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暴力とエロスの現代史 戦争の記憶をめぐるエッセイ

出版社名 人文書院
出版年月 2018年7月
ISBNコード 978-4-409-51078-0
4-409-51078-9
税込価格 3,740円
頁数・縦 357P 20cm

商品内容

要旨

アメリカを代表する評論誌『ニューヨーク・レビュー』の編集長、イアン・ブルマ。ナチスによって父親を失いかけた過去をもつ著者が、ホロコースト・太平洋戦争を主題にした芸術から、福島原発事故後の報道、トランプの芸風までを射程に、歴史的真実に向き合う術を提示する。

目次

1 戦争、その歴史と記憶(被害者意識、その喜びと危険性
真珠湾に歓喜して
帝国のための自決
占領下のパリ―無情で甘い生活
ドイツの破壊)
2 芸術と映画(イーストウッドの戦争
魅惑のナルシシズム―レニ・リーフェンシュタール
愚か者、臆病者、それとも犯罪者?
日本―美しく、野蛮で、無言の国
インドネシアの凶暴な謎
東京の執着)
3 政治と旅(ル・カレのもう一つの冷戦
イスラエルとパレスチナ―夢を奪われて
日本の悲劇
ヨーロッパの首都で
アジア・ワールド
英米秩序の終焉)

著者紹介

ブルマ,イアン (ブルマ,イアン)   Buruma,Ian
1951年、オランダ・ハーグ生まれ。ライデン大学で中国史、中国語を修めた後、文部省留学生として日本大学芸術学部に留学し日本の演劇、映画を研究。時事分析、文芸評論、政治など多岐にわたる分野で国際的に定評のある著述家で、現在は『ニューヨーク・レビュー』の編集長も務める。2008年、ヨーロッパ文化、社会、学術への貢献を評されエラスムス賞を受賞。2018年、アメリカ文学芸術アカデミー外国人名誉会員ならびにアメリカ芸術科学アカデミー会員に選出される
堀田 江理 (ホッタ エリ)  
1971年、東京生まれ。プリンストン大学歴史学部卒業。オックスフォード大学より国際関係修士号、同博士号を取得。オックスフォード、国立政策研究大学院大学、イスラエル国立へブライ大学などで研究、執筆活動を継続しJapan 1941:Countdown to Infamyならびに邦訳『1941決意なき開戦―現代日本の起源』(人文書院、2016年)を上梓。日英米メディアにコラムや書評などの寄稿を多数、行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)