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棋士と哲学者 僕らの哲学的対話

出版社名 イースト・プレス
出版年月 2018年12月
ISBNコード 978-4-7816-1735-0
4-7816-1735-2
税込価格 1,760円
頁数・縦 202P 19cm

商品内容

要旨

棋士と哲学者―。1988年生まれ同士の異色顔合わせによる対話の記録。いまほど「人間」の自明性が疑われている時代はないのではないか。「人間」を巡る様々な問いを、棋士と哲学者の二人が勝負論や幸福論など様々な切り口から考察。

目次

1章 勝負論(「戦略」と「戦術」
哲学者の「価値」とは ほか)
2章 AIとどう向き合うか(AIは人間を超えたのか
AIは将棋をどう変えるのか ほか)
3章 哲学と社会の関係(ハイデガーの世界概念
ハンス・ヨナスと倫理学 ほか)
4章 僕らの幸福とは(僕らの世代の価値観とは
「ゆとり世代」は本当に幸せなのか ほか)

おすすめコメント

これは哲学者と棋士という異色の顔合わせによる対談です。棋士の糸谷哲郎さんは羽生善治さんらを下して竜王獲得、久々の20代タイトル保持者となった方です。また現役棋士として初めて国立大学へ進学し、大学院ではハイデガー研究で修士学位取得。当時、同じ研究室で議論し合った仲間が、哲学者の戸谷洋志さんです。戸谷さんはドイツの哲学者ハンス・ヨナスを研究する一方で、アカデミズムにこもることなく市民との対話型ワークショップ「哲学カフェ」を各地で開催してきました。いま将棋の世界ではAI(人工知能)の可能性が議論され、「人間」の自明性が問われています。そこで哲学者と棋士の二人がAIをはじめ様々な切り口で「人間」を巡る問いに迫っていきます。

著者紹介

戸谷 洋志 (トヤ ヒロシ)  
1988年、東京都世田谷区生まれ。専門は哲学、倫理学。大阪大学大学院博士課程満期取得退学。現在は追手門学院大学の特任助教。現代思想を中心に、科学技術をめぐる倫理のあり方を研究している。第31回暁烏敏賞受賞
糸谷 哲郎 (イトダニ テツロウ)  
1988年生まれ。将棋棋士。八段。2014年に羽生善治を挑戦者決定三番勝負で破り、森内俊之から竜王位を奪取、久々の20代タイトル保持者となった。現役の棋士として初めて国立大学へ進学し、大阪大学文学部にて哲学・思想文化学を研究。大学院ではハイデガー及びヒューパード・ドレイファスを研究し修士学位を取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)