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飼う

慶應義塾大学教養研究センター極東証券寄附講座 生命の教養学 13

出版社名 慶應義塾大学出版会
出版年月 2018年7月
ISBNコード 978-4-7664-2537-6
4-7664-2537-5
税込価格 2,640円
頁数・縦 247P 21cm

商品内容

要旨

身近なペットと人との関係、養殖や畜産、実験動物から古代ローマの奴隷やナチズム、そして現代日本の人身売買まで見渡していく。さらに、人体の腸内の微生物の機能(ヒトは、微生物を飼っているのか、微生物に飼われているのか?)をあきらかにし、飼うことの倫理学を中心に置く。慶應義塾大学教養研究センターで開講されている極東証券寄附講座生命の教養学の2016年度の講義録。

目次

1 ペットと人(ペットしか見えない都市空間ができるまで―近代ヨーロッパにおける動物たちの行き(生き)場
ペットとのコンパニオンシップから得られるもの
ペットを飼うこと
地域猫と殺処分をめぐる現状)
2 食べるために飼う、実験するために飼う(チョウザメという食文化を作る戦略
国際競争のなかでの日本の養豚生産の現状と諸問題
実験動物を「飼う」)
3 動物を飼うこと(飼うことの倫理学)
4 人が人を飼う(古代ローマの奴隷―境遇の多様性と複雑性
日本における人身売買を考える―問われていることは何か)
5 飼い飼われる共犯関係(ナチズムにみる欲望の動員
「もう一つの臓器」腸内細菌叢の機能に迫る)

おすすめコメント

慶應義塾大学で開催された講座『生命の教養学』を書籍化。文理問わず多様な領域で活躍する講師陣を迎え、「ペット」「養殖」「人身売買」といった題材から『生きること』についてあらためて考える。

著者紹介

赤江 雄一 (アカエ ユウイチ)  
慶應義塾大学文学部准教授。1971年生まれ。リーズ大学大学院博士課程(Ph.D.)。専門は西洋中世史(宗教史・文化史)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)