のまま”再生するために
第3章 ありがとう、そして、おたがいさま―多くの善意に支えられて
第4章 思い、考え、国を、人を動かす―すべては村と村民のため
第5章 メディアと向き合う
第6章 子どもたちこそ「未来」―学校教育が村を支える
第7章 一歩ずつ、明日へ―被災した村から「自立の村」へ

おすすめコメント

2011年3月、福島第一原発事故で全村避難という未曽有の事態に襲われた福島県飯舘村。著者である菅野村長が、丁寧を意味する方言「までい」を冠した「までいライフ」をスローガンとした日本屈指の美しい村には、放射能が降り、全村避難という事態に陥った。「あの日」から6年、2017年3月31日には、避難指示解除が出て、村民の帰村が始まった。いよいよ村の再生が、その緒に就いたのだ。 3・11から全村避難完了までの3か月の記録をまとめた、著者の前作、『美しい村に放射が降った〜飯舘村長・決断と覚悟の120日』(ワニブックス【PLUS】新書)は大きな反響を呼んだ。そして、その後の7年の苦悩と決断と行動の記録が本書である。村の復興と村民の生活そして絆を守ることに心血を注いできた村長が綴るその魂と行動の記録に、被災地の現実が浮かび上がる。

著者紹介

菅野 典雄 (カンノ ノリオ)  
福島県飯舘村長。1946年、現・飯舘村生まれ。’70年、帯広畜産大学草地学科を卒業。酪農を営み、乳牛60頭を飼育するかたわら89年から7年間、飯舘村公民館の嘱託館長を務める。’96年10月、村長選挙で当選し、第5代飯舘村長に就任、以来6期連続で務める。合併しない「自主自立の村づくり」を進め、小規模自治体の良さを活かした子育て支援や環境保全活動、定住支援などユニークな施策で知られる。2011年3月に起きた東日本大震災に伴う、福島原発事故による放射能汚染で全村避難を余儀なくされた飯舘村の再生へ向け、精力的に日々活動する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)