蘇る天平の夢興福寺中金堂再建まで。25年の歩み
| 出版社名 | 集英社インターナショナル |
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| 出版年月 | 2018年10月 |
| ISBNコード |
978-4-7976-7362-3
(4-7976-7362-1) |
| 税込価格 | 1,760円 |
| 頁数・縦 | 220P 19cm |
商品内容
| 要旨 |
平成元年(一九八九)、貫首となった多川俊映は“天平回帰”を胸に夢の実現に邁進する。やがて四半世紀の時が駆け抜け、二〇一八年十月丹色に染められた中金堂が落慶した。本書はその思いが結実するまでの再建事業のあらましである。 |
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| 目次 |
第1章 境内整備と中金堂再建を志すまで |



おすすめコメント
2018年10月、興福寺では、平成最大といわれる中金堂落慶行事が行われる。落慶までには10年の月日を要している。材木選びから検証、屋根瓦の復刻など。落慶までの25年の歩みを1冊に。
出版社・メーカーコメント
<b>興福寺中金堂再建までの25年の歩み</b>幼い頃、荒れ果ててしまった興福寺を見て哀しかったと語る著者・多川俊映(現興福寺貫首)は、「自分の代で天平の頃の美しい伽藍を復元する!」と心に誓い、境内の整備に邁進してきた。四半世紀の時を経て、2018年10月についに落慶となる中金堂の再建は、その中核をなす大事業。本書は、その再建に費やした25年間を丁寧に追った一冊。まずとりかかったのは柱にする良質な太い木材を探すこと。現代の日本ではもはや見つけることができず、なんと!アフリカはカメルーンから輸入することを決断する。その壮大な発想力と実行力からは、この大事業にかける貫首の情熱と執念が伝わってくる。【目次】はじめに第1章境内整備と中金堂再建を志すまで第2章ついに動き出した「天平の文化空間の再構築」第3章発掘調査と中金堂再建のプロセス第4章新たなる礼拝対象「平成の法相柱」再興第5章「材木」と「瓦」、職人の力を結集第6章至宝の仏像たち【著者プロフィール】<b>多川俊映(たがわしゅんえい)</b>法相宗大本山興福寺貫首。1947年奈良県生まれ。立命館大学文学部を卒業後、89年より現職。18世紀初頭に消失した興福寺中金堂の再建に精力的に取り組む。興福寺創建1300年を記念して開催した「国宝阿修羅展」で全国に阿修羅像ブームを巻き起こしたことでも知られる。『心に響く99の言葉』『仏像みる・みられる』など著書多数。