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人称をめぐって 臨床哲学の諸相

出版社名 河合文化教育研究所
出版年月 2019年1月
ISBNコード 978-4-7772-0455-7
4-7772-0455-3
税込価格 4,620円
頁数・縦 284P 22cm

商品内容

要旨

一切の思惟と感性の根源である「私」は、ことばのただ中ではじまる。そして「私」という人称が世界の奥行きを構成していくとき、意識の直下には非主題的に動く人称以前の豊饒な海が拡がる―人称をめぐる徹底的な思考を通して世界の開闢の謎に迫った刺激的な論考集。

目次

座談会・人称をめぐって(野家啓一
谷徹
内海健)(デカルト主義的実体を超えて
コギトの両義性
logosからverbumとratioの分離へ ほか)
1 人称―その成立とゆらぎ(自閉スペクトラム症における「私」
私には見えないのに、あなたには見えるものって何?
“対話”の中の人称 ほか)
2 非人称・前人称・無人称(臨床場面からみた一人称の謎
非人称(エス)の迷路のなかで
統合失調症性残遺状態の一様態 ほか)

著者紹介

木村 敏 (キムラ サトシ)  
1931年生まれ。京都大学名誉教授。河合文化教育研究所主任研究員・所長。精神病理学
野家 啓一 (ノエ ケイイチ)  
1949年生まれ。東北大学名誉教授。東北大学総長特命教授。哲学、科学基礎論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)