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中世ヨーロッパの「伝統」 テクストの生成と運動

出版社名 慶應義塾大学言語文化研究所
出版年月 2022年3月
ISBNコード 978-4-7664-2819-3
4-7664-2819-6
税込価格 3,850円
頁数・縦 233P 22cm

商品内容

要旨

テクストという語は「織り上げられたものtextum」という原意をもち、言葉で表現されたものに加え、図像、モチーフ、工芸品なども射程に捉える。それは常に元と同じではありえず、連なりながら新しい「伝統」を紡ぐ。本書では、キリスト教・イスラーム文化圏を対象として、言葉が、モノが、いかに産出され、複製され、受容され、そして伝播していったのかを辿り、伝統のダイナミズムを明らかにしていく。第一線の研究者たちによる論文集。

目次

1 書物と信仰(西洋中世における説教術書の伝統生成―説教術書は制度的ジャンルか
vita mixtaの伝統と中英語宗教文学
Ancrene Wisseの系譜とThe Tretyse of Loue(1493))
2 神と救済(中世後期イングランドの俗語神学と救済論
中世後期における義認論の構図と言説―facere quod in se estをめぐって)
3 権力とイメージ(ハインリヒ獅子公の誕生―新たな統治者像の生成と伝統
ペルシアの画論における伝統形成―中国、ヨーロッパとの比較から)

出版社・メーカーコメント

テクストという語は「織り上げられたものtextum」という原意をもち、言葉で表現されたものに加え、図像、モチーフ、工芸品なども射程に捉える。それは常に元と同じではありえず、連なりながら新しい「伝統」を紡ぐ。第一線の研究者たちによる論文集。

著者紹介

赤江 雄一 (アカエ ユウイチ)  
慶應義塾大学文学部教授。リーズ大学中世研究所博士課程修了。専門は西洋中世史
岩波 敦子 (イワナミ アツコ)  
慶應義塾大学理工部教授。ベルリン自由大学Dr.Phil.博士号取得。専門はヨーロッパ中世史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)