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古代豪族と大王の謎

宝島社新書 535

出版社名 宝島社
出版年月 2019年4月
ISBNコード 978-4-8002-8722-9
4-8002-8722-7
税込価格 913円
頁数・縦 287P 18cm

商品内容

要旨

世界の多くの国々では、古代に専制君主による統治が行われてきた。しかし、日本では天皇(大王)が必ずしも強い権力を持ったわけではない。蘇我氏や物部氏、大伴氏といった数多くの豪族たちが存在し、これらの有力豪族たちのせめぎ合いによって、大和政権は形づくられていった。政争、反乱、滅亡…、古代日本の歴史はまさに豪族たちの興亡史でもあるのだ。有力豪族のルーツから、磐井の乱や大化改新における豪族の役割、渡来系氏族まで、最新の発掘調査や考古学上の成果を踏まえ、古代豪族の実像に迫る。ベストセラー『継体天皇と朝鮮半島の謎』から6年、「豪族」をキーワードに考察した古代史研究の集大成となる一冊。

目次

第1章 日本古代史における豪族
第2章 豪族の始まり―豪族の分布・古墳と集落
第3章 雄略から欽明の時代―中央豪族合議制の成立
第4章 蘇我氏全盛期における豪族たち
第5章 大化改新と豪族
第6章 天智・天武の時代と豪族
第7章 律令制と豪族
第8章 豪族の時代の終焉

おすすめコメント

日本の古代国家の形成は、大王(古代天皇家)のみの力により達成されたものではない。彼らと提携し、協力しながら国家形成に貢献し、また反乱を起こし、滅ぼされた豪族たち。彼らの存在なくして、日本の古代史を語ることはできない。日本の古代史は、大王とこれら有力豪族とのせめぎ合いの中で展開してきた。本書ではこうした視点から古代豪族と大王の興亡とその歴史の謎を追う。『継体天皇と朝鮮半島の謎』から6年、古代史ファン必読の一冊です。

著者紹介

水谷 千秋 (ミズタニ チアキ)  
1962年、滋賀県大津市生まれ。龍谷大学大学院文学研究科博士課程満期退学(国史学)。博士(文学)。堺女子短期大学教授・図書館長。日本古代史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)